タルシル中庸∞影と光(19話)
西崎「おっはよー」
関守「おはようございまぁす」
真壁「おいっす。ってか、お前さぁ、これ何よ」
関守「ですよねぇ」
西崎「完璧っしょ!衣装、いや作業着。わざわざ用意してくれたんだぜ。女の子。感謝だわ」
真壁「けどよぉ、これちょっとボロく…」
西崎「皆まで言うな!伝統的な薬草取りの衣装らしいぜ。スパイダーマンショウの衣装も見たでしょ?」
真壁「それとこれとは違うじゃん」
関守「ですよねぇ」
西崎「あの一帯を部外者がウロウロしてたら一発アウトっしょ。これなら遠目には景色に溶け込むぅぅぅ!」
真壁「俺らがこれ着てたら違和感じゃね?」
関守「ですよねぇ」
西崎「まぁまぁまぁ、とりあえずもう着てんだからさ、行こうぜ。この篭持って、ほらっ、もう待ち合わせ時間になるよ」
真壁「ったくよぉ」
観光客を装って調査をすることにしたが普段は立ち入り禁止となっているその場所にたどり着けるのか?その洞窟には何があるのか?不安と好奇心が入り交じりながらの調査活動が始まる。
ミャオ族の村で出会った少女に助けられながら半分観光気分でも色々なことが分かってきたある日の深夜、いつもは静まり返っている村に大型車の走行音が響き渡る。数台の観光バスがミャオティンに向かっていた。気付かれないように後を追うことにした三人。そこにまた現れるミャオ族の少女。彼女は敵か味方か?
厳重警戒の洞窟の中に続々と入っていく集団。中では何が行われているのか?
洞窟に近づくことさえ出来ない三人をまたしても助けてくれたミャオ族の少女。
僅かな隙間から垣間見えたのは宗教儀式のような何か。暗黒の内部に明るく照らされる場所には簡易的な施設が見えたが警備に見つかりそうになりその日の調査は打ち切ることにした三人はホテルに戻って今後の作戦会議を行う。
長期滞在を覚悟した三人は少女の家に下宿することに決めた。すると少女の両親も実はエージェントであることを打ち明けられる。
上手く村に溶け込むことに成功した三人は日中は世界各国から来る観光客に紛れて観光地巡りをしながら調査をし、夜は洞窟内部を調査すべく夜な夜な出掛けるようになる。
日本人にはあまり馴染みがないミャオティンだが世界的には有名で中国人のみならず各国から沢山の観光客が訪れているが夜に出歩く人影はほぼ皆無。ある夜、少女に案内されて行った洞窟の暗闇に動く人影があった。西崎らと同様に隠密行動をしている様子。話す言葉は日本語では無い何か。以前観た韓国ドラマのチャングムで聞いたような韓国語だった。それにもうひとつ何語かは分からない。
洞窟内部の暗さや構造に少し慣れてきたある日、何かが少し見えた。横たわってコードに繋がれている人達。スタッフらしき人影が周囲を動き回っているその光景を真壁は以前参加した鍼麻酔の勉強会で見覚えがあった。
警備が厳重になって近づけなくなったある夜、調査に出掛けた三人は洞窟の入り口でアメリカのテレビクルー達を見掛けたが何か違和感を感じる。
テレビクルーにしては屈強な肉体。取材車の中がチラっと見えたがスパイ映画に出てくる特殊車輌のような装備。ドアは装甲車並みの厚み。各国が探りを入れてるのは間違いない。
なかなか進展がみられず苛立つ西崎達に真壁兄から連絡が入る。洞窟に集団を運んだ観光バスの運転手と接触して集団がどこから来たのか分かったらしい。
その足取りを辿って中国国内を転々とすることになる。するとそこは中国歴代王朝の都を辿ることになり、その時代時代の御殿医達の存在が浮かび上がる。
調査が多岐に渡り、少しずつパズルのピースが揃い始めたある日、西崎達の前に厚労省のエージェントだと言う太田という人物が現れた。真壁兄の上司だと言う。しかし、太田が現れてから調査が頓挫していまうことが度々起こるようになり、あと一歩のところで邪魔が入るようになった。太田が真壁達に近づいた目的は何か?
日本政府の中でも真壁兄とは別の力が動き始めていた。
西崎達は真の黒幕を暴き、人類操作を防ぐことができるのか?
人体の神秘、ツボの存在が西崎達をあるときは助け、あるときは苦境に立たせ、そして成長させていく。その先に見たものとは?
to be continue…
