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クリスマス、その前に

 スタバはすっかりクリスマス仕様。ドリップコーヒーはクリスマスブレンドになっていました(あっ、今はブリュードコーヒーと呼ぶのね。)。

 そういえば、ハロウィンも終わったし、ああ、今年もそんな時期なんだと、感慨に耽る連休の午後。

 しかし、日本人よ。クリスマスに浮かれる前に、やらねばならぬことがある。

 そう、今夜は後の名月、十三夜。

 十五夜と十三夜。いずれかの月しか見ないのは、「片見月」として縁起がよろしくないそうで、お月見をせねばなりません。

 十五夜よりかなり欠け、縦長のおもしろい形をしているものの、神戸は今夜もお月見びより。「月見団子」を頬張りつつ、空を見上げる夜。

関西人だからね

 平安時代に中国から伝わったとされる、十五夜の月を愛でる風習に対し、十三夜の少し欠けた月も愛おしむ行事は、日本独特のものだそう。

 完全でないものに美を見出すのは、いかにも日本人らしい。中国は景徳鎮の陶磁器なんて、あまりにも完璧で精巧で、見てるとだんだん怖くなってくるもんね。

景徳鎮の「青花牡丹唐草文盤」
美しいけど、隙がなさすぎて、怖くなる
志野茶碗「銘 卯花墻」
なんだか、こころ落ち着く

 (注:日本でも有田の鍋島様式で焼かれた、気が狂ったように精巧な陶磁器もありますので、一概に比較はできません。あくまで個人のつぶやきとしてお読み下さい。)

 そして今日は亥の子の日。亥の月(旧暦10月)の最初の亥の日。私にとっては「亥子餅」をいただく日です。

 食べることしか考えてなかったため、今回謂われを調べてみたら、亥の子の日とは、こたつなどの暖房を出す日であり、茶道では炉開きが行われる日。いよいよ冬ということですね。

 また、中国の「亥の月、亥の日、亥の刻に餅を食べれば無病息災。」という言い伝えに由来し、多産のイノシシにあやかって、イノシシの子である瓜坊に見立てた「亥子餅」を食べ、無病息災や子孫繁栄を祈願するとのこと。

 イノシシって確かに大勢の瓜坊を引き連れてるよなぁ。六甲山から下りてくるイノシシ一家と遭遇することが、さほど珍しくない神戸市民には、思い当たるフシがあるのでした。

 それにしてもこのお餅、お店によって様々な形をしていておもしろい。私が今日いただいたのは、こんな「亥子餅」でした。

三つ巴菓舗さんの画像をいただきました

 本日11月2日は、十三夜と亥の子の日が重なるという、かなり稀な日。名月と炉開きが重なれば、さぞ趣向を凝らした茶会が催されたことでしょう。

 「亥子餅」をいただく亥の刻は、午後9時から11時の間。十三夜の月も頭上に拝める、ちょうどいい時間帯ではありますが、こんな夜更けにお団子とお餅を食べ、無病息災を願っても、果たして許されるのでしょうか…。


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