「多文化共生」は想像力から ~防災キャンプで得た大切な気づき〜
50代後半になり、新しい交友関係から素敵な出会いに恵まれました。
友人の勧めで参加したのは、「多文化共生」をテーマにした防災キャンプです。
初めは「たくさんの国の朝ごはんが食べられる」という楽しそうなきっかけでした。
そこで出会ったのは、ベトナムやインドネシア、ブラジル、台湾など、多様な国や地域から来ていた外国人の方々。
日本語が上手な彼らと楽しい時間を過ごす中で、皆が一様に口にしていた言葉に強く考えさせられたのです。
それは、発災時には外国人である彼らも「災害弱者」になってしまうということでした。
災害弱者というと高齢者や子ども、障害を抱えた方などを思い浮かべがちですが、言葉や習慣の異なる外国人もまた弱者となります。
どこへ逃げればいいのか、避難所や給水所も分からず、頼る人もいない。まずはその時点で大きな不安を抱えているのです。
さらに深刻なのは、文化や宗教観の違いです。
例えば、どんな状況でも欠かさないお祈りの習慣や、厳格な食事制限があります。
牛肉や豚肉を食べられない文化の方の中には、直接肉を口にしないだけでなく、調味料に入っているだけでも口にできません。
余裕のない避難所生活では見落とされがちですが、これらは「好き嫌い」ではなく彼らが厳格に守ってきた大切な文化なのです。それを理解し寄り添うことこそが、「多文化共生」の第一歩なのだと気づかされました。
近年、防災意識の高まりとともにボランティア活動なども増えていますが、過酷な被災地でどれだけの人がこの「多文化共生」の視点を持てるでしょうか。
また、私たちが海外で被災すれば、誰もが同じように「外国人」という弱者になり得ます。そうした想像力を持つことも非常に大切だと感じます。
今年もまた防災キャンプが開催されると聞いています。ぜひ参加して、多くの人と触れ合いながら様々な文化を学びたいと思っています。
もし皆さんにもそのような機会がありましたら、参加してみることをお勧めします。あなたの日常や防災への視野が、ほんの少し楽しく広がるかもしれません。

