我が家の小さな怪獣
素敵な企画を見つけたので、参加させていただきます♪
我が家には、小さな怪獣がいる。
・年齢は1歳8ヶ月
・性別は女の子
・好物はバナナとカレー
・好きなものは歌と絵本と犬のぬいぐるみ
そんな怪獣が住んでいる我が家のおもちゃ棚は、区切りのない天然木のオープンシェルフ。子どもが自分でものを出し入れしやすい高さになっている。
怪獣は毎日、この棚の前で遊ぶ。それはもう、かなり豪快に遊ぶ。
朝起きて、まず最初に棚の前に行き、並べられたおもちゃをなぎ倒していく。まるで、ビルをなぎ倒していくゴジラみたいに。街中から人々の逃げ惑う叫び声が聞こえてくるかのごとく、新築の床が何度も虚しく悲鳴をあげる。
ちなみに、親も最初は悲鳴をあげていたけれど、今となっては、もはや日常と化したその光景を、天を仰ぐような気持ちで静かに見守ることにしている。
こうして、一瞬にして棚から全てのおもちゃが消え去り、床に無惨に散らばる。
「もう少し、おもちゃに優しくしてみたらどうかな?」
そんな声かけも、怪獣には届かない。むしろ、火に油。口から火を吐くことはないけれど、甲高い奇声をあげる怪獣。嬉々として床に落ちたおもちゃを、さらに派手にまき散らしていく。
まさにヘルタースケルター。しっちゃかめっちゃか。足の踏み場もないとはこのことである。
これが、我が家の娘が「小さな怪獣」と呼ばれる由縁だ。
そんな混沌とした部屋の真ん中で、暴れん坊怪獣は、毎日、それはそれは楽しそうに遊ぶ。
不思議だ。床に寝転がるおもちゃたちも、お行儀よく棚に並んでいるときより、生き
生きとしているように見える。
一応、怪獣が寝た後には毎晩、おもちゃを棚に整列させる。どうせ次の日には一瞬でぐちゃぐちゃにされてしまうのに。
毎日がその繰り返し。
何度片付けても、全く片付かない部屋に、たまにうんざりするときもあるけれど、怪獣が怪獣でいる期間なんて、長い子育て期間の中で、きっとほんの一瞬なんだと思う。
そう思うとなんだか、そんな何気ない日々が宝物のように思えて、かえって思う存分に暴れてほしくなる。片付いた静かな部屋なんて、20年後には嫌でも手に入るのだから。
いつか怪獣が怪獣でなくなって、素敵な少女、さらには女性へと変貌を遂げ、この家からいなくなったときには、この散らかった部屋を懐かしく思う気がする。
その頃には、棚に貼られたシールも、床に刻まれた傷跡も、壁の汚れや落書きも、全てが愛おしくてたまらない思い出となっているのだろう。
そんな未来に思いを馳せながら、小さな怪獣が暴れるさまを見つめるこの瞬間が、たまらなく幸せだ。
ただ・・・
お願いだから、レゴブロックを地雷のごとく家中(キッチン、廊下、脱衣所)にばらまくのはやめておくれ。あれ、踏むとめちゃくちゃ痛いのよ。
それが、母からの切実な願いです。
