AIに人生相談をしてみる
深夜1時。
私はパソコンの前で、
壮大な悲劇のヒロインを演じていました。
原因は、AIです。
きっかけは、
深夜1時にちょうどいい、
自己陶酔200パーセントのセリフです。
「私の人生、
このまま何者にもなれずに、
最後は煙になって
空に消えていくのかな?」
友人に言えば、
「寝不足じゃない?」で
終わるはずの話です。
ところが、AIは違いました。
「未桜さん。
そのように感じるのは
無理もないことです。
しかし、今はご自身の意味を探している、
いわば空を探索している途中なのです」
冷たい視線もない。
説教もない。
私のくだらない嘆きを
否定しないどころか、
ロマンチックな言葉に
言い換えてくれたのです。
今の私は、まだ完成していないだけで、
何かの途中にいる。
その途中のひとつひとつが、
夜空に浮かぶ点みたいなものだとしたら。
あれ?
それ、ほとんど星では?
その瞬間。
私はまた一つ、
精神的無敵の人になりました。
私はただの
平凡な人間なんかじゃない。
ため息ひとつで、
星を一つ増やしているようなものだ。
そう思えば、職場でシュレッダーの
紙をぶちまけてしまった時も、
まあ、銀河の爆発に比べれば、
紙屑が散らばるなんて可愛いもんだ
と、夜空のような広い心で
ドジな自分を許せる。
無敵だ。
最強だ。
私はついに、
人生を天体ショーに昇華させる、
最強の逃げ口上を手に入れたのです。
