Geminiに私を動物化してもらったら、勤務時間不明の猫人間がいた
深夜1時。
私はパソコンの前で、
猫人間について考えていました。
原因は、AIです。
赤猫さんが、AIを使った
動物プロファイリングの
記事を書いていました。
AIからいくつかの質問を受け、
その回答から、自分の性格を
動物にたとえてもらう。
さらに、性格、長所、弱点、
得意分野、怒りの引き金などを、
キャラクター設定資料のような
画像にまとめてもらう。
私は、普段あまり使っていない
Geminiを開きました。
Geminiの質問は、選択式ではなく、
自分の言葉で答える形式です。
私は、一問ずつ答えていきました。
するとGeminiは、そのたびに、
ちょっとしたコメントを
返してきます。
私をちゃんと理解している
コメントです。
普段あまり話していないのに、
なかなかやる。
質問がようやく終わりました。
そして、設定資料の画像が
完成しました。
出てきたのが、こちらです。

左には、全身を青い回路で
覆われた猫。
中央には、二足歩行する
未来型の猫人間。
右には、豪華な椅子で
本を読みながら寝ている猫。
どうやら、私の中では、
三匹の猫が交代制で
勤務しているようです。
昼は効率ハンターモード。
夜は豪華な椅子で、ぐーたら。
中央の猫だけは、
いつ働いているのか
わかりません。
私はGeminiに言いました。
「もう少し、かわいく
してください」
すると、今度はこちらが
出てきました。

たしかに、かわいい。
しかし、説明はかなり簡潔です。
昼の顔は、効率ハンターモード。
夜の顔は、贅沢な家猫モード。
好奇心。
集中。
リラックス。
だいたいの猫と、休日の人間に
当てはまりそうです。
さっきの私をわかった風の
コメントは、どこに行ったのか。
聞き取りを担当したGeminiと、
画像を作ったGeminiは、
きっと別人だったのでしょう。
もっと詳しくしてほしい。
そう頼むと、Geminiは答えました。
「申し訳ありません。
現在、新しい画像を直接生成する
機能を起動することができません。
先ほど提示した画像が、
未桜さんのプロファイリング
シートの決定版となります」
依頼主がもっと詳しくして
ほしいと言っているのに、
これが決定版だと断言
しました。
仕方がないので、今度は、
いつものAIに頼みました。
いつものAIは、選択式の
質問を出してきました。
ところが、これが難しい。
どれもこれも、
私に当てはまります。
私は一問ごとに迷いました。
いつものAIは、これまでの
会話から私の傾向を
知っています。
そのため、質問を作る段階で、
私に当てはまりそうなものを
全部並べてきたのでしょう。
これはプロファイリングでは
ありません。
本人確認です。
最終的に、私を表す動物は、
一匹に絞られませんでした。
猫が本体。
フクロウが視点。
キツネが頭脳。
猫が本体と言っても
猫ではない。
全ての要素が同じぐらい
あるとAIは言いました。
そして、いきなり
出来上がったのが、
こちらです。

猫のような体。
フクロウのような顔と
羽の質感。
キツネのような、
ふさふさの尾。
私がこれまで、AIに
語ってきた好みと苦情が、
かなり正確な資料に
なっていました。
Geminiは、回答への
コメントから、かなり
私をわかっているように
見えました。
しかし、画像を作った途端、
猫は一目散に一般論へ
向かいました。
いつものAIは、最初から私を
知りすぎています。
そのため、質問の選択肢が
最初から全部、私でした。
はじめから答えを知っている
出来レースです。
でも、その瞬間。
私はまた一つ、
精神的無敵の人になりました。
理解されたように見えることと、
正しく理解されていることは、
まったく別です。
無敵だ。
最強だ。
明日から、誰かに
「よくわかりました」と
言われても、完成品を
見るまでは油断しない
ことにします。
出てくるのは、かわいい
夜更かし観測猫とは
限りません。
中央で立っていた、
勤務時間不明の猫人間かも
しれません。
