【第320回】 アリス「デジタルのサイフ、こんなに色々あるなんて!」~ソフトウェアウォレット編まとめ~
アリス:「ウサギ先輩、こんにちは!これまで、MetaMask(第299回~第303回)に始まって、Phantomウォレット(第304回~第306回)やTrust Wallet(第307回~第308回)、それにビットコイン専用のウォレットや新しい世代のウォレットまで、本当にたくさんのソフトウェアウォレットについて教えていただきました!もう、頭の中がデジタルのサイフでいっぱいです!それぞれに個性があって、まるでワンダーランドの不思議な道具屋さんみたいでした!」
ウサギ先輩:「やあ、アリスちゃん!その通り、君はこの短期間で実に多くの『魔法のサイフ』の知識を身につけたね。素晴らしい探求心だよ!イーサリアム世界の万能ナイフMetaMaskから、Solana世界の頼れる相棒Phantom、それにマルチコイン対応の便利なTrust Walletなど、本当に多種多様だったろう?ふふん、このウサギ先輩のコレクションは伊達じゃないのさ!」
アリス:「はいっ!Phantomウォレットの時も、『Solanaに特化していて、NFTの管理がしやすくて、ステーキングもできるなんて、すごく魅力的!』って感動しました!でも、たくさんありすぎて、改めてどうやって選んだらいいのか、そして何よりも安全に使うためにはどうしたらいいのか、ちょっと整理したいなって思っているんです。」
ウサギ先輩:「うむ、賢明な考えだね、アリスちゃん。たくさんの道具を前にして、どれを選び、どう使いこなすか、そして何よりもどう安全に管理するか。それは冒険者にとって最も重要なスキルの一つだ。よし、今回はソフトウェアウォレット編の総まとめとして、これまでの冒険を振り返りながら、君の疑問をスッキリ解決していこうじゃないか!さあ、最後の仕上げといくぞ!」
ソフトウェアウォレットの魅力と役割再確認~なぜ必要なの?~
アリス:「はいっ!ウサギ先輩、まず基本的なところからおさらいさせてください。そもそも、取引所にコインを預けておけば、自分でウォレットを持たなくてもいいような気もするんですけど…やっぱりソフトウェアウォレットって必要なんですか?」
ウサギ先輩:「おっと、アリスちゃん、それは仮想通貨の冒険を始めたばかりの人が抱きがちな、とっても重要な疑問だね。確かに、取引所はコインを売買するのには便利だし、まるで銀行みたいにコインを預かってくれる。でもね、思い出してごらん?第281回で『取引所に預けっぱなしじゃダメなの?』という君の疑問に答えた時のことを。」
アリス:「あ!はい!『Not your keys, not your coins.(あなたの鍵でなければ、あなたのコインではない)』っていう、あの衝撃的な言葉…!」
ウサギ先輩:「その通り!取引所にコインを預けている状態というのは、厳密には、君が本当にそのコインの所有権を100%握っているとは言えないんだ。取引所が万が一ハッキングされたり、経営破綻してしまったりしたら…君の大切なコインが戻ってこない、なんて悲劇も起こりうる。もちろん、日本の認可された取引所は顧客資産の分別管理などの対策をしているけれど、絶対とは言い切れないのがこの世界の常なのさ。」
アリス:「うぅ…やっぱりそうなんですね。自分のコインは自分で守る、それが鉄則なんですね。」
ウサギ先輩:「そういうこと。そこで登場するのが、ソフトウェアウォレット、そして次回以降に詳しく学ぶハードウェアウォレットといった自己管理型ウォレット(ノンカストディアルウォレット)なんだ。これらのウォレットは、君自身が秘密鍵(金庫の究極の鍵だね)を管理することで、初めて真の意味で君の資産をコントロール下に置くことができる。ソフトウェアウォレットは、その中でも特に、パソコンのブラウザ拡張機能やスマホアプリとして手軽に利用できるのが特徴だね。」
アリス:「なるほど!自分で秘密鍵を管理するから、自分の責任も大きくなるけど、その分、本当の意味で自分の資産になるんですね!」
ウサギ先輩:「そういうことだ。そして、ソフトウェアウォレットのもう一つの大きな役割は、DApps(分散型アプリケーション)の世界への扉を開くことだね。DeFiでトークンを交換したり、NFTマーケットプレイスでアートを買ったり、ブロックチェーンゲームで遊んだり…これらのWeb3の体験は、ソフトウェアウォレットをDAppsに接続することで初めて可能になるんだ。まさに、ワンダーランドの様々なアトラクションに入るための『魔法のパスポート』みたいなものさ。」
アリス:「確かに!MetaMaskやPhantomウォレットがないと、DEXやNFTのサイトを見ても、ただ眺めることしかできませんでしたもんね。」
ウサギ先輩:「うむ。利便性と自己管理のバランス、そしてDApps連携の窓口。これがソフトウェアウォレットの大きな魅力と役割だと言えるだろう。ただし、インターネットに常に接続されているホットウォレットである以上、オンラインであるがゆえのリスクも常に意識しておく必要がある。その話は、後ほどセキュリティのところでじっくりしようじゃないか。」
多種多様なソフトウェアウォレット~冒険のスタイルに合わせて選ぼう!~
アリス:「ソフトウェアウォレットの重要性はよく分かりました!それで、これまで本当にたくさんの種類のウォレットを教えていただきましたけど、改めて、どんなウォレットがあったか、おさらいしてもいいですか?」
ウサギ先輩:「もちろんだとも、アリスちゃん!君が巡ってきた『魔法のサイフ』たちを、一緒に振り返ってみようじゃないか。それぞれのサイフが、どんな冒険のスタイルに向いているか、改めて考えてみるのも面白いぞ。」
MetaMask(メタマスク): アリス:「まずは、やっぱりMetaMaskですね!イーサリアムとその互換チェーン(BSC、Polygon、Arbitrumなど)を探検する時の、まさに定番中の定番!DAppsの種類も豊富で、まるで冒険に必要なものが何でも揃っている万能ナイフみたいでした!」 ウサギ先輩:「うむ、その通り。NFT管理もできるし、スワップ機能もある。初めてのソフトウェアウォレットとして、多くの冒険者が最初に手にするのがこのMetaMaskだろうね。まさにイーサリアム世界のデファクトスタンダードさ。」
Phantom(ファントム)ウォレット: アリス:「そして、Solanaブロックチェーンを探検するならPhantomウォレット!これはSolana専用のコンパス兼宝箱って感じでしたね。SOLやSPLトークンの管理はもちろん、NFTがすごく綺麗に表示されるギャラリー機能や、ウォレット内でSOLをステーキングできる機能もあって、Solanaライフが楽しくなりそうでした!」 ウサギ先輩:「そうだね。Solanaの高速・低手数料を活かすには最適なウォレットの一つだ。MetaMaskに慣れていれば、操作感も似ているから移行しやすいのもポイントが高いね。」
Trust Wallet(トラストウォレット): アリス:「Trust Walletは、スマホで手軽にたくさんの種類のコインを管理できるのが便利でした!ビットコインもイーサリアムもBSCも、これ一つでOKみたいな。DAppブラウザも内蔵されていて、スマホだけで完結できるのが魅力でした。」 ウサギ先輩:「まさにマルチコイン対応の頼れるスマホウォレットだね。Binanceに買収されたという経緯もあって、BSC系のDAppsとの連携がスムーズなのも特徴だったな。」
ビットコイン専用ウォレット(Electrum, Sparrow, Muun, BlueWalletなど): アリス:「ビットコインだけに特化したウォレットも色々ありましたね。ElectrumやSparrowは、なんだかプロの冒険家が使うような高機能な感じで、UTXOの管理とか、マルチシグとか、奥が深そうでした。MuunやBlueWalletは、ライトニングネットワークに対応していて、ビットコインをシュッと速く、安く送れるのが驚きでした!」 ウサギ先輩:「ふむ。ビットコインをとことん使いこなしたい、あるいは特定の機能(ライトニング送金や高度なセキュリティ設定)を重視するなら、これらの専用ウォレットは非常に心強い味方になるだろう。まさに『餅は餅屋』ということわざがピッタリだね。」
新世代・注目ウォレット(Rabby Wallet, Exodus, MyEtherWalletなど): アリス:「最近出てきた新しいウォレットも面白かったです!Rabby Walletは、MetaMaskのライバルって感じで、複数のブロックチェーンネットワークを自動で切り替えてくれたり、トランザクションの前にセキュリティチェックをしてくれたり、すごく賢い助手みたいでした!Exodusは、デスクトップ版のUIがすごく綺麗で、見ているだけで楽しくなるし、Trezor(ハードウェアウォレット)とも連携できるのがいいなって思いました。MyEtherWallet(MEW)は、老舗のウェブウォレットとして、昔からイーサリアムを使っている人にはお馴染みなんですよね?」 ウサギ先輩:「その通り。Rabby Walletのような新世代ウォレットは、既存ウォレットの課題を解決しようと様々な工夫を凝らしている。Exodusはデザイン性と使いやすさを両立し、MEWは長年の実績と信頼がある。それぞれにキラリと光る個性があるね。」
アリス:「本当にたくさん!こうして振り返ると、自分の冒険の目的やスタイルによって、選ぶべきウォレットも変わってくるんですね!」
ウサギ先輩:「まさにその通りだよ、アリスちゃん。第291回で『ウォレットの選び方チェックリスト10項目』を紹介したのを覚えているかな?あれを参考にしつつ、より実践的なアドバイスを加えるなら、こんな感じだ。」
ソフトウェアウォレット選びの極意:
対応ブロックチェーンと通貨は何か?: まずは、自分が主にどのブロックチェーンの世界を探検したいのか、どんなコインを扱いたいのかを明確にしよう。イーサリアム系ならMetaMask、SolanaならPhantom、ビットコインなら専用ウォレット、といった具合だね。
セキュリティ機能は十分か?: オープンソースであるか(透明性が高い)、二段階認証(2FA)のような追加のセキュリティレイヤーはあるか、開発チームの評判はどうか、などをチェックしよう。
使いやすさ(UI/UX)は自分に合っているか?: 毎日使うかもしれないものだから、直感的に操作できて、ストレスを感じないデザインであることはとても重要だ。可能なら、いくつかのウォレットを実際に触ってみて、フィーリングが合うものを選ぶといい。
DAppsブラウザは搭載されているか?その使い勝手は?: DeFiやNFTを触りたいなら、DAppsブラウザの機能は必須だ。安全にDAppsに接続できるか、ブックマーク機能はあるかなども確認しよう。
コミュニティの評価とサポート体制は?: 何か困った時に、活発なコミュニティ(DiscordやTelegramなど)があって質問できたり、公式のサポートがしっかりしていたりすると心強い。利用者のレビューや評判も参考にしよう。
自分の主な利用目的と照らし合わせる: 例えば、主にNFTのコレクションと売買が目的なら、NFTの表示機能が充実しているウォレットが良いだろうし、頻繁に少額のビットコインを送金するならライトニング対応ウォレットが便利だ。自分の「やりたいこと」を明確にすることが、最適なウォレット選びの第一歩さ。
アリス:「なるほど…!自分の冒険の地図をしっかり描いてから、それに合った道具(ウォレット)を選ぶ、ということですね!」
ウサギ先輩:「そういうことだ!そして、一つのウォレットに全てを依存するのではなく、目的に応じて複数のウォレットを使い分ける(第319回で話したね)というのも、上級冒険者の知恵だよ。」
ソフトウェアウォレットのセキュリティ、これが最後の砦!~アリス、合言葉は「DYOR」と「慎重さ」~
アリス:「ウサギ先輩、どんなに便利なウォレットを選んでも、やっぱり一番大切なのはセキュリティですよね!何度も教えていただきましたけど、ここでもう一度、肝に銘じておきたいです!」
ウサギ先輩:「うむ、アリスちゃん、その心構え、100点満点をあげよう!ソフトウェアウォレットは、その利便性と引き換えに、常にオンラインの脅威に晒されていることを忘れてはならない。まさに、君の資産を守るための『最後の砦』は、君自身の知識と注意深さなんだ。」
ソフトウェアウォレットセキュリティの鉄の掟:
リカバリーフレーズ(シードフレーズ)は命綱!: これはもう、耳にタコができるほど言ってきたね(第336回~第343回あたり)。
絶対に誰にも教えない!(ウサギ先輩にもだよ!)
デジタルで保存しない!(スクショ、メモ帳、クラウド、メール、チャット、全部NG!)
紙に手書きで正確に書き写し、安全な場所に複数保管!(火事、水害、盗難対策も忘れずに!)
これを失ったら、君の資産は永久に失われるか、盗まれるかの二択だ。
強力なパスワードを設定し、厳重に管理する: ウォレットを開くためのパスワードも、他のサービスとは違うユニークで複雑なものを設定し、絶対に他人に知られないように管理するんだ。
フィッシング詐欺・偽ウォレットアプリに絶対引っかかるな!:
公式サイトのURLは必ずブックマークからアクセス!
怪しいメール、DM、広告のリンクは絶対にクリックしない!
アプリは必ず公式サイトまたは公式ストアからダウンロード!
「緊急」「高額当選」「限定」といった甘い言葉は詐欺のサイン!
第315回~第318回で学んだ手口と対策を、もう一度読み返しておくといいだろう。
アイスフィッシングとRevoke(取り消し)の重要性: DAppsに一度与えた承認(Approve)は、使い終わったら取り消す(Revoke)習慣をつけよう(第316回)。特に怪しいサイトに接続してしまった場合は、すぐにRevokeだ!
ウォレットドレイナーの恐怖を忘れるな: 悪意のあるスマートコントラクトに署名してしまうと、ウォレットの中身をごっそり抜き取られる「ウォレットドレイナー」という攻撃がある(第317回)。トランザクションの承認は、内容を理解するまで絶対にしないこと!
ソフトウェアは常に最新の状態に!: ウォレットアプリやブラウザ拡張機能、OSなどは、常に最新バージョンにアップデートしておこう。古いバージョンにはセキュリティの脆弱性が残っていることがあるからね。
複数のウォレットを使い分ける: 全財産を一つのソフトウェアウォレットに入れるのは高リスクだ。普段使いの少額用、DeFi専用、NFT専用など、目的別にウォレットを分け、リスクを分散しよう(第319回)。
「Not your keys, not your coins.」の精神を胸に!: 結局のところ、自分の鍵を自分で管理する以上、その責任も全て自分にある。誰のせいにもできないんだ。
アリス:「うぅ…セキュリティの話は、聞けば聞くほど身が引き締まります…。でも、これをしっかり守らないと、楽しいはずの仮想通貨の冒険が悪夢に変わっちゃいますもんね。」
ウサギ先輩:「その通りだ。そして、常にDYOR(Do Your Own Research:自分で調べろ)の精神を忘れずに、新しい情報や脅威について学び続けること。そして、どんな時も慎重さを失わないこと。それが、このワンダーランドで生き残り、そして冒険を謳歌するための秘訣だよ。」
ソフトウェアウォレットの未来~もっと便利に、もっと安全に?~
アリス:「ウサギ先輩、ソフトウェアウォレットって、これからももっと進化していくんでしょうか?もっと使いやすくなったり、もっと安全になったりするんでしょうか?」
ウサギ先輩:「ふふん、アリスちゃん、良いところに目をつけたね!もちろんだとも。ソフトウェアウォレットの世界は、日進月歩で進化を続けているんだ。より多くの人が、より快適に、そしてより安全にWeb3の世界を楽しめるように、様々な技術開発が進められているよ。」
期待されるソフトウェアウォレットの未来像:
アカウント抽象化(ERC-4337など): これはイーサリアムで特に注目されている技術で、簡単に言うと、ウォレットの操作をもっと柔軟でユーザーフレンドリーにするための仕組みだ。例えば、リカバリーフレーズを忘れてもソーシャルリカバリー(信頼できる友人や家族の助けで復元)できたり、ガス代を第三者が肩代わりできたり、一度の操作で複数の処理(バッチ処理)ができたりと、まるでスマホアプリのような使い勝手を実現できる可能性があるんだ。
MPC(Multi-Party Computation)ウォレットとの連携・融合: MPCウォレットは、秘密鍵を複数の断片に分割し、それぞれを異なる場所(例えば、ユーザーのデバイスとサービスプロバイダーのサーバー)で管理することで、単一障害点(一箇所が破られると全てがダメになる危険性)をなくし、セキュリティと利便性を両立しようとする新しいタイプのウォレットだ。この技術がソフトウェアウォレットと融合することで、より安全で、かつリカバリーも容易なウォレットが生まれるかもしれない。
ハードウェアウォレットとの連携強化: 既に多くのソフトウェアウォレットが、LedgerやTrezorといったハードウェアウォレットとの連携に対応しているが、この連携がさらにシームレスで使いやすくなることが期待される。ソフトウェアウォレットの利便性と、ハードウェアウォレットの究極のセキュリティを、もっと手軽に組み合わせられるようになるだろう。
ユーザーエクスペリエンス(UX)のさらなる向上: 初心者でも迷わずに使える直感的なインターフェース、専門用語を意識させない分かりやすい操作フロー、より安全なトランザクションのための警告表示の改善など、UXの向上は永遠のテーマだ。AIを活用したサポート機能なども登場するかもしれないね。
アリス:「わぁ、アカウント抽象化とかMPCウォレットとか、なんだか難しそうですけど、もっと便利で安全になるんだったら、すごく楽しみです!」
ウサギ先輩:「うむ。技術の進化は、我々の冒険をより豊かなものにしてくれる。ただし、どんなに技術が進んでも、最終的に自分の資産を守るのは自分自身であるという心構えは、決して変わらないことを覚えておくんだよ。」
ウサギ先輩のちょっと一息コラム:ウォレット選びの失敗談と教訓~ウサギ先輩も昔は…?~
やあ、みんな!ウサギ先輩だよ。ソフトウェアウォレットの奥深い世界、楽しんでもらえたかな?アリスちゃんも、これで立派な「サイフ使い」の仲間入りだね!
さて、ここでウサギ先輩から、ちょっとした昔話をしようじゃないか。え?この完璧に見えるウサギ先輩にも失敗談があるのかって?ふっふっふ、あるともさ!誰だって最初は初心者、そして時にはちょっとした油断が命取りになるのが、このワンダーランドの常だからね。
あれはまだ、ウサギ先輩が駆け出しの冒険者だった頃…そう、ビットコインがまだ一部のギークたちの間で囁かれていたような、古き良き(?)時代のことさ。当時、ソフトウェアウォレットの種類も今ほど多くはなく、情報も少なかった。先輩は、ある日、とあるフォーラムで見つけた「最新鋭!」と謳われる、ピカピカの(ように見えた)ソフトウェアウォレットに飛びついたんだ。「これで億万長者間違いなし!」なんて、浅はかな夢を見ていたわけだね、はっはっは。
そのウォレット、確かに見た目はクールで、操作もなんだか未来的だった。先輩は得意になって、なけなしのビットコインをそこに移した。リカバリーフレーズ?もちろん、ちゃんとメモしたさ!…パソコンのデスクトップに置いたテキストファイルにな!当時はそれがどれほど危険なことか、まだよく分かっていなかったんだ。
そして数週間後、ある朝、いつものようにウォレットを開こうとしたら…あれ?残高が…ゼロ?そう、見事にやられてしまったのさ!原因は、おそらくフィッシングサイトに誘導されたか、あるいはその「最新鋭」ウォレット自体にバックドア(開発者がこっそり仕込んだ抜け道)があったのかもしれない。デスクトップのリカバリーフレーズも、何らかのマルウェアに読み取られた可能性が高いだろうね。
あの時の絶望感といったら…!お気に入りのニンジン畑が、一夜にしてイナゴの大群に食い荒らされたような気分だったよ。まさに「Not your keys, not your coins」ならぬ、「Not your secure practice, not your coins!(安全な実践なくして、君のコインなし!)」を痛感した瞬間だった。
この苦い経験から、ウサギ先輩が学んだ教訓は数知れない。 まず第一に、「新しいもの好き」も程々に!特に資産を預けるウォレットは、コミュニティでの評判や、開発実績、オープンソースであるかなどを、じっくり時間をかけて調べるべきだということ。 第二に、リカバリーフレーズの管理は、これでもかというくらい神経質になるべきだということ。デジタル保存は論外、アナログで、かつ分散して保管する。これが鉄則中の鉄則。 そして第三に、どんなに便利なツールでも、その仕組みやリスクを理解せずに使うのは、目隠しで地雷原を歩くようなものだということ。常に学び、常に疑い、常に慎重であること。
まあ、そんなわけで、今の知識豊富なウサギ先輩があるのは、過去のちょっとした(いや、かなり痛い)失敗のおかげでもあるのさ。だから、アリスちゃんも、そしてこの記事を読んでいる君たちも、もし小さな失敗をしてしまっても、そこから学びを得て、次の冒険に活かせばいい。大切なのは、同じ過ちを繰り返さないこと、そして、決して諦めないことだよ!
ふぅ、ちょっと昔話が長くなってしまったかな?さあ、冒険の続きに戻ろうじゃないか!
まとめ
アリス:「ウサギ先輩、ソフトウェアウォレット編のまとめ、本当にありがとうございました!MetaMaskやPhantomウォレットみたいな有名なものから、ビットコイン専用の玄人向けウォレット、それに新しい便利なウォレットまで、それぞれの特徴や選び方のポイントがよく分かりました!そして何より、リカバリーフレーズの管理やフィッシング詐欺への注意、トランザクション承認の慎重さといったセキュリティの重要性を、改めて心に刻むことができました。ウサギ先輩の失敗談も…ちょっとドキドキしましたけど、すごく勉強になりました!」
アリス:「これからは、自分の冒険の目的に合わせて、ソフトウェアウォレットを賢く、そして何よりも安全に使いこなせるように、もっともっと勉強していきたいです!『DYOR』と『慎重さ』、この二つの合言葉を忘れません!」
ウサギ先輩:「うむ、アリスちゃん、素晴らしいまとめだ!ソフトウェアウォレットは、Web3という広大な海を航海するための、軽快で便利な船のようなものだ。しかし、どんなに立派な船も、船長である君の知識と注意深さがなければ、嵐に飲み込まれたり、暗礁に乗り上げたりしてしまうだろう。今日の学びを、君の航海日誌にしっかりと書き記し、これからの冒険に活かしてくれたまえ。君のソフトウェアウォレットが、素晴らしい発見と喜びに満ちた、安全な冒険の助けとなることを、このウサギ先輩は心から願っているよ!これで、ソフトウェアウォレット編は無事卒業だね!」
次回予告
アリス:「ウサギ先輩、ソフトウェアウォレットのことはよく分かりました!でも、先輩が時々チラッとおっしゃっていた、もっともっとカッチカチに資産を守る方法があるっていうのも、すごく気になります!インターネットから完全に切り離された、まるで銀行の金庫みたいなサイフがあるって本当なんですか?」
ウサギ先輩:「おっと、アリスちゃん、その通り!ソフトウェアウォレットは便利だが、常にオンラインの世界と繋がっている以上、どうしてもハッキングのリスクからは逃れられない。だが、心配はいらない!君の大切な資産を、まるで城壁に囲まれた宝物庫のように、オフラインで鉄壁ガードする方法があるのだ!それが、そう、ハードウェアウォレットさ!」
アリス:「ハードウェアウォレット!名前からして強そうですね!?」
ウサギ先輩:「ふふん、その名に偽りなし!次回からは、いよいよその最強の金庫、ハードウェアウォレットの謎めいた扉を開く冒険が始まるぞ!『【第321回】【究極のセキュリティ】ハードウェアウォレットはなぜ安全なのか?その仕組みを徹底解説』!一体どんな仕組みで、どうやって私たちの資産を守ってくれるのか?アリスよ、デジタル世界の物理的な盾、その驚異のテクノロジーに刮目せよ!このスリリングな冒険の続き、絶対に見逃すんじゃないぞ!乞うご期待だよ!」
☕ 冒険の心得コーナー ☕
アリス:「ウサギ先輩! 今日のお話もすっごく面白かったです! なんだか、この記事を読んでいたら、私も仮想通貨を買ってみたくなっちゃいました!」
ウサギ先輩:「おっと、アリスちゃん、その気持ちはよく分かるよ。でも、焦りは禁物だ。この冒険記は、あくまで不思議の国の仕組みを知るための『地図』みたいなものさ。『宝の地図』じゃないんだ。」
アリス:「宝の地図じゃない…?」
ウサギ先輩:「そう。これは『ここでコインを買いなさい』なんていう投資のアドバイスをするものでは決してないんだ。投資っていうのは、自分自身でよーく勉強して、失っても生活に困らないお金の範囲で、自分の判断と責任でするものなんだよ。そこを間違えると、ワンダーランドで迷子になっちゃうからね。このお約束は、絶対に守ってほしいな。」
アリス:「はい、わかりました! 自分の責任で、ですね! でも、もしこの記事の情報が間違っていたらどうしよう…って、ちょっと心配にもなりました。」
ウサギ先輩:「良いところに気がついたね、アリスちゃん。このウサギ先輩も、できるだけ正確な情報をお届けしようと頑張っているけど、この世界は変化が光の速さだからね。情報が古くなったり、勘違いしたりすることもあるかもしれない。だから、もし読者のみんなの中で『あれ? ここの情報、ちょっと違うかも』って気づいた人がいたら、ぜひ優しく教えてくれると助かるんだ。みんなでこの冒険記を、もっと素敵なものに育てていきたいからね!」
アリス:「みんなで作る冒険記なんですね! なんだか素敵です!」
