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【企画参加】大人の日本語学習者が、楽しく読める読解教材は?

4月に新しい教科書をもらうと
どことなくウキウキとした
気分になりましたよね。


今年度は勉強を頑張ろう、と思ったり。
教科書、ノートをきれいに使おう、と思ったり。


今日は教科書企画に参加します。

ご紹介頂いたのは
日本語教師の恩人、チェーンナー先生で

メディアパルさんの企画です。


私もメディアパルさんのように
4月に頂いた教科書は
その日のうちに全て
読んでしまう子でした。


国語、英語、音楽限定で😅
姉と一緒にリビングで
新しい紙の匂いや
指に触れる艶感に心躍りながら
ピカピカの教科書を
テーブルに積み上げて、読んでいました。


2学年上のこの姉は
昨年度の教科書を
私にくれるんですね。

それで、まずそれを別の日に
読んでおくのです。


例えば、姉が新6年生だったら
私は新4年生なので
5年生の教科書に目を通します。

それで、
自分が学校でもらった
新しい教科書も読みます。


国語の教科書は
2学年だけの差でも
姉の時代と違う内容のこともありました。


それを見つけると、嬉しくて。

誇れるところではないのに
姉に自慢しながら読みました。


天才肌の姉は
算数などの他のテキストも
新学期に読んでいましたが、

私は教科の選り好みが激しくて
文系以外の教科書は
パラパラとめくるだけでした。


さて、
今日の企画では

「教科書で出会った
 最も印象に残っている物語」

を紹介するとのこと。


いろいろあります。

だけど、日本語教師として
自らの授業でも取り入れた
作家さんの作品をご紹介しましょうか。


それは、

星新一さんの「おーい でてこーい」です。


この作品が教科書に
載っていたのは、中学生の時です。



調べてみたら
アメリカや台湾の教科書にも
採用されているようです。

それもそのはず、
短編の作品ですが
訴えている内容が深く
重要な問題を提起しているのです。

環境問題や
放射性廃棄物の処理の問題、
大量消費社会への警鐘。

全ての行動は
我が身に返ってくるということ。


軽快に楽しく
読める作品なのですがね。


私はこの作品を
姉にもらった教科書で
学校で習う1年前に読みました。


当時の教科書では
この作品の終盤を
そのまま書かずに
課題を提示していました。

「あなただったらこの物語を
 どうやって終わらせますか」


授業で先生は
「おーい でてこーい」の
前半部分を取り上げた後、
私たちにこう尋ねました。

「この物語を最後まで
 読んだことがある人は、手を挙げて」


挙手したのは
私ひとりしかいません。


それで先生は
結末を原稿用紙に書く
課題を出しました。


なんだよ~!

みんな、教科書を
家で読まないのかよ~!


衝撃的事実が発覚した瞬間でした😅

結末を知っているために
課題に苦労しましたよ😅

それで、よく覚えています。

日本語教師にしては
ちっとも文学的じゃないオチですね。

私は帰宅後
姉にその日にあった
この嫌~な出来事を話し、

その流れで
姉に星新一の面白さを
教えてもらい、
図書館で幾つか借りて読みました。


何度かお話していますが
この姉は
高校のときに
超お嬢様校に通っていながら、
片耳にピアスを5つ。
逆側は2つくらい、だったかな。


髪はソバージュ。
もちろん校則違反ですが
何故か教師に怒られない
性格の持ち主で、

※ちなみに私は天然パーマで
 天然パーマ証明書を持参していたのに
 それを提示してさえ毎回
 ガミガミと叱られ続けました😅
 教師、大きらい。
 絶対、やらない😅

高校帰りに
超ミニスカートに着替え
ジュリアナ東京へ直行。

お立ち台(知っていますか?)で
ジュリ扇(知っていますか?)を持ち
踊り狂っていましたが、

高校時代は常に成績1番で
高校3年の3学期に体育で4を取った以外は
3年間オール5だった変人です。


姉は試験前でさえ
全く勉強しなかったのに

※レポート用紙に軽く1枚だけは
 やっていました。

よく成績1番が取れるな、
と思っていましたが、

普段、好きで教科書を
楽しんで家でも読むところ、
やっぱりそれなりに
理由はあったのでしょうね。


話が大幅にそれました。
どうも姉のこととなると
話が止まらなくなります。


とにかく、
星新一に没頭したきっかけとなる
出来事でした。


時は流れて
日本語教師になるための
養成講座での授業で。


先生が仰いました。

「外国人に読ませるなら
 星新一がいいですよ」

その理由はこうでした。

①短編が多いので、90分授業1回で読める。

②話が面白く
 特に社会問題も多いため
 大人の学習者が熱中できる。

③日本語レベルがちょうど良いので
 中級程度の能力があれば読める。

④物語の内容が
 何年経っても
 古臭く感じない。


なるほどねぇ。


日本語教師になって
読解の授業を担当したとき、
星新一の短編を
何度か取り上げました。


対象者は
N2受験レベル程度です。

確かに
事前にことばを導入すれば
90分授業1回で
読んで、感想のディスカッションまで
することが出来ました。


何より皆、面白がって
集中して読んでくれました。


外国語を学び始めたら
そのことばで本を読んでみたい、と
思うのは自然な流れですよね。


だけど、
何を読んだら良いのか、分からない。
こう思う日本語学習者が
多いのは事実です。


外国で人気でも
いきなり村上春樹を
原文で読め!とか
夏目漱石!とか
勧められませんよね。



特に私は
英語学習の経験がある者として、
英語の読解教材の豊富さと比べて
日本の読解教材のあまりの乏しさに
ストレスを感じたものです。


でも今は
「星新一がおすすめですよ」と言える。


こんな助言が出来るのは
私の宝であり
仕事に必要な能力です。

この宝に結びつけてくれたのは
中学生のときの教科書なんだなぁと
この企画を通して改めて感じました。



チェーンナー先生、
日本語教師らしく仕上げましたよ!
いつも素敵な企画のご紹介
ありがとうございます✨


メディアパルさん
締切ギリギリで恐縮です。
新学期が始まって間もない
今の時期にぴったりの
楽しい企画、ありがとうございました。


私たちを作り上げてくれたものは
いろいろあるけれど、
その中でも教科書の力は
普段気づかなくても
実は計り知れないもの、
なんでしょうね。


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みおいち@着物で非常勤講師のワーママ ありがとうございます!頂いたサポートは美しい日本語啓蒙活動の原動力(くまか薔薇か落雁)に使うかも?しれません。