聴覚過敏で閉ざされた世界。
私の勤務校で10年ほど前から
お世話になっているお兄さん先生がいます。
私が自称25歳なので
今30歳くらいだと思ってください😆
見た目は、タイミング的に
羽生結弦くんとしましょうか✨
羽生くんに脳内で
スーツを着せて
眼鏡をかけさせて
チョークを持たせてくださいね。
出来ましたか?
羽生結弦くん先生は
新人時代からとても優しく
いろいろ教えて下さった先生で
女性のように話しやすいのが
特徴です。
日本トップレベルの大学を
卒業され、数年前に大学院も卒業。
この学校は
日本語教師の資格に加えて
ビジネスの学科なら
社会人経験とやる気があれば
何とかなりますが、
ITの学科はかなり専門的で
JAVAなんちゃらなどの
よく分からない資格を
学生に取らせなければいけません。
そこで、教えるのには
日本語教師の資格プラス
SEとしてのもろもろの能力が
必要です。
これを、羽生くん先生は
難なく教えていらっしゃいます。
恐ろしく頭の切れる方です。
同僚達の壊れたPCを
ケロリと直したりします。
私と同じ非常勤講師で
小学生の息子さんを
主夫として育てていらっしゃいます。
世帯主は
大学教授の奥さま。
ここで、
やっぱり心無い方から
言われるんですね。
難関大学と
大学院まで出て、オトコで
子どももいるのに、
しかももう手のかかる年じゃないのに、
非常勤講師なんて!って。
勤務校の非常勤講師で
定年後に講師になった方以外、
男性は羽生くん先生しかいません。
もうずっと。
羽生くん先生がろくでもない
先生ならまだしも、
まれに見る能力の持ち主で
ITもビジネスも
なんでも教えられる。
目立ちます。
何で若いのに
こんなところにいるんだ、って。
せめて専任(正社員)になれ、って。
羽生くん先生、
数ヶ月前にメニエール病で
しばらく入院されました。
私は同じ病気を持っているので
退院されてからも
メニエール病に効く漢方薬や
過ごし方などについて
お話をしていたのですが、
今日、私と同じ常備薬とともに
他の薬もお持ちだったので
何気なく聞いてみました。
「俺、実は聴覚過敏なんです」
聴覚過敏、
最近になってよく聞くようになりましたが、
実態を聞いて胸が詰まりました。
子どもが好きなので
本当は小学校の教員になりたかったけど
チャイムの音で気が狂いそうになるので
諦めたこと。
※勤務校にチャイムはありません。
JRなどの電車の
自動で流れるアナウンスを聞いて
死にたくなること。
駅のトイレから
自動で
「このトイレは左側が男性〜」などの
アナウンスが流れるたびに
胸が詰まって狂いそうになること。
スーパーに延々と流れる
ロッキーのテーマで
気絶しそうになること。
人工の音を聞くたびに
苦しくて苦しくて
殺してくれ‼︎と
叫びそうになること。
だからイヤホンをしないと
街を歩けないこと。
「俺、それで
まともな職に就けないんですよ。」
実はかわいそうでしょう?俺。
と、にっこり笑って話されて
泣きそうになりました。
自分はなんて無知だったんだろう。
10年も一緒にいて、
全く知らなかった。
誰にも言えなくて
どんなに苦しかったでしょう。
あれほどの能力があるのに
就きたい仕事に就けなくて
どれほど悩んだでしょう。
そのお話をしているときに
偶然そばを通りがかった
これまた優秀の極みの先生が
話に入って来ました。
「私の娘も聴覚過敏なんですよ。
光過敏もあって、だから働けないんです」
ねぇ。
聴覚過敏も光過敏も、
人工のものがダメなんですよね。
昨日の記事にも近いですが、
これって羽生くん先生や
優秀の極み先生の娘さんだけじゃなくて
人間一般に気持ちの良いものじゃ
ないはずですよね。
羽生くん先生は
仰いました。
「トイレのアナウンスは
役に立っているか、というと
目に障がいをお持ちの方がいらっしゃっても
意外とそうでも無いはずです。」
確かに、大学の同窓の友人は
全盲でしたが
点字さえあれば
何でも出来ました。
彼と遊びに行く時は
都会の喧騒の中を白杖を持って
「みおいちちゃん、こっちだよ」と
さっさと案内してくれるので
びっくりしたものです。
彼が優秀すぎたのかもしれませんが、
あの、永遠に流れ続ける
トイレのアナウンスは
果たして役に立っているのでしょうか。
「それで役所に訴えたんですが
無視されました」
と、羽生くん先生。
羽生くん先生は
クラシックは大好きです。
ポピュラー音楽も大丈夫。
人が直接マイクを通して
話すアナウンスも
問題ないそうです。
AIのような
無機質なアナウンスや
何度も無意味にリピートする
人工的な音に
苦しくなるそうです。
これを、単に聴覚過敏として
片付けてしまって
良いのでしょうか。
不自然な音が、気持ち悪い。
これって私たちも
無意識に感じていることじゃ
ないでしょうか。
あまりに人工的になりすぎた生活。
そこについて来られない人を
排除してしまう世界。
聴覚過敏の方だけの
問題でしょうか。
みんなで考えること
じゃないでしょうか。
羽生くん先生は
言いました。
「俺ね、本当は何度も真剣に
死のうと思ったんですよ」
※余談ですが明日は健診。
東京は大雪の予報です。
私は雪で倒れたことがあるので
駅から徒歩20分の距離は
かなり大変です。
特に最近はメニエール病が
頻繁に出ています。
それで、日にちを変えてもらえないか
電話したところ、
若そうな女の子に
「雪で倒れた」のクダリで
ブフッ!と鼻で笑われました。
貴女は人の気持ちが分からないのね。
健康で良かったね。
それがどんなに貴重なものか
知らないんでしょう?
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