(休職シリーズ#17)「メンタルの治療って、薬しかないの?」そう思っていた、あの頃の私へ。
正直に言うと、休職が決まったとき、私はこんなふうに思っていました。
「薬には頼りたくないな…」
「気持ちを強く持てば、なんとかなるんじゃない?」
今振り返ると、それは「薬を使う=負け」みたいな思い込みだったんだと思います。
自分の弱さを認めたくない気持ちも、どこかにあったんでしょうね。
でも、初めて主治医の先生と話をしたとき、そんな考えが少しずつ変わっていきました。
まずは“眠れること”が回復の第一歩だった
診察で一番最初に言われたのが、「ちゃんと眠れていますか?」という問いかけでした。
当時の私は、寝つきが悪く、夜中に何度も目が覚め、朝起きても疲れが取れず…。
それでも「眠れないくらい、よくあること」と思い込んでいたんです。
でも先生は、「睡眠がとれていないと、回復は難しいんですよ」と、はっきりおっしゃいました。
そして、私の状態に合った睡眠薬と、軽い精神安定剤を出してくれました。
もちろん、最初は怖かったです。「クセになるんじゃないか」「薬がないと眠れなくなるんじゃないか」…そんな不安がありました。
でも先生は、「依存性がないものを処方します。必要な期間だけ使えば大丈夫」と説明してくれて、少し安心して飲んでみることにしたんです。
すると――
数日後には、朝起きたときの感覚がまるで違っていました。
少しずつですが、日中の気分も安定していきました。
「あ、ちゃんと眠れるって、こんなに大事なんだ…」
そう実感した瞬間でした。
薬だけじゃない、治療の選択肢はいろいろある
治療といっても、薬だけじゃありません。
たとえば、**精神療法(カウンセリング)**は、薬物療法と同じくらい効果があることが、研究でも示されているそうです。
ただし、こちらは即効性はなく、継続が大切とのこと。
私自身も、精神療法ではなかったものの、休職中に心理カウンセラーのサポートを受けていました。
話を聴いてもらう中で、「あ、自分の考え方ってこうなってたんだな」と気づいたり、「誰かに話すだけで、こんなにラクになるんだ」と実感したり。
また、ストレス源から物理的に離れるというのも大事な治療のひとつだそうです。
ただ、いずれは復職しなければならない職場に戻ることも考えると、休職中に自分なりのストレス対処法を見つけておくことも必要だなと思いました。
「どれを選べばいいの?」と迷ったときは…
私も最初は、「どの治療が一番いいんだろう?」「これで合ってるのかな?」と不安でした。
でも先生に言われた言葉があります。
「治療方法にはいろいろな選択肢があります。
大切なのは、“あなたに合った方法”を見つけていくことです。」
その一言で、少し肩の力が抜けたんです。
「これが正解」と決めつけなくていいんだ、と。
だから今、迷っているあなたにも伝えたいです。
まずは、ゆっくり休んで、ちゃんと眠ること。
そして、信頼できる専門家と一緒に、自分に合った方法を少しずつ見つけていけばいい。
焦らなくて大丈夫。
回復までの道のりは人それぞれです。
あなたの心と体が、何より大切だから
もし今、「薬は飲みたくないな」「本当に必要かな?」と思っているなら、それも自然な気持ちです。
でも、「ちゃんと休む」ことを第一に考えてみてください。
そして、自分を責めず、少しでもラクになれる方法を見つけていきましょう。
