ドイツの本屋に行って考えた、日本の「本の帯」とは?
こんにちは。ドイツのミュンヘン在住miraです。
お越しいただきありがとうございます♪
ミュンヘンで大きな本屋といえば「Hugendubel(フーゲンドゥーベル)」。街中にもいくつかありますので、観光で訪れても目にする機会があると思います。Hugendubelは1893年にミュンヘンで設立された老舗の本屋さんで今ではドイツ国内に多数店舗を有しています。

先日、Odeonsplatz(オデオン広場)近くのFünf Höfe(フュンフ へーフェ)内の店舗とMarienplatz(マリエン広場)のとことにある店舗の2つを回ってみました。
中に入って本を眺めていて感じたのが「なんかすごいシンプルだなー」ということでした。
その時はあまり時間もなくて深く考えなかったんですが、こないだ出版区のYouTubeで成田悠輔さんが出演されている回を観てその理由はこれか〜!とわかりました。
成田さんが「日本語の本って文字多い」「帯にむちゃくちゃ情報量詰め込みますよね?帯の中で起承転結がある」「あれすごい日本文化」っておっしゃってて、確かに!って激しく同意。
そうだよ、「帯」だよ。違和感の正体は。そう言えばドイツの本屋で帯ついてる本って見たことない。
単純にマーケティングの違いだとは思うんですが、帯って改めて考えると何なんでしょうね。
わざわざコストをかけてさらに紙を使って本を宣伝する。著名な誰かの推薦文をギュッとコンパクトにまとめてあの小さな帯に印字する。
ちょっと調べてみると帯自体は他の国で似たようなものを見られることもあるっぽいんですが、ここまで盛んなのはやはり日本だけのようです。
ということは、帯は成田さんの言う通りれっきとした日本文化ですよね。
余談ですが書店員さんの作ったポップとかもドイツではあんまり見かけないかも。少なくともミュンヘンではあまり見ないかな〜。日本のはイラストがあったりカラフルだったり力作だな〜って思うポップがけっこう多いですよね。私はポップ見るの大好きです。

本の推薦文はドイツの本では裏表紙に直接印字してあることが多いですね。
日本では本の表紙でいかにお客さん(読者)の目を惹きつけて興味をわかせるか、を重視しているのでしょうか。
一方ドイツはその本のデザイン性を重視しているように思います。特に表紙には余計なものを入れずタイトルと作者名のみ。人気の本にはせいぜい「ベストセラー」の文言が入っている程度。表紙の絵もそのまま壁に飾れそうなアーティスティックなものが多い印象です。

帯は間違いなく書店での本選びに影響を与えていると思います。
なんの前情報もなくフラ〜っと本屋さんに入っても、帯の宣伝によって面白そうな本を見つけやすい。
ドイツの本屋では前情報なしだと本のデザインやタイトルの響きくらいでしか本選びの最初の一歩となるヒントが得られませんよね。
表紙にギュッと情報詰めこんで売り出す日本も、できるだけシンプルにして売り出すドイツも、結局のところ近年紙書籍の売り上げは残念ながら落ちています。どちらが良い、悪いって言うのは一概には言えませんね。
もし、日本でも帯もカバーも取っ払って表紙を超シンプルにして、その分少し値段を下げて販売したら売り上げに何か影響するんだろうか・・・?(ガチャガチャと情報があふれる中でひときわ異彩を放って意外と売り上げ伸びる可能性も??)
逆にドイツで帯を取り入れたら・・・?(エコじゃないのを嫌うドイツ人ですから、帯にも嫌悪感示しそう笑 いや、でもハードカバーにはカバーかかってる本あるし意外と帯も受け入れたりして?)
妄想してみると面白いです。
ただ、一つ思うのは帯の情報で本を選ぶのはなんだか「売り手に選ばされている」っていう感じもするかな?他人の宣伝文句に踊らされているような、他人軸で判断している感がある。
ドイツで超シンプルな表紙だけを見て本を選ぶ時、自分の直感だけが頼りですよね。パッと見て好みの本を手に取り、裏表紙にあるあらすじを読んで面白そうと思えば買う。つまり自分軸で判断しているっていう感じ。
こう考えると、宣伝文句なしのシンプル売り出しは一人一人の感性を磨くことになるのかな、とも思えます。
とは言え、私は基本的には帯が好きです!あの手この手の宣伝文句も出版社さんの努力が感じられるし、それでふらっと本屋に入った人が本を買うきっかけになるのなら素晴らしいことです。普段はもっぱら電子書籍にお世話になるしかない私ですが、やっぱり紙の本はなくなってほしくないですから。
あと、私は読む時は帯もカバーも外して、帯をしおり代わりに読む派です。この点でも帯はありがたい!(笑)
次に日本へ一時帰国して本屋に行く時には帯にも注目しながら本選びしようと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました。またお会いしましょう♪Tschüs!
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