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「絶対に許せない人」がいるあなたへ。その怒り、未来に持っていきますか?

いつも見ていただきありがとうございます。

突然ですが、あなたには

「この人だけは、絶対に許せない」

と思う人がいますか?

  • 私を傷つけた人

  • 私をいじめた人

  • 私を騙した人

  • 私を裏切った人

思い出すだけで、胸の奥がぎゅっと締めつけられる。

何年経っても、あのとき言われた言葉だけが、色褪せずに残っている。

「あの人のせいで、私の人生はめちゃくちゃになった」

そう思っている人が、あなたにも一人くらい、いるかもしれません。

それは、親や身内かもしれないし、

友達かもしれない。

会社の上司かもしれないし、

離婚した夫や妻かもしれません。

あるいは、過去に愛した人かもしれません。

そして、そんな人を前にして、

「あなたはその人を許せますか?」

って聞かれたら、

「なんで私が許さなきゃいけないの?」

と、心の中で叫びたくなりますよね。


私も、元夫を恨んでいました

離婚した当初、私は元夫を心の底から恨んでいました。

描いていた結婚生活は、こんなものじゃなかった。 喧嘩の絶えない毎日。 結婚と同時にワンマンで亭主関白に変わっていった夫。

「こんなはずじゃなかった」

その思いだけが、ずっと胸の中で燻り続けていました。

離婚を切り出したあの日、私は夫に向かって、こう怒鳴ったことさえあります。

「私の人生、返してよ!」

それくらい、私は追い詰められていました。それくらい、夫を恨んでいました。

夫のいうことは絶対で、私の意見はいつも却下

「なんでいつも私だけが我慢しなくちゃいけないの?」

当時の私の頭の中には、その言葉しかありませんでした。 夫の立場から、私たちの関係を見つめ直すことなんて、想像さえできなかった。

私の中にあったのは、ただひとつの世界。

「私は被害者で、夫が悪い」

その世界の中で、私は何年も生きていました。

自分探しの中で、見えてきたもの

自分探しの中で、見えてきたもの

数年後、私は自分探しを始めました。

その中で、信念を探究するワークを受ける機会がありました。

そこで、夫に対して自分がどんなことを思っていたのか、一つひとつ見ていったのです。

その中に、

「夫は本音を言わない人」

という思いがありました。

私は夫に対して、

「どうして本当のことを言ってくれないの?」

と思っていました。

でも、自分の内側を見ていくうちに、あることに気づきました。

私が本当に望んでいたのは、

もっと夫と本音で話したかった。

ということだったのです。

そして、さらに自分を見ていくと、

私自身も夫に甘えることができなかった。

素直になることもできなかった。

本当の気持ちを、ちゃんと伝えられていなかった。

それなのに私は、

「夫は本音を言わない」

と相手だけを責めていました。

そこで初めて、

「もしかしたら、夫も同じだったのかもしれない」

と思ったのです。

分かり合えなかった二人

分かり合えなかった二人

私たちは、いつも喧嘩をしていました。

夫はいきなり切れることもあり、何に怒ってるのかもいってくれませんでした。

けれど、離婚を決めたあの日、私は夫の本音を、ほんの少しだけ垣間見ました。

夫はこう言ったのです。

「子どもが学校を卒業するまでは、仮面夫婦でもいいから、一緒にいてほしい」

別居したら、もう二度と修復できない。 きっと夫の心の中にも、そんな怖れがあったのでしょう。

私が離婚したいと言っても、夫はなかなか頷いてくれませんでした。

あのときの私は、

「どうして分かってくれないの?」

と、そのことにさえ苛立っていました。

分かり合えなかった二人

でも、ずっとあとになって、ようやく気づいたのです。

夫もまた、

自分の気持ちをうまく言葉にできず、一人で苦しんでいたのかもしれない。

本当はもっと、私と話したかったのかもしれない。

「愛している」と、伝えたかったのかもしれない。

もちろん、それが本当のところどうだったのか、今の私にも分かりません。

ただ、夫が育ってきた家庭環境を思うと、こう感じるようになったのです。

「夫もまた、自分の傷を抱えたまま、必死に生きてきたのかもしれない」と。

理解することと、正当化することは違う

理解することと、正当化することは違う

ここで、どうしても伝えておきたいことがあります。

相手にも傷があった。 相手にも、相手なりの事情があった。

そう理解できたからといって、相手がしたことまで正しかったことになるわけではありません。

傷つけられた事実が、消えるわけでもない。

もう一度、その人と関係を築き直せるわけでもない。

相手を理解することと、相手の行為を正当化すること。

この二つは、まったく別のものです。

私は、自分が悪かったとも思いませんでした。 ただ、こう思ったのです。

「なぜ私は、あのとき気づけなかったんだろう」

そして、分かりました。

私はずっと、

「私だけが辛い」

という被害者意識の中に閉じこもっていたから、相手の姿が見えていなかったのだと。

そもそも「許す」って、どういうこと?

「許す」と聞くと――

相手がしたことを水に流すこと。

相手を許して、また仲良くすること。

そんなイメージを持つ人もいるかもしれません。

でも、実は違うんです。

許すとは、相手の行為を正当化することでも、過去をなかったことにすることでもありません。

「許す」とは、過去の出来事にとらわれて、自分の心がこれ以上傷つき続けるのをやめること。

そして、

ずっと抱えてきた怒りや恨みから、自分自身を解放してあげること。

私は、許しのワークの中で、そのことに気づきました。

「もう、この感情を持ち続けなくてもいいんだ」

そう理解した瞬間、涙が止まりませんでした。

歩きながら許しのワークをする女性

私を傷つけ続けていたのは、夫ではなく―― この感情を、何年も手放せずにいた私自身だったのだと。

「もう、手放していいんだ」

無理に許そうとしなくていい。

「許さなければ」

と自分に言い聞かせる必要もありません。

それでは、また自分に何かを強制することになってしまうから。

大切なのは、

自分が何に傷つき、何を握りしめ、何に縛られてきたのかに、気づくこと。

そして、

「私はもう、これを手放していいんだ」

と、自分自身が心から理解すること。

許すとは、相手のためにすることではありません。

自分を、過去から解放するための選択なのです。

数年後、次女の結婚式で元夫と再会する機会がありました。

私と元夫は、昔を懐かしむ同志のようにお互いのことを話しました。

その時、不思議なことに何の抵抗もわだかまりも無くなっていたんです。

許すとは、未来を選ぶこと

許すとは、未来を選ぶこと

過去に起きたことは、変えられません。

傷ついた事実も、消えません。

でも、

その出来事をこれから先も握りしめて生きていくのか。

それは、今のあなたが選べることです。

許すとは、過去を肯定することではなく、未来を選ぶこと。

「あの人が許せない」

と過去だけを見つめ続けるのではなく、

「私はこれから、どう生きたい?」

と、自分自身の人生に、目を向け直すこと。

3年後。 5年後。

あなたは、どんな自分でいたいですか。

今より少しでも穏やかに。 自分らしく。 笑って。 幸せに生きていたい。

きっと、そんな未来を思い描くんじゃないでしょうか?

だったら、その未来へ向かって歩き出すあなた自身に、 最後にひとつだけ、問いかけてみてください。

あなたが未来に、もう持っていかなくてもいい感情は、何ですか。



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