乱反射の先に
形あるものは
少しずつ姿を変えてゆく
その変化を
人は終わりと呼ぶことがある
わたしたちの心は
絶えず回る鏡筒(つつ)のように
昨日まで見えなかった光を受け
新しい模様を映し続けている
欠けた言葉も
すれ違ったままの溜息も
差し込む光に乱反射して
心を彩る記憶になる
失うことを怖がらなくていい
ひとつの変化が
まだ見ぬ景色を運んでくる
「今」という瞬間の均衡を
美しいと感じられるなら
そこに小さな幸せが息づいている
くるりと回せば
また未知の光が、君を待っている
終わることのない万華鏡は
何度でも新しい景色を映し続ける
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