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クスコ(ペルー)の雑記|海外ひとり旅


 世界一周旅行の1か国目、ペルーの滞在は3泊4日だった。
 時差ぼけや高山病予防で休んでいることも多く、クスコからマチュピチュに行って慌ただしく戻ってくるスケジュールで、あっという間に過ぎてしまった。

 正直、もっと日程を取っておけば良かったと後悔している。ペルーは私がこれまで行った国の中でもかなり魅力的な国だった。

食文化の豊かさ

 全く期待していなかったが、最初に入ったペルー料理店で思いもよらず美味しいごはんを食べることが出来た。
 クスコの観光客向けレストランでトリップアドバイザーでも高評価の店。もちろんお高いので、出されたメニューを見ながら、値段と食材(たんぱく質の確保)で選んだ料理がこちら。

アヒ・デ・ガジーナ:スペイン語で「雌鶏(gallina)の唐辛子(ají)煮」

 いわば鶏とジャガイモの黄色いシチューで、ゆで卵が添えられる。
クリーミーで少し癖のある風味が後をひき、何よりジャガイモに感動した。
アンデス地方のジャガイモは味が濃く、きたあかりのような香りがしてとても美味しい(ボリビアのハエがたかるローカル店で食べた250円のランチも、ジャガイモだけは外さなかった)。

 また、リマに住むシェフ志望の女の子から絶対食べるべき、と言われたのがこちら。

セビーチェ:魚介類を柑橘類でマリネしたもの

 一般的には白身魚だが、この店ではマスのような魚だった。
 味は美味しいのだが、レモンでマリネされておりかなり酸っぱい。一緒にオーダーするようアドバイスされていたペルー名物のINCA KOLAと食べると酸味が和らぎ、食べやすくなる。なお白いトウモロコシはペルー原産で、ジャイアントコーンの原種だそう。
 この料理はなんとユネスコの無形文化遺産に登録されている。日本の和食文化のように、ペルーで守るべき伝統料理なのだ。

 マチュピチュで軽く食べようと思い、写真の無いメニューで『キヌア』だけ読めたので注文したら、予想外にもスイーツだった。

キヌアの何か:マチュピチュレストランオリジナル

 キヌアはペルー・ボリビアが原産のスーパーフードだ。
写真の生クリームの下にキヌアのババロアが隠れている。ドライトマトが添えられ、緑色はコカの粉末(これも日本では違法か)でほろ苦く、甘味も程よく美味だった。


 その他にも、じゃがいも、トマト、かぼちゃ、ピーナッツ、唐辛子はペルーが原産地であり、変化に富んだ地形からは様々な食材が採れる。
 ペルーは世界的にも美食の国と言われることも初めて知った。
もう少し色んな料理を試してみたかった。

スケールが大きくユニークな自然

 マチュピチュ編でも書いたが、ペルーは自然のバラエティが豊かだ。
 クスコやマチュピチュは山岳地帯だが、ほかに海岸気候(乾燥)とアマゾン気候(熱帯)がある。アンデスとアマゾンという自然界の大コンテンツを持ち、海にも面している。こんなに特徴の違う地理を持つ国も少ないのでは。
 もしペルーに2週間程度滞在できれば、アンデス山脈にあるマチュピチュ、アマゾンにあるジャングル、砂漠にあるナスカの地上絵、またチチカカ湖にも行けるだろう。数か国巡ったくらいの満足感になりそうだ。


インカ帝国とスペインの歴史の豊かさ

 クスコはインカ帝国時代(13世紀ごろ~1533年)の首都だった。
 植民地支配の拠点としてスペインの侵攻により時代を終え、首都がリマになった。
 
 私はクスコの中心部に泊まり、徒歩圏内を散策しただけだが、歩きがいのある素敵な街だった。
 インカ帝国時代の『カミソリ一枚も通さない』と言われる石積み技術が数百年経った今でも街に残っている。そこにスペインの美しい建造物が建ち、ヨーロッパとも少し違う独特な雰囲気がある。

 街の中心にあるアルマス広場(アルマス=武器。クスコだけでなく、スペイン侵略された南米の主要都市にはアルマス広場がある)近くの教会にふらりと入ると、外見は石造りだが、内部はローマか?と思うほどの豪華絢爛なカトリック教会で、ギャップがすごい。
 
 クスコ市街地が世界遺産に登録されている理由として、このインカとスペインの融合があるとのこと。
 確かに、マチュピチュのあの技術を見た後にクスコの街並みを見ると、スペインが侵略しようとしても、インカの名残は消しきれないよな…とも思ったり。

夕方のアルマス広場。観光客や地元の人、行商人、警官、掃除人などで賑わう。


 以上、たった4日でなにが分かる?とツッコミを入れながらも、その短い時間で感じたペルーの魅力を書いた。

 ちなみに私は1人で旅行をする時、大まかな計画は立てるが下調べはほぼしない。初見で感じたことや、気の向くままに行動して発見したことを、その後に調べたり思い出して味わうのが好きだ。
 大いなる機会損失をしているとは思うけど、それよりも新鮮なる初対面を求めたい。


 最後にちょっと心残りなエピソードを。

 チェックアウトの日、朝食後に散歩に出かけた。平日朝のアルマス広場は人が少なく、鳥の声がよく聴こえる。
 ベンチに腰掛けてぼんやりしていると、突然足元に男性がうずくまり何か言った。目をやると「shoe shine?」と言われ反射的に「no thank you」と答えた。擦り切れたボロ服を着たその男性は、1ソル(約46円)だよと言って私の靴を指す。確かに前日のマチュピチュで汚れていた。
 お願いしようとソルを探しかけ、手ぶらで来たのを思い出した。防犯用ポーチにはドルと円とカードだけ。まさか決済は出来ないだろう。
残念だが今は持ち合わせがないと伝えると、彼はえっ、という顔をしてmoney…とつぶやき、悲しそうに去っていった。
タイミング悪くてごめん…

 その後、ウユニ塩湖でさらに砂と塩まみれになり、私の靴は今、10ソル出してでも磨いて欲しいくらい汚れている。 


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