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リオデジャネイロ(ブラジル)の雑記|街歩き編|海外ひとり旅

 カーニバル中のリオデジャネイロに到着したのは朝7時過ぎ。
ラパス(ボリビア)を出発後、クスコ(ペルー)、ボゴタ(コロンビア)を経由して到着。世界中から観光客が押し寄せ、入国手続きは混雑を極める。

 なにしろ暑い。今回の世界旅行は寒い国が多く、かさばる冬服を脱いで荷物にするとバックパックが10キロ近くになるため、空港では着込んでいる。 
 汗をかきながら長い列に並び、SIMとタクシーの客引きを何とかすり抜けUberでホテルに行き、荷物を預けて外に出ると、そこは陽気なカリオカ(リオっ子)たちの歩行者天国だった。

 歩いている人はみな体の3割しか隠していない。老若男女が水着で、メイクや装飾も自由奔放、これはすごい場所に来た…と強烈な印象を受けた。
 というのも、ホテルがセントロ(旧市街)にあり、いわばハロウィンの渋谷を濃縮したようなシチュエーションだからだ。
 リオのセントロは治安の悪さで知られるが、私が滞在していた間は常に陽気な半裸の現地人がいたので、日中はそこそこ安心だった。

 今回の世界一周で一番の目玉がブラジルだ。
 リオのカーニバルを見ること、大好きなボサノバの聖地に行くこと、ブラジル移民だった父の足跡を見にサンパウロに行くこと。
 父の生前、子供だった私はブラジルの話をよく聞いており、いつかは行きたいなと思いながらもあまりに遠い場所だった。

 ブラジルは今回の旅行で最長の10日滞在予定で、ポルトガル語も挨拶程度は勉強して臨んだ。
 このnoteでは3泊4日のリオの街歩き編の雑記を、次の記事ではカーニバル編を書こうと思う。

ポン・ヂ・アスーカル(pão de açúcar;砂糖のパン)

 まず向かったのはリオを代表する観光スポット、ポン・ヂ・アスーカル。 砂糖のパンには到底見えないが、棒砂糖なるものを見ると納得がいった。高さ400mの一枚岩だそうだ。

 セントロ中心から苦労しながら地下鉄とバスに乗り、Urca方面へ。ケーブルカーを乗り次いで頂上に上がる。
 まずはお隣のウルカの丘に上がり、その後隣にある本体に行く。
 ポン・ヂ・アスーカルはその急な斜面に登山用ロープが張ってあり、ケーブルカーから斜面に這いつくばる人が見えた時は二度見してしまった。ここはロッククライミングの場所としても有名だそうだ。

 頂上からは世界遺産・リオの街が一望できる。ビーチや橋、市街地やファベーラ(スラム街)、世界三大美港の一つ、リオデジャネイロの海。
 ただ…ポン・ヂ・アスーカルは登るより、景色として眺める方が好きだ。
この景色こそがリオをリオたらしめている、と私は思う。

右側の岩がポンヂアスーカル。ヴェルメーリョ海岸と共に
リオの美しい街並み。キリスト像も小さく見える


コルコバードの丘のキリスト像(Cristo Redentor)

 ブラジル独立100周年を記念し、1922年から1931年にかけて建設された、標高710mの場所にある高さ30mのキリスト像も見に行った。

 とにかく迫力。そしてわりとハンサム。大勢の観光客がベストショットを撮ろうとして寝そべったりしている。霧だか雲だかがすぐかかる(がすぐ晴れる)。ここからの景色はポン・ヂ・アスーカルも見え、素晴らしかった。

 この時は、地下鉄Largo do Machado駅から出ている乗り合いのミニバンで行ったのだが、確認不足により帰りのミニバンに乗れず、無駄に待った挙句100レアル(約3000円)を追加で払い帰ることとなった悔しい記憶が強い。 『分からなければ確認する』という当たり前のことを学んだ授業料としては安いとも言えるか。

霧がかかると晴れるのを待つ
憂いを帯びた表情
みんなベストショットを撮りたい
薄っすら晴れた時の一瞬を狙ったショット


セントロ周辺の観光地

 一番期待していた王立ポルトガル図書館は、カーニバル期間は閉館しておりがっかり。いつかリオに再訪し、ぜひ見にいきたい。
 リオデジャネイロ大聖堂、カリオカ橋、セラロン階段といった名所は観光客とカリオカ達であふれており、活気と熱気が爆発していた。

 セラロン階段を見にいった時のこと。13時頃で暑く、喉が渇いていた。
 その日の夜からカーニバルだったので(22時に始まるのだ)、ホテルで仮眠を取るため少しお酒を入れようと思い、初めてカイピリーニャを試してみた。ブラジルを象徴するカクテルで、カシャッサというサトウキビの蒸留酒とライム、砂糖を入れて飲む、すっぱくて甘いカクテルだ。

 階段の横にたくさん売店が並び、適当な店で注文した。
 カシャッサを大さじ3杯、砂糖を大さじ2杯、ライムを3個ほどと氷を砕き入れて400mlほどの仕上がり。これで300円というコスパで、アルコールはかなり強いが口当たりが良く、まさに欲していた飲み物だった。

 ホテルまでの道のりは人も警察も多いので、特に不安を感じることなくカイピリーニャをチビチビ飲みながら歩いていると、カリオカ橋あたりでやたらと声をかけられた。どこから来た? I love you! chinês(中国人)? など。
 3日間セントロ周辺を歩いて一切アジア人を見なかったので(本当に一人もいなかった、ホテルでは見かけるのに彼らはどこにいるのだろう)、アジア人が珍しいんだろうなと思い適当な相槌や無視をしながらホテルに帰ったのだが、着いた瞬間に在リオ領事館から注意喚起のメールが届いた。
 前日、カリオカ橋で邦人男性が呼び止められ、付いていったところ身ぐるみ剝がされたとの被害報告だった。
 ゾッとした。調子に乗ってはいけない。
(参考 たびレジ:https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html

リオデジャネイロ大聖堂。マヤ文明のピラミッドを参考にしたと言うがモダンだ
カリオカ橋は1750年に作られた。美しいが周囲の治安は悪い
セラロン階段。ある芸術家が始めた階段の装飾。世界各地からタイルが集まり名所となった
リオデジャネイロ大聖堂の前の道でパレード。数千人が爆音のサンバにノッて行進し大迫力


コパカバーナ海岸とイパネマ海岸

 私にとってはここが素晴らしい場所だった。
 コパカバーナは世界的に知られる美しいビーチだ。イパネマはボサノバを生んだアントニオ・カルロス・ジョビンとヴィニシウス・ヂ・モライスのコンビがインスピレーションを得、名曲を作った場所。

 コパカバーナ海岸は白砂の広いビーチが特徴的だった。ポン・ヂ・アスーカルを美しく臨み、海水浴客が大勢いても余裕がある。テラスの店も多く、ゆとりがある印象だった。一方イパネマ海岸はビーチが狭く、海水浴客がより密集しているように見えた。

 ビーチにいる人の中で、スニーカーを履き波を避けながら歩いているのは確実に私だけだったが、太陽を浴び、ボサノバを聴きながら白い砂浜を散歩することで、ビーチを最高に味わうことが出来た。
 ちなみに、当日快晴だったが、海の色はそこそこかな…と思ったりも。

 ジョビンとモライスが常連客で、名曲『イパネマの娘』が作られたといわれるレストラン、その名もGarota de Ipanema(イパネマの娘)は11時開店だ。
 海岸を歩いてから近くの公園で少し涼み、開店直後に訪れると客はまだおらず、窓側の席に通された。
 二人は毎日店の角の席に座り、ビーチへと向かう娘たちが近くをぶらつくのを眺めていたという話もある。もしかして私が座ったこの席?などと思いながら外の交差点を眺めるも、歌のような娘は通らなかった。

 甘々のエッグタルトと苦み走ったカフェラテをいただき、スタッフに店内の内装や写真の撮影許可を聞くと、もちろん!とのこと。それだけでなく、ジョビン手書きの譜面の前で私の写真を撮ってくれたり、当時のボサノバ作家たちの集合写真の説明をしてくれた。客が少ない時間帯で幸いだった。

 個人的にはジョビンよりも、モライス×バーデンパウエル、トッキーニョ、シコブアルキなどがより好きだ。ジョビンの曲は軽やかでオシャレだが、私はもう少し強く抒情的な曲をよく聴く。ただ、そもそもボサノバは今もブラジルで聴かれているのだろうか…?日本の演歌みたいな立ち位置のような気もしたりする。そんな話を現地の人に聞いてみたいが、難しい。

コパカバーナはビーチが広い。犬はもちろん放し飼い🐕
それに比べてイパネマはギュウギュウ
レストラン Garota de Ipanema
レストランに展示されているイパネマの娘の手書き楽譜
スタッフは賄い中。ジョビンとモライスたちの写真もあった


公共交通機関(地下鉄・バス)

 海外に行くと、地下鉄・バスに乗るチャレンジはだいたい緊張感がつきものだが、リオでは殊の外うまく行かなかった。

 地下鉄(1回乗車で7.9レアル≒240円)の改札では、カードのタッチ決済で通れる機械があるのになぜか使えない。券売機でのカード支払いはタッチ決済出来ず、スキミングは怖く使いたくない。現金で買おうとすると、お釣りが出る券売機が無いか、あっても1台だけでかつなかなかお札を飲み込んでくれない。有人窓口は一つしか空いていない。チャージ式のカードもあるようだが、勝手が分からないので仕方なく窓口に並んで買う。
 いざ地下鉄に乗ると半裸のカリオカ達が密集しており、盛り上がると車内で合唱やダンスが始まる。それはそれで面白く、仕組みが分かれば地下鉄は問題なかった。

 バス(1回乗車で5レアル≒150円)は、チャージ式カードと普通のクレジットカードのタッチ決済が使える。
 セントロからコパカバーナ海岸に行く時、なぜかクレジットカードが使えず通せんぼされてしまった(座席側に行くには、乗車時に決済して車内にあるゲートを通らなければならないのだ)。
 仕方ないので降車時に現金で支払おうと思い、そのまま立っていると、カーニバル中の朝の渋滞で1時間立ちっぱなし。
 また、渋滞にイラついた乗客が何かしら怒鳴り立て、運転手が怒号で返し、車内の雰囲気は最悪でヒヤヒヤした。やっとバスを降りた時の爽快感はひとしおだった。

 後は、バス停で待っていても、手を挙げて意思表示しないと止まってくれない。最初はそれを知らずにスルーされ、炎天下の中30分歩いて移動したりもした(ウーバーを使えという話だが、カーニバル期間は値段高く日中は節約したい)。

 やはり海外のバスは難易度が高い。

地下鉄の駅構内
地下鉄車内


 カーニバル時期のリオの異様な雰囲気を味わえたことはラッキーだったし、この3泊4日で少しだけ根性がついた気がする。
 もし再び来ることができるなら、通常仕様のリオで、コパカバーナ辺りのホテルでゆったりと過ごしてみたい、と思うばかりだ。

 今はサンパウロに移り、治安の良い地区のホテルで、落ち着いた都会に安堵している。とは言えサンパウロも場所により治安は芳しくなく、私がしていた対策を最後に書いておく。
(ちなみにリオのバスは窃盗など多く危険なので、乗らない方が良いとのことだった)

※セントロ街歩きの治安対策※
・歩く道は常に人の有無と雰囲気を見て判断
・サングラスをかける (目が合うと、好意的なもの含め声をかけられがち)
・サンダル履きたいけど常にスニーカー(走れるように)
・スマホ見る時は警察官の隣で
・明るいうちにホテルに戻る (夕暮れの景色が見れなかったのは残念だが)
・基本手ぶら。体に巻きつけるセキュリティポーチにパスポートもしくはコピー、現金、携帯を入れる。ダミーのウエストポーチにそれなりの現金と古いスマホを入れて服で隠して歩く。片足の靴下に100レアル、もう片方にクレカを隠し最後の砦とする
・それでも身ぐるみいかれたらお終いなので、幸運を祈る


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