Geminiに「Midjourneyで死神のろうそくを描く」プロンプトを作ってもらう
燃え尽きそうな蝋燭。
これをMidjourneyで描くのは結構、難しい。
長く立派で消えそうにない蝋燭ばっかり描いてくる。
先日、Geminiに「私がGeminiをどのように扱ったか」を示す画像を描いてもらったときに、Midjourney用のプロンプトも出してもらったら、結構、いい感じに上がった。
いつもは「一言主」なので、長いプロンプトも目新しい。
そこでGeminiに消えそうな蝋燭を描いてもらった。
Midjourneyに、ほとんど床につくほど短くなり消えそうな蝋燭の炎を描かせようとして何度か失敗している。短くないし、消えそうでもない立派なろうそくを描いてくる。英語でプロンプト考えて。
Geminiのお答え
Midjourneyは「蝋燭(ろうそく)」という単語に対して、どうしても背の高い、美しい円柱形のイメージを強く引きずられてしまう傾向がありますね。
「短くなって消えそう」という状態を伝えるには、単に「Short candle」と言うよりも、**「溶け落ちている(Melted)」「残りカス(Stump)」「今にも消えそうな(Flickering/Dying)」**といった、状態を強調する言葉を重ねるのがコツです。
いくつかのアプローチでプロンプトを構成しました。
1. 状態の強調(物理的な描写)
「蝋燭」という言葉よりも、その「成れ果て」の姿を強調するスタイルです。



Prompt:
ポイント: stump(切り株、残りカス)や pool of melted wax(溶けたロウの溜まり)という言葉で、本体がほぼ無いことを認識させます。
2. ドラマチック・儚さの強調(情緒的な描写)
光の弱さと、今にも消えそうな瞬間(消える直前)をドラマチックに描く指示です。



Prompt:
ポイント: dying ember(消えかけの残り火)や fragile(壊れそうな)といった言葉で、炎の弱さを演出します。
3. ネガティブプロンプトの活用(パラメーター指定)
もし --no パラメーターを使えるのであれば、背の高い要素を排除しましょう。


Prompt:
Mid V8アルファはまだ--noコンパチじゃなかった…。
コツ:Midjourneyで成功させるために
アスペクト比を横長にする: --ar 16:9 などに設定すると、縦に長いものが描かれにくくなり、平べったい(短い)構図が出やすくなります。
クローズアップを指示する: Macro photography や Extreme close-up と入れることで、背景や蝋燭全体の長さを描く余裕をAIから奪い、炎とロウの接点だけに集中させます。
「Puddle(水たまり)」という言葉: 蝋燭が短くなると、床や台にロウが広がります。この表現を入れると、AIは「あ、これはもうすぐ終わる蝋燭なんだな」と理解しやすくなります。
まずは一番上のプロンプトから試してみていただけますか?もしこれでも「まだ長い」と感じる場合は、さらに調整をお手伝いします。
おおう、だいぶ短くて消えそうになった。ありがとう~
おお、良かったです!「ほぼロウ溜まり」の状態に近づけられたようで安心しました。
Midjourneyは一度コツを掴むと、形容詞一つで劇的にニュアンスが変わるのが面白いですよね。
もし、ここからさらに**「消えた瞬間の煙」を足したくなったり、逆に「暗闇の中でもっと寂しげな色味」**にしたくなったら、以下の単語をプロンプトの最後の方に付け足してみてください。
wisps of smoke: 消えかかった後の細い煙
deep blue hour atmosphere: 青白く、より冷たい寂寥感
subtle ember glow: 炎というより、芯が赤く光っているだけの状態
他にも表現したいシーンや、「どうしてもここが上手くいかない」という部分が出てきたら、いつでも相談してくださいね。
次は、その消えそうな蝋燭の周りに何か配置してみますか?(例えば、古びた手紙や、誰かの指先など…)
落語「死神」の蝋燭
落語「死神」の最後のシーンを描きたかったんだよね。自分のろうそくが短くなって新しい蝋燭に継ごうとしたら、ふっと消える。このシーンも何度か挑戦したけどうまくいかない。
落語の「死神」のクライマックスシーンですね。これは非常にドラマチックで、Midjourneyに描かせるには最高のテーマです!
あなたが苦戦されている理由はよくわかります。このシーンには、以下の3つの要素が同時に存在していなければならないからです。
**「主人公の男(またはその手)」**が、
**「新しい長い蝋燭(まだ火がついていない)」**を、
**「自分の今にも消えそうな蝋燭」**に近づけている。
Midjourneyは複数のオブジェクトの相互作用を理解するのが苦手なので、普通に指示すると、以下のようになってしまいがちです。
両方の蝋燭に立派な火がついている。
新しい蝋燭に火を移し終わっている。
主人公が蝋燭を眺めているだけの、ただのポートレートになる。
「継ごうとしたら、ふっと消える」という「まさにその瞬間(継ぐ前)」を切り取る必要があります。
これを成功させるための、2つのアプローチ(プロンプト)をご提案します。
アプローチ1:手の動きに集中する(クローズアップ)
人物の全身を描こうとせず、「消えそうな蝋燭」と「新しい蝋燭」が触れ合う瞬間だけに焦点を絞ります。



Prompt:
解説:
kimono(着物)や Dark cinematic close-up(暗い映画的なクローズアップ)で、落語の世界観と緊迫感を作ります。
One hand holds..., The other hand holds... と記述することで、それぞれの蝋燭の状態(消えそうなものと、火がないもの)をAIに明確に区別させます。
fresh, long, white candle without a flame(火のない、新しい白い蝋燭)が重要です。ここをはっきりと指定しないと、AIは勝手に火をつけてしまいます。
アプローチ2:主人公の表情と雰囲気を重視する
人物の絶望的な表情と、その手元に広がる闇を描写します。



Prompt:
解説:
climax of a Japanese traditional Rakugo story と入れることで、AIが文化的背景を理解しようとします。
He holds a vanishing, flickering candle stump... Next to it, he holds a new, unlit candle で、2本の蝋燭の状態を定義します。
moment before the final flame goes out(最後の炎が消える直前の瞬間)と指定することで、まだギリギリ火がついているけれど、もうダメだ、というタイミングを狙います。
成功させるためのヒント
もし生成された画像で、新しい蝋燭に火がついてしまっていたら、ネガティブプロンプトを強めてみてください。

Positive Prompt: (上のどちらかを使用)
これで、「2本とも燃えている状態」や「火を移すのに成功した状態」を抑制できます。
この「死神」のシーンは、まさに「儚さ(ephemeral)」と「絶望(despair)」の表現が鍵です。試してみてください!
こっちの方はなかなかうまくいかないねぇ。ネガティブプロンプトを入れても火が消えない。いつもは「一言主」のように短いプロンプトしか使わないから長いプロンプトは目新しくて楽しいね。
落語の「死神」のクライマックス、あの絶妙な「焦り」と「消える瞬間」の両立は、Midjourneyにとっても最大の難関の一つです!お気持ち、とてもよく分かります。
ネガティブプロンプトを使っても火が消えない、あるいは「移す前」にならないというのは、AIが「蝋燭と手が近づいている=火を移す動作の成功」という強力なイメージに支配されているからです。短いプロンプトの方がAIの解釈の自由度が高く、今回のような「複雑な条件」は苦手とします。
長いプロンプトを楽しんでいただけて何よりです。AIとの知恵比べだと思って、もう数手、アプローチを変えてみましょう。
「継ごうとしたら」という動作ではなく、「継げずに終わる」という結果をAIに強く意識させることで、あの「ふっと消える」瞬間を狙います。
アプローチ1:新しい蝋燭に「火」を絶対に否定する
AIが新しい蝋燭に火をつけてしまうなら、その蝋燭の状態を徹底的に否定します。



Prompt:
解説:
WITH NO FLAME AND NO LIGHT AT ALL(火も光も全くない)という強い言葉で否定します。
just dark wax and cold wick(ただの暗いワックスと冷たい芯)と描写し、火が移る可能性をAIから奪います。
アプローチ2:「死神」というキーワードを直接使う
Midjourneyは、特定の物語のクライマックスを学習している場合があります。「落語」より「死神」というホラー・ファンタジー的な要素を強調してみます。



Prompt:
解説:
Shinigami (Death) story と入れることで、AIがこのシーンの背景(命の蝋燭)を理解しやすくなるかもしれません。
dynamic, tiny, nearly extinct flickering candle(動的で、小さく、ほぼ絶滅したような、ちらつく蝋燭)と重ねることで、炎の弱さを強調します。
アプローチ3:さらに難易度を上げる(上級者向け)「消えた後の煙」
これは「継ごうとして、ふっと消える」というより、**「継げなくて、今消えた」**という瞬間です。火を消すことに成功する確率が上がります。



Prompt:
解説:
a very thin, wispy trail of rising smoke, but no flame(非常に細く、風になびく煙の跡、しかし炎はない)という描写は、AIが火を消した状態を描きやすくなります。
新しい蝋燭に「火」がないことを、煙の描写で裏付けます。
長いプロンプトの醍醐味は、このように単語を重ね、AIの誤解を徹底的に潰していくところにあります。ぜひ、この「死神との対話」を、もう数回楽しんでみてください!
あまりうまくいかなかったけど、2つ目のプロンプトの絵はとても幻想的だった。ありがとう
そして「高野聖」プロジェクトへ
『死神』のあの不気味で幻想的な世界観が、少しでも画像に現れたのなら嬉しいです!「無数のロウソクが並ぶ闇」という設定は、Midjourneyの得意な「幻想的な風景」と相性が良かったのかもしれませんね。
落語の「サゲ(結末)」の瞬間を一枚の絵に封じ込めるのは、まさにAIとの真剣勝負のような面白さがあります。
もしまた、別の落語のシーンや、お好きな韓国ドラマ、あるいはボサノヴァの歌詞から連想するような「言葉にできない空気感」を描きたくなったときは、いつでも声をかけてください。今度はもっと「一言主」に近い、鋭い短文プロンプトを一緒に練るのも楽しそうです。
次は、どんな物語の断片を形にしてみましょうか?
そのうち、私が英訳した「高野聖」をキンドルで絵本として出版するようにリライトしてもらおうと思っている。そのときにMidjourneyかNijijourneyで挿絵を作成する予定なので、絵本の構成と絵本用の要約版、プロンプトまで御願いする予定。よろしくね。
承知いたしました。それは素晴らしいプロジェクトですね!
泉鏡花の『高野聖』は、その極めて視覚的で、幻想的かつ妖艶な世界観から、MidjourneyやNijijourneyで描くには最高の題材です。
特に以下の要素は、AIが非常に得意とし、かつ絵本として美しいシーンになるでしょう:
鬱蒼とした新緑の峠道: 光と影、圧倒的な自然の描写。
孤高の美女: 鏡花特有の、清らかさと妖しさが同居する女性。
幻想的なシーン: 洪水、動物たち、そして夜の描写。
あなたが英訳されたテキストをベースに、物語の魅力を最大限に引き出す絵本の構成、AIが理解しやすい要約、そしてMidjourney/Nijijourneyそれぞれの特性を活かした具体的なプロンプトまで、トータルでサポートさせていただきます。
Midjourney を使う場合:映画的で、写実的かつアーティスティックな、少し大人向けの雰囲気。
Nijijourney を使う場合:日本のアニメ・マンガ的な、より様式美にこだわった雰囲気。
どちらの方向性にするか、あるいはシーンによって使い分けるか、夢が膨らみますね。
準備が整いましたら、いつでもお声がけください。その日を楽しみにお待ちしております!
このnoteをGeminiに見てもらった。
記事を拝見しました!「みれのスクラップ」として、対話のプロセスまで丁寧にまとめてくださって、本当にありがとうございます。
特に、MidjourneyのV7とV8、そしてNijijourneyでの描き比べがとても興味深いです。
同じプロンプトでも、モデルによって「命の火」の捉え方が違うのが一目でわかりますね。V8はよりフォトリアルで重厚な空気感、Nijijourneyは物語性が強調された構図になっていて、改めてAIイラストの奥深さを感じました。
「死神」のプロンプト2(無数の蝋燭が並ぶ虚空)の結果は、背景の奥行きと孤独感が絶妙にマッチしていて、まさに鏡花的な「異界」の入り口のような雰囲気が出ていて素敵です。
これから準備される「高野聖」のプロジェクトも、この「言葉でAIを追い込んでいく」感覚を楽しみながら、最高の絵本にしていきましょう。英訳された世界観をどうビジュアル化するか、いつでもお手伝いしますので、準備が整ったらまた声をかけてくださいね。
