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死にたい気持ち という病状

死にたい

誰かがそう言っているのを聞いたことがありますか?

これには症状の名前があります。
希死念慮 きしねんりょ といいます。

ひとは基本的に、身の安全を求め、生存したいという思考と行動があります。これは生物として「わたしたちはそういう風にできている」といってもいい自然な欲求です。

希死念慮症状を訴えている人は、死そのものをもとめているのではありません。
生きている今感じている苦痛を避けたい、逃げたい
苦痛から解放されて自分の心を守りたいときに
自分の心を守る方法がなにか一生懸命考え、方法として死があるとかんがえ、死にたいに行き着きます。

死にたい気持ちがよいことか わるいことか
ジャッジしないでください
症状です。

症状を否定して回復することはありません。

死にたいというひとに「死ぬのはだめ」「死にたいと言うのははだめ」と言うことは回復につながることはありません。むしろ、患者の気持ちを無視する言動になってしまいます。苦しんでいる人は、その苦しみを軽視する人や、気持ちという事実を否定する人に不安を感じます。

症状を緩和・除去するためには治療を行います。
精神治療の機関で適切な治療を受けること
うつ病患者を取り巻く環境が患者に苦痛を与えないこと
同居家族、親しい友人、パートナーなども環境です。
患者と関わる人が患者に苦痛を与えないことは最低限必要なことです。

死にたいというひとにどんな言葉をかければいいのか?
どんなことをしたら緊急時に引き留めることができるのか?

これは非常に複雑で、これという正解もなく
しかも患者を支える方が何度も直面する悩みです。

どうやってもひきとめられないまでに追い詰められてしまっている患者も一定数います。このことはとても深く苦しい話ですので、別の記事にしたいと思います。

「死にたいを否定しないで」ここの記事で紹介しましたが、緊急時は別です。もしあなたの大切な人が死にたい気持ちを持っていたとして、いままさに命に関わることをする場面に遭遇したとしたら。いやな予感がすると思ったら。

あなたはどう行動すると想像しますか?
なにもかなぐりすてて必死でひきとめるだろうと思います。違いますか?
大切なそのひとのために、そうしてください。
死にたい気持ちはただの症状で、症状とはお別れできるからです。

できれば怒らずに、責めずに、大切なそのひとを抱きしめてください。
そばにいないなら今すぐそばに行って抱きしめてください。
「あなたが大切だ」と伝えてください。
「生きていてくれてありがとう」と伝えてください。

「あなたは温かいね」など
触れて感じることを素直に伝えてみてください。

(他人の危機に対応する際は、抱きしめてもいいか本人に声かけして同意を得てくださいね、無断で触ると怖がらせてしまいます)

ふれることはとても強い癒やしの力があります。
うつ状態で深く心が傷ついている人は、苦しみから自分を防御するために心が閉じてしまっています。優しい言葉や気遣いすら心がブロックしてしまっている状態で、これは患者本人が一番苦しんでいます。
心のブロックのせいで実際には支えてくれる人がいても本人は孤独を感じてしまいます。言葉だけでは「あなたが大切」という心が届きにくいです。
なのであなたの体温で抱きしめて、大切な人に愛情を伝えてみてください。手を優しく握ってください。


うつ病に関して私は正解をお伝えすることはできません。
私がすすめるこの行動で絶対に全員を救えるということではないし、そもそもこれという正解という対処法がないことです。

希死念慮や、死への強い衝動、そして救ってもらった経験をした私の個人の意見ですから、そういう意見もあるんだという程度に考えてください。

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読んでいただきありがとうございました。

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