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娯楽だと思っていたゲームに、投資を教わっていた

よくXでポストがバズっているナツイさんのエッセイ本、『サブカルをお守りにして生きてきた』を読んだ。ナツイさんが漫画、アニメ、ゲームといったサブカルコンテンツから学んだことが綴ってある。

正直に言うと、私は本書で紹介されているほとんどのコンテンツを通ってきていない。『エヴァンゲリオン』は途中までしか観れてないし(観たいとは思っている)、音楽好きと言ってるくせに『けいおん!』も観てないし、登録者数100万人越えのYouTuber「だいにぐるーぷ」は名前すら知らなかった。

なんとなく聞いたことあるな〜というものがちらほらある程度。(そこを事前に把握したうえで購入してるので文句ではないよ)唯一の共通コンテンツは、小ネタで出てきた不可思議/wonderboyだった。

けど、全ての作品について補足や解説があるので、エッセイを読む上で何の問題もない。なんなら編集部側も「本書はサブカルに詳しくない/登場するコンテンツに触れたことがない方にこそおすすめの1冊」と謳っている。

なので、「これってそんな作品なんだ〜」と知ることもできるし、ナツイさんが得た教訓を読んで「サブカルってこんなに深いのか……」と楽しみながら読んだ。

一見ただの娯楽に思えるコンテンツも、間違いなく自分の血肉となっていて、何かしらの影響を与えているんだなあとしみじみ。

そこで、私がサブカルから得たものってなんだろう……?と考えてみた。

真っ先に思いついたのが、昔狂ったようにやりこんでいたゲーム『いただきストリート』だ。通称いたスト。

私の周りにはいたストを知っている人が誰ひとりいなかったので、どれくらい知名度のあるゲームなのかは知らない。けど、私がやっていたDS版はマリオとドラクエのキャラがコラボしていたので、そこそこ人気はあったのだと思う。

ざっくり言うと、すごろくの要領でサイコロを振って進みながら、お店や株を買って資産を増やしていくゲームだ。目標額に1番早く達したプレイヤーが勝ち。自分のお店に他のプレイヤーが止まると買物料が入るので、お金を追加投入してお店の価値を上げていくのが肝になる。あと株。そのエリアの株を持っていると、増資したときに株価が上がるので、持っているだけで得をする。

私はそれなりに強い自負があるが、コンピューターとしか対戦したことがないので実際のところどれくらい強いのかは不明。

で、このゲームは現実と同じように株価が変動する。増資したいのに資金が足りなくて、株を売ることがあるのだ。当然株価は下がるし、資産も減る。一瞬焦るが、増資したおかげで買物料は増えている。そこで得たお金でまた株を買えば、資産はむしろ増える。つまり、一時的な下落に焦って売るほうが負けるのだ。

この要領で、私は子どもながらに株や投資をわかった気になっていた。とはいえ、ゲームの世界の経験が現実で生きるとは微塵も思っていない。むしろ、このまま現実の株式投資に手を出したら必ず痛い目を見ると思う(諸々の仕組みも違うし、そもそも株式投資に参入するほどの資産がない)

だけど、もしいたストの経験がなかったら、私は積立NISAで数字が減るたびに「資産が減った!やっぱり投資なんてやるもんじゃない」となっていた可能性だってある。

細々と積み立てていく中で少しくらい減っても動じず構えていられるのは、あのゲームの経験が多少は活きている気がする。実際、たまに口座を開いてみると減っているときがある。それでも「まあ、そういうもんでしょ」と思って放置し、しばらくしてから見ると上がっていることだって珍しくない。

学校の勉強と違い、サブカルは自分が楽しむために摂取してるものだから、そこから学んだことは後から気づくものなのだと思う。


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