【童話】カエルになった ぱーちゃんも だいすき③

しかたなく、 ママは ぱーちゃんの はいった はこを だいて、 いえに もどりました。
とちゅうで、 つめたい かぜが びゅーっと ふいて、 はこを カタカタ ゆらしました。 ママは、 カエルの おいしゃさんの いっていたことを おもいだしました。
「いけない、 カエルの ぱーちゃんは、 さむいのが きらい なんだった」
ママは、 はこを コートの なかに いれて、 りょうてで かかえました。

いえに かえってくると、 ママは はこを あけて、 ぱーちゃんを つくえの うえに だしました。
「ぱーちゃんが このまま もとに もどらなかったら どうしよう……」
ママは、 とうとう なきだして しまいました。
ケロケロ……ケロロロ……
ぱーちゃんも かなしくなって、 めから ちいさな なみだが おちました。
「なかないで、 ぱーちゃん」

ママは、 なみだを ふいて ぱーちゃんの せなかに さわって みました。 ひんやりと しています。
それから、 ての うえに のせてみました。 やわらかくて きもちがいいと おもいました。
「よかった、 さわれるように なったわ」
ケロケロ…ケロ…
「だいじょうぶよ、 きっと」
ママは、 ぱーちゃんに カエルのうたを うたいました。
そ

こへ、 パパが あわてて かえってきました。
「ほんとうに カエルに なっちゃったんだ」
パパは、 ぱーちゃんを かおの たかさに もちあげて みました。
「でも……おもっていたより かわいいな」
ケロ…ケロロ……
「ほら、 この まるい めなんか ぱーちゃんらしくて かわいい じゃ ないか」
「うーん、 そういわれれば……」
「だいじょうぶだよ、 きっと」
パパは、 ちからづよく いいました。
「カエルの せいかつも きっと たのしいよ」
ケロッ ケロケロッ
ぱーちゃんは、 すこし げんきになって うたいました。
「ぱーちゃんは カエルになっても おしゃべり なんだなあ」
パパがいって ママも すこしだけ わらいました。
