🩺医者シリーズ 第4話#働き方をもう一度選び直すまで── 小児神経・家庭・そしてAIとの奇妙な三角関係
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🧭 小児科専門医を取ったあと、また“分岐点”が来た
3年の後期研修を終え、
症例・書類・発表・論文(地獄)をなんとかクリアし、
私は小児科専門医になった。
……が、そこで終わらないのが小児科の怖いところ。
「さて、上の専門どうする?」
と、再び分岐点が来る。
小児神経
新生児
循環器
アレルギー
など“さらに深い世界”が控えている。
そして私は、小児神経を選んでしまった。
後で知ったけど、
小児神経って“小児科の上にある沼” らしい。
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🧠 小児神経の“メインストリーム”はめちゃくちゃ難しい
ここでひとつ誤解を解きたい。
一般の人が思っている
「小児神経=発達障害の専門」
……これは1/3だけ正しい。
実際の小児神経の主流は、
・原因不明の発達遅滞の検索
・遺伝性疾患
・難治てんかん
・筋疾患
・神経変性疾患
など “脳・神経ガチ勢の世界” である。
診察所見を積み上げ、
病気を体系的に捉え、
必要な検査を組み立てていく……
言ってしまえば、
医学部で偏差値30台だった私にはハードモード。
もちろん私も興味はある。
むしろ、小児科医として必要な部分でもある。
でも、私は自分の“限界ライン”も理解している。
・見逃しちゃいけない所は絶対に見逃さない
・大きな病院につなぐべき症例はきちんとつなぐ
その上で、私はこう感じていた。
「自分は発達障害を頑張りたい」
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🧩 発達を支える医療に惹かれた理由
発達外来は医療だけじゃ終わらない。
・家庭
・学校
・福祉
・環境
・子どもの“育ち”全体
これらが全部つながる。
そして、薬だけではなく
支援・環境調整・説明
“言葉”の力が必要な世界。
私はそこに強く惹かれた。
小児神経の中では“花形”ではないが、
実はめちゃくちゃ重要な領域。
でも、やりたがる医者は多くない。
私はそこにむしろ
「自分の役割ってここかも」
と思った。
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🧪 ただし小児神経専門医は、やっぱり重い
小児神経を名乗ろうとすると、必要なのは:
• 診療実績
• 限られた研修施設
• 学会発表
• 単位
• そして最大の壁、論文
このあたりで、私は完全に膝から崩れ落ちた。
論文なんて、
国家試験ギリギリ勢が得意なわけがない。
「どうしよう」
「無理じゃない?」
「いや、でも続けたい」
そんな時、AI(ChatGPT)に出会った。
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🤖 AIは“相棒”というより、今はまだ“飼いならし中の黒魔術”
ChatGPTを使いこなしてる医者、
最近は少しずつ増えてきた。
が、私はまったく使いこなせてない。
でも、こう思った。
「これ、ちゃんと使えたら論文いけるのでは……?」
それ以来、
私とAIは“まだ距離感が定まらない相棒”として
毎日少しずつ歩み寄っている。
noteを書きながら、
「こういう文章にできるのか!」と勉強している状態。
言うなれば、
“AIとの距離を測りながら進む小児神経医”
である。
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🧭 働き方を選び直したら、ようやく呼吸ができた
当直・研修・家庭・書類・学会……
全部しようとして、気づいたら心が折れかけていた。
そこで私は働き方を大きく変えた。
・週4 小児神経+発達
・週1 一般小児科
・必要最低限の当直に絞る
・家庭の時間を確保する
簡単に言えば、
“倒れずに続けられる働き方”に調整した。
これは後ろ向きな判断ではない。
むしろ、小児神経を続けるための“最適ルート変更”。
しばらくして、ようやく息ができるようになった。
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💬 小児神経を選んだ理由(コミカルにまとめると)
・医学生の頃の成績はギリギリ
・重すぎる脳神経ガチ勢にはビビる
・新生児科の手技には不器用
・でも発達障害の診療はめちゃくちゃ好き
・誰かの育ちに寄り添う医療がしたい
・AIを使いこなして論文を倒したい(願望)
つまり、
「自分の武器と弱点を全部ひっくるめて選んだ道」
それが小児神経だった。
小児神経は奥深くて、終わりのない世界だ。
でも、だからこそ私は今日もこの道を続けている。
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🔚 次回予告
《医者シリーズ 第5話:小児科の“好きなところ”と“しんどいところ”
── 正直に話す、小児科医のリアル
