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同人サークル活動での本当にあった怖い話(実体験)17.買わんのかい!

 連載が滞る度に「文学フリマ東京にかまけて」と何度も話していたので、せっかくだから文学フリマ東京で見かけた怖い話でもしようかと思います。
文学フリマ知らない人にも言いますと、文学フリマは文学を扱う同人誌即売会です。
 しかし同人誌即売会と言いながら「文学フリマ」ですので、私が過去何度となく参加した二次創作のイベントとは趣がやや異なりました。
 何となくサブカル系のファッションの人が多かったです。
 和装の人も割合多くて、そういった参加される人を見ているだけでも楽しかったです。
 オリジナルの一時創作ばかりなので、趣的にデザフェス(デザインフェスタ)に似ているかなあと感じました。
 それでもやっぱり同人イベント、同人誌即売会でした。

 面白い嬉しい楽しいに、ちょっとの怖いもありましたので、文学フリマでのご報告も兼ねて、文学フリマであった怖い話をさせて頂こうかと思います。

前回の話「同人サークル活動での本当にあった怖い話(実体験)16.金銭感覚」はこちら。

早速読まれたフォロワーから「めっちゃ共感できるけど怖さマイルドな回」とDMで感想を頂きました。
実体験だから怖さのブレはあるわよ?!(言い訳)



当日の私

 初めて文学フリマに参加した時、私は友だちのスペースで自分の新刊と併せて、私本人ごと委託をされていたので、基本友人のスペースで売り子をしていました。

 因みに私事ですが、参加した際の文学フリマはコロナ禍もあって気付けば四年ぶりのイベント参加でした。
 ワクワクしすぎて、友だちにあれこれお手伝いを申して出て、私物のポスター立てと見本誌立てを貸出しして、友だちのディスプレイで使って頂きました。
 設営に必要なものは何でも持っている歴戦の腐女子ですが、久々に設営で組み立てができて、嬉しかったです。
 委託どころか、備品使用を許可してくれた友だちに感謝です。
 設営できる喜び、自分の新刊を手売りできる喜びにひたりつつ、うっかりお客さんから万券を出されてもニコニコ対応できました。

 やっぱり同人イベントは楽しいですね!
 
 私が売り子をさせて頂いていると申しましても、友だちと交代で私も文学フリマで買い物に出歩かせて頂きました。
 何度も申しますが、当日ははじめての文学フリマ、そして久々の同人イベントへの参加です。

 事前にSNSやカタログを調べて「ここは!」と言うところに行ったり、通りがかりでの出会いを求めたりで、楽しく冒険の旅に出かけました。
 当日、私は短歌ジャンルのあたりにいたのですが、混み合った人垣をすり抜けつつ、まずはエッセイジャンルを目指しました(とても混んでいる)
分刻みで変わる列整理と誘導を攻略し、理系蛮族とエンカウントしたりしつつ、これが狩りのだいご味だと、勘を取り戻しては楽しい時間を過ごしました。

 さてエッセイや評論から、友だちが待つスペースに帰ろうとしたら、出店パス持っているのに「再入場も一般入場の後ろに並んで下さい」と言われ、仕方ないとは言え「戻れるのはいつになる?」と焦りましたが、余計な混乱を防ぐ為にも従いました。
 なかなかスタッフさんたちも混乱していて、誘導も二転三転していたので、見ていて大変そうでした。

 
 しかしまあ人波がすごい。
 朝のラッシュよりはましだけど、ターミナル駅の人並みくらいはありました。
 文学フリマ人気じゃん!と思いました(誰目線)


 この時、丁度開場から二時間が過ぎたくらいだったのですが、人の流れに対して通路幅が(島中は特に)狭いので、サークルスペース前に誰かが立ち止まると途端に渋滞が起こります。
 気になったらさっと見てさっと買うと言う瞬発力が試されました。
 
 さて、そんな感じでスペースの合間を行きかい、人波に乗りつつ目的の物は買えたので、そのまま人の流れに乗って、道すがらの色んなサークルスペースを眺めつつ、気になったら手に取って買ったりしつつ、友だちが待つサークルスペースへと帰路につきました。

 

その道中での出来事です。

 道すがら通りがかった、とあるサークルスペースで、若い女性が一人売り子をされていました。
 その前に男性が立ち止まり、前のめりで熱心に売り子さんに話しかけていました。
 男性をよく見ると、その手元にはそのサークルの本を持っていました。
一見すると本を買った後に熱心に売り子さんに話しかけている人に見えました。

「熱心なファンの人なのかなあ。交流楽しいですよね」と通り過ぎようとしたのですが、ふと視界に入った男性が手に持っている本に、デカデカと「サンプル」と書かれていました。
 
「(んんんんん?????)」
 

 人波があるから見えたのは一瞬でしたが「待てよ?」となって、人波みに逆らわないように引き返して、念の為よく見ようと思いました。
 と言うか人波みのせいで大周りになり、同じ場所に引き返すのにも数分かかりましたが、まだその男性がサークルスペースにいました。
 そして今度はしっかりと注視してみましたが、男性の手にある本は、やはり「サンプル」と書かれていました。
 と言うか、前のめりで力が入っているのか、「サンプル」の本を手で胸に押し付ける勢いで抱え持っていました。
 そしてまだ熱心に、売り子の女性に話しかけ続けていました。

 
「どうしたものか(少し考える)」

 
 売り子さんが女性一人で、サークル前で「サンプル」をずっと手に持たれた状態で、男性から数分以上話しかけられている。
 お知り合いか、熱心なファンの方かも知れませんが、この人波の中でサークルスペース前に長時間(私が見かけただけでも数分間)の滞在している。
 一応売り子さんの女性を見ると、困っているようにも、熱心に話されて恐縮しているようにも見えます。
 
 文学フリマのサークル参加の注意事項に、販売妨害行為は禁止とあったので、これは長時間の占拠になって販売妨害、しいては禁止事項なのではないか?と思いました。
 とまあ悩んでも答えは出ないので、行動に出ました。

 私は男性に話しかけられているサークルスペースに行き「すみません!一冊下さい!」と大きな声で言って、そこの本を買いました。 
因みに男性がサークルスペース前に陣取っていたので、横から割り込む形になりました。

 一応マナーとして「割り込んですみません!」と声かけはしました。

 売り子さんと私でお金と本のやり取りをしていると、その間に男性は手に抱いていた「サンプル」本を置いて、何も告げずにどこかへ消えました。
 
「それだけ手に抱えて持っていたのに買わんのかーい!!(心のツッコミ)」
 
 男性が消えたのと、本も買えたので、売り子さんにお礼を言いつつ私も邪魔になってはいけないと去りました。
 因みに買った本はとても可愛い本でした。
 これはこれで良い出会いでした。

 
 さて、杞憂だったか、そうだったのか気にしつつ、その後は無事にサークルスペースに帰還しました。
 そして気になりすぎたので、さっきの出来事を友だちに話しました。


友だち「あーギャラリースペースみたいな感じで、買うかも知れないって匂わせて話しかけ続ける人がいるって聞きますよね?」

私「やっぱり???

友だち「うち(のサークル)は二人(友だちと私)ですから、何かあったらすぐスタッフさん呼べますけど、お一人のところは大変ですよね

私「やはり売り子さんは大事ですなあ」
 
という話をしました。


 いやほんと、今回の件は見かけただけなので真相は闇、ですけどね!
 でも「自分の過去の実体験」を思い出した出来事なので、お節介でも偽善でも精神衛生上やってよかったなあと思いました。
 やはり同人イベントは戦場!
 色んな戦士もモンスターもいるなあとなりました。
 そんな文学フリマで見かけた怖い話でした。
 第三者(私)目線なので、怖さが不足しているのはお許し下さい。
 

念の為の注意補足。

 今回「買わんのかーい!」と大いにツッコミを入れていますが、サンプルを見て好みじゃなかったり、予算の都合があったり、色々あって手に取ってみたけれど買わなかったという事はありますので、手に取ったら買わなければいけないと言うものでは決してありません。
 でもまあ、あそこ迄何分(もしかしたら何十分)も話し込んでいたのに!
サンプル本を手に抱え持っていたのに!
 そこ迄したのに買わんのかい!って大阪人の私のツッコミが止まらなかっただけです。
 今回の事象に対してのみのツッコミと思って下さい。
 サンプル本だって無料じゃないんですからね!となった私個人の感想でした。


次のお話「同人サークル活動での本当にあった怖い話(実体験)18.個人情報」はこちら!
怖い話をちゃんとしました!

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