「俺は帰るで」開始5分で二者懇談に切り替わった、息子の三者懇談
今日は、息子の三者面談の日だった。
中学1年生のとき、約4ヶ月間の不登校期間があった息子。
最近は遅刻こそするものの、なんとか学校へは登校できるようになっている。
それだけでも一歩前進。
だけど、親としてはやっぱり「勉強の遅れ」や「学校での様子」に不安が尽きないのが本音だ。
一番後ろの席から、前を向き始めた
先生から切り出されたのは、意外な言葉だった。
「お父さん、◯◯くん、最近すごく頑張っていますよ」
4ヶ月のブランクがあるため、勉強にはまったくついていけていないらしい。
だけど、本人なりに「これはやばい」と危機感を覚えたのだろう。
これまでは一番後ろの席に座っていたのに、自ら前の空いている席へと移動したそうだ。
授業中、わからないところがあれば隣の友達に聞いてみたりしながら、ノートを取り、前を向いて授業に取り組んでいるという。
その姿を想像して、胸の奥が少し熱くなった。
ただプライドを張るわけでも、諦めるわけでもない。
「わからないから、周りに助けを求める」という行動は、大人になってからだって勇気がいることだ。
遅れてもいい。不器用でもいい。
自分で気づいて、自分から動こうとしている。
その変化が、何よりも嬉しかった。
開始5分、「帰るわ」
……と、感動に浸れたのはそこまでだった。
教室での頑張りを聞いて温かい気持ちになったのも束の間、目の前にいる息子の、先生の話を聞く態度はお世辞にも良いとは言えない。
というか、かなり悪い。
絶賛反抗期。
照れ隠しなのか、それともただ面倒くさいのか。
こちらがヒヤヒヤするような態度を見せていたかと思えば、面談が始まってわずか5分ほど経った頃、早くも限界が訪れたらしい。
「もう話したし、帰っていいか?」
先生に向かってそう言い放つと、「帰るで、俺は帰るで」と宣言。
ちょっと待て、まさか。
引き止める隙も与えず、本当に途中で席を立ち教室を抜け出して、一人でスタスタと帰ってしまった。
……え、本当に帰るの?
三者面談を、開始わずか5分で、親と先生を置いて?
「いや、そんな子いる???」
心の中で全力のツッコミが響き渡る。
ふてくされたり、黙り込んだりする反抗期はよく聞くけれど、リアルに現場からフェードアウトする突破力は想定外すぎた。
あとに残されたのは、私と先生。
そこからは、急遽「二者懇談」へと突入した。
「来てくれただけ、よし」と思える強さを
うーん、と心の中で唸ってしまう。
態度は悪いわ、せっかくの三者懇談を途中でボイコットするわ。
親としては頭を抱えたくなるところだ。
だけど、以前の状況を思えば、「遅刻してでも学校に行き、三者面談の場に一度は座った」のだ。
「まぁ、来てくれただけでも、よしとするか」
帰り道、自分にそう言い聞かせた。
100点満点の行動じゃなくても、今の息子なりの精一杯の参加だったのかもしれない。
恐怖の夏休みがやってくる
一喜一憂させられる日々も、今学期はあと3日。
その後に控えているのは、世の親たちにとって(色んな意味で)恐怖の夏休みだ。
生活リズムはどうなるか、勉強はどうなるか。
不安を挙げればキリがない。
だけど、不器用ながらも「前を向こう」とし始めた息子の背中を信じて、この夏をボチボチ乗り切ろうと思う。
