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30年後の~90'sノスタルジイ~


https://tsunagu117.jp/

改めて、少しだけ思い起こし
未来への『備え』を、考えてみませんか。。




かつてのその日が来るから云う訳ではない



その日は常に僕と共にあるもの
僕の魂を構成する成分にすぎない

大袈裟に云う事もない
もう、三十年以上も一緒に
その日と生きているのだが
明け方の空に星が輝き
雪のような雨のような
冷たい早朝のこと

誰に伝えることもなく、唯々黙って生きている

三十年一緒なんだから、忘れても良いと、心の痛々しい傷口が僕にいうのだ


普通にっていう


遺さなくていいという


語らなくてもいいっていう


モニュメントやイルミネーションはいらないっていう


心の傷口が笑顔いっぱいでいう


そうか、忘れてもいいんだねと
ある日の朝、あそこに傷口を置いて出てきてしまった。というのに

ふとしたきっかけに呼ばれて

忘れた頃にあの傷口がやってくる

決まって冬にやってくる
一月十七日にやってくる

一月十七日がやってくる

何故だと叫びながらくる

いいっていったのに忘れても

。。。

だからその日と共にある
今でも仕方なく
その日と共にあるのだが

高速道路がない
炎が煙が
街が燃えている

語らなくても遺さなくても
ましてや伝え続けなくても、いいって
傷口がついに許してくれたのに
どっちだっていいって許してくれたのに
時間の流れる音を聴きながら
サラサラと
ここに記してしまうノスタルジイは
誰にもわからないようにそっと置いていく

一つずつ、また一つずつ、許してくれたから
あの時の傷口が
今でも仕方なく一緒にいるけれど
サラサラと
戻らない時が流れた

平成七年一月十七日の早朝五時四十六分
兵庫県南部地震が起きた。
三十年前の早朝、私は阪神淡路大震災を体験することとなった。

災害列島日本に生きているならモニュメント、イベント、遺すべき、よりも身近に伝えること。先を見据えてそなえること。何よりこれが大事だと思い、拙文を記す。

危険感受性を身につけてそなえるのだ。
安全に実体はない。
カタチとしての存在はない。

危険因子が特定され、それを連続して許容可能な水準以下に維持できている状態、潜在的な危険要素を特定しながらも適切なリスクマネジメント(継続的な危険因子を排除する努力)されてる状態が安全な状態。という定義がある。

けれどもこんな難しい言葉はいらない。

安全管理とは危険な兆候を自分で意識しておく流れのようなものですよ、時による、地域によるのですよ。完成形は何処にもないのですよ。と書いておきたい。危ないなら一刻も早く走って逃げましょう、と。

あやふやな安全の概念を、あなただけの定義を、具体化してみてほしい。
もう一度各自で避難計画、備蓄品を再確認してみるのもいい。

戻らない時は忘れるようにできている。少しずつ少しずつ。


「忘れないこと」は優先するべきではない。
それは、各々の単なるノスタルジックに堕する危険性を秘めていると思うのだ。

過去から得る教訓はあるという前提で話したいが、傷ついた体験に縛られ反芻したところで悲哀と後悔と胸の痛み以外に得るものがないような気がしている。三十年も経てば震災後の神戸しか知らない世代もたくさんいる。そろそろ引退世代の過去に寄り添われるよりも、君の今を未来を冷静に見つめていてほしい、次世代に対してはそう思うようになった。

それぞれの価値観はかえられない。
体験を語り継ぎたい人もいていい。聴きたい人もいていい。
それも大切なことだと思う。
ただ、それは私のできることではない、違う。というだけだ。

確かに九死に一生を得たが、それをもって私が人に語り継ぐのは違う、そんな気がしたのだ。
もとより私には人々に語り継ぐような能力はない。
自分だけが大変な目にあったわけでもない。
少しづつ記憶も曖昧になる。

体験に後日の感傷が加わり、真実が覆われていくことは避けたい。

それよりも感謝の念を持って今を生きる。次に生きるしかない。
危険は常にそばにありますよ、と自覚する。身近な一人から安全確保に繋げる。

以上を踏まえた上で、嘆き悲しむよりも大切なことはたくさんある。
挽きたてコーヒーの味わいを今朝にも享受できていることも僕は大切に思う。
ささやかな幸せを噛みしめたい。おかげさまの日常に感謝したい。

今を、ありがとうございます。。しかない。

当時の哀しい記憶は少しずつ薄れていく。
三十年の時の流れは残酷で優しい。


謹んで哀悼の意を表します。
一月十七日に
心よりお見舞い申し上げます

この曲は震災以降、よく聴かせていただいた曲です。神戸で活動されていた上新功佑さんの名曲。当時はこの歌とともに避難所をまわられていた。勇気をいただきました。


皆さまのご安全を祈念しています


~べじさん記す


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