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【FIREの本質】中島みゆき『宙船』から読み解く、会社から「人生のオール」を取り戻す生存戦略

FIREの目的は単なる早期リタイアや経済的自立ではない。本記事では中島みゆき『宙船』の歌詞をメタファーに、FIREの本質を構造的に解読する。結論として、FIREとは会社に奪われた「人生のオール(選択権)」を取り戻し、自らの手で人生という船を主体的に漕ぎ出すための静かなる宣言であると提示する。


FIREの定義と目的の揺らぎ

「FIRE研究所」が問いかける本質

最近、相互フォロワーのFIREサラリーマン みかん🍊さんが、またまた面白いことを始めたようだ。

FIRE研究所というコミュニティを立ち上げたのだ。
みかんさんの活動は、傍から見てるだけでワクワクする。

FIRE研究所はFIRE済みの人、目指している人が交流するコミュニティです。活動のメインはDiscordというチャットアプリを使用して、ゆるい交流です。

「自己紹介|ゆるFIREコミュニティ FIRE研究所|はじめてのnote」より

参加メンバーは既に66人に達しているそうだ。
大変人気のコミュニティで、定期的に新メンバーの募集がおこなわれているが、けっこうな倍率で簡単には入会できないようだ。

自分はSNSが苦手ということもあり、入会せずに(勝手に)外野から応援させてもらっている。

FIRE研究所のアカウントでは、時折、研究発表のような内容の記事が投稿されており、それを読むのが最近の自分の楽しみとなっている。

MBTI性格パターンとFIREの関係を取り扱った記事などはたいへん興味深く、研究所の名に相応しい記事だと思う。

少し前に読んだ記事で、FIRE研究所メンバーにFIREの定義を尋ねた記事があった。

「FIREの定義」って、「投資により働かなくても食べていけるだけの資産を築いて30代・40代の若いうちに早期退職し、その後の生活費を資産の運用・取崩しのみで賄う」じゃないの?って思ったけど、そいうことじゃない。

それぞれの「FIREの目的」って何?という問いかけなんだと思う。

①FIREとは「自分年金による早期隠居生活」by岡 貴昭@静かなFIRE生活
②FIREとは「社員のほうから会社をクビにすることです。いわば、逆解雇です。」by第三環境
③FIREとは「攻めの隠居」by浮雲
④FIREとは「お金を自由に変えること」byめる|サイドFIRE
⑤FIREとは「自身の時間とエネルギーの使い方を、自分で決められる状態」by🌿Natsu|シニア起業やもめのセミFIRE生活
⑥FIREとは「他人に縛られない人生を送ること」byゲストおじさん
⑦FIREとは「人生の選択範囲を広げること」by でく太
⑧FIREとは「選択の自由」byカプチーノ
⑨FIREとは「お金で何もしない時間を買うこと」by FIREサラリーマン みかん🍊ブログ

「FIRE済みの人の「FIREとは〇〇である」を集めてみました!」より 名言ばかりだ

記事を読んでから、自分に取っての「FIREの目的」って何?という疑問がずっと心に残っていた。

この記事では、それを書いてみたい。

『宙船』のメタファーと人生の選択権

誰が「おまえのオール」を握っているのか

FIRE研究所のメンバーによる多様な定義を眺めるうち、私の思考はある一つの強烈なメタファーに辿り着いた。脳裏に鳴り響いたのは、中島みゆきが綴り、TOKIOが歌った『宙船(そらふね)』の旋律である。「FIREの目的」を解体したとき、真っ先に頭に浮かんだのが、あの一節だった。

その船を漕いでゆけ
おまえの手で漕いでゆけ
おまえが消えて喜ぶ者に
おまえのオールをまかせるな

『宙船(そらふね)』より 

TOKIOはいろいろあって解散してしまい残念であったが、『宙船(そらふね)』は永遠に歌い継がれてゆく歌となるだろう。

中島みゆきの歌は、心に強く訴えてくる内容のものが多い。

『宙船(そらふね)』もそのひとつで、誰かが「おまえ」に語りかけているようでいて、その実、「おまえ」=「自分」の心の中の叫びのようにも感じられる歌だ。

「その船」→「自分の人生」
「おまえが消えて喜ぶ者」→「敵対する者」
「オール」→「選択権」

詩の解釈

そのようにワードを解釈すれば、この歌は人生の応援歌だ。

「その船」すなわち「自分の人生」は、他でもない自分のものなのだから、「おまえが消えて喜ぶ者」すなわち「敵対する者」に、「オール」すなわち人生の「選択権」を渡すな、と歌っている。

「おまえの手で漕いでゆけ」とは、「自分の手で選択して主体的に生きてゆけ」という意味だろう。

結論:会社からの卒業と「人生のオール」の奪還

自分の手で漕ぎ出すFIREという生き方

「おまえが消えて喜ぶ者」→「敵対する者」→「会社」

詩の解釈

さらに考えを進めて、このように当てはめれば、この歌はすなわちFIREの応援歌になる。

「会社」は必ずしも敵対する存在ではないかもしれないが、我々の「時間」を奪い、「自由」を制限し、時には「健康」をも奪うこともあるやっかいな存在ではある。

「会社」という存在に「自分の人生」を委ね切ってしまうことから卒業して、「人生のオールを取り戻す」

これこそが、自分に取っての「FIREの目的」だった。

その船は今どこに
ふらふらと浮かんでいるのか
その船は今どこで
ボロボロで進んでいるのか
流されまいと逆らいながら
船は挑み 船は痛み
すべての水夫が
恐れをなして逃げ去っても

『宙船(そらふね)』より

『宙船(そらふね)』FIREの応援歌だなんて解釈は、中島みゆきもビックリかもしれない。

しかし、「歌は一度作者の手を離れたら、その解釈は聴く者に委ねられる」とする中島みゆきの信念からすれば、そんな解釈も赦してくれるだろう。


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