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『悪魔城ドラキュラ -キャッスルヴァニア-』 第23話「殺しで目覚めさせよ」

 リンデンフェルドの惨劇から六週間、トレバーとサイファは、各地でドラキュラの復活を企む魔物たちと戦い続けていた。そしてたどり着いたトゥルゴヴィシュテで、二人は何かを探す吸血鬼たちと対決する。一方、アルカードは、ダネスティ村から助けを求める手紙を目にしたことで、再び立ち上がろうとしていた。

作品のまとめ記事はこちら。 https://note.com/mitamond/n/nf81165dc49f2

 いよいよ最終シーズンに突入しましたが、今回は前シーズンのラストシーン、リンデンフェルドの惨劇から逃げるように立ち去ったトレバーとサイファの、その後の六週間の旅路が描かれます。最初の週は森の中でちょっとシャフト似の妖術師が操るスケルトンと戦い、次の週は雨の中、遺跡でドラキュラの肖像画を守る巨大な怪物たちに囲まれ、また次の週はドラキュラ復活を目論んで、教会で人々を生贄に魔術儀式を行おうとしていた吸血鬼を倒す。そして次の週は麦畑の中で(たぶん)のみ男の群れと戦い、そのまた次の週は死神を崇め、子供を生贄にする邪教徒たちを叩き潰す……

 リンデンフェルドを発つ際、これからは俺のやり方でやらせてもらうと大見得を切ったトレバー。それがどういう意味だったのか今ひとつわからないのですが、サイファのやり方とは違うというニュアンスから考えれば、冒険の旅を楽しむのではなく、ベルモンドの使命としてひたすら魔物や邪教徒たちを倒して回ることなのかもしれません。もっともそのやり方は、魔物たちの発生が限られている状況でこそできるもので、どこに行っても、いつになっても魔物たちが現れる今の状況では、二人は心身をすり減らしていくばかりです。これまで強敵との戦いでも弱音を吐いたことのないサイファが、のみ男たちとの戦いの中ではヒステリーを起こしていたのを見ると、そのストレスがわかろうというものです。


 そして六週間後の現在、二人がたどり着いたのはトゥルゴヴィシュテ――そう、物語の冒頭で主教がドラキュラの妻・リサを火あぶりにしたことでドラキュラの怒りを買い、そして一年後、魔物たちの総攻撃を受けた呪われた町です。今でもほとんど壊滅状態ながら、ごくわずかながら人間たちが暮らしている様子のこの町ですが、しかし二人が到着した頃、町の遺跡は吸血鬼たちの襲撃を受け、衛兵たちは既に無惨な亡骸と化していました。そして遺跡で、二人の吸血鬼を倒したトレバーとサイファは、敵が何を探していたのかと訝しみますが――そこでトレバーは魔法の匂いがする短剣を見つけます。

 その後、遺跡を離れる二人を離れた塔から見つめるのは、二人組の吸血鬼、ヴァーニーとラッコ。何らかの目的で遺跡を探っているらしい吸血鬼二人ですが、ラッコが冷静なのに対して、ヴァーニーはトレバーたちの出現に激しく苛立ちを見せます。このヴァーニー、イギリス出身でロンドンの夜の支配者を自称しているところからも、近代の吸血鬼像の元祖となったといわれる小説『吸血鬼ヴァーニー』の主人公がまず間違いなく元ネタですが、『吸血鬼ドラキュラ』に影響を与えたといわれる小説とは異なり、こちらのヴァーニーはドラキュラの最初の配下を自称する男。しかし、ロンドンの支配者と嘯くわりには非常にくたびれた姿と小物めいた言動ですが……


 この吸血鬼たちが何を企むのかは置いておいて、舞台はドラキュラ城に移ります。前シーズンラストのあまりといえばあまりな展開に、安否が気遣われていたアルカードですが――城の外の串刺し死体が六つほど増えてる! しかもアルカードは酒浸りでロクに風呂も入っていないどころか、串のところで立ちションまで!

 前シーズンでは(確か)着ていなかったお馴染みのロングコートを羽織っているのにこの有り様――と相変わらずの尊厳破壊ぶりですが、よく見ると、タカとスミ以外の死体は魔物のようにも見えます。よかった、闇落ちじゃなくて単なるやさぐれだった……(よくない)

 そんな中に、城に誰かを乗せた馬がやってきます。うんざりした様子のアルカードですが、しかし馬に乗っていたのは人間の死体――その手に括りつけられた手紙を見てみれば、それは魔物に襲われているというダネスティなる村から、アルカードに助けを求めるものでした。ダネスティ! 『悪魔城伝説』でプレイヤーキャラだったうち、唯一アニメでは無視されていたグラント・ダネスティを思わせる名前がこんなところで!

 それはさておき、なんで俺のところに――などという顔をしながらも、死してなお使命を果たした使者に敬意を抱いたのでしょう、アルカードは自ら穴を掘って使者を埋葬します。そしてようやく身だしなみを整えながらぼやきます。まるでベルモンドのようだ、と……


 そのベルモンドはベルモンドでかなり苦労しているわけですが、まずはアルカードがあっさりと立ち直りそうなのに安心させられたところで、次回に続きます。

作品のまとめ記事はこちら。


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