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ギリギリ原稿マンインタビュー【ギリギリ同人作家集まれ~】

先週末2026年夏コミの当落が発表されましたね。当選された方おめでとうございます!
落選しちゃった人は冬コミ頑張りましょう!私も夏は申し込まなかったので冬頑張りたいと思います。

これから原稿という方、すでに手を付けている方などいらっしゃると思います。
今回は原稿のケツ叩き企画、ギリギリ原稿マンインタビューです!
私は体力の衰えにより早期入稿派になったのですが、皆さんギリギリ原稿マン達がどんな風に原稿してるか気になりますよね?
なので私が代わりに3人のギリギリ原稿マン達にインタビューしてきました。

なおインタビュー中に当人達も触れてますが、当記事はギリギリ原稿を推奨はしておりません。
健康のためにもトラブル回避のためにも早割や通常を目指してください。
ギリギリ原稿とかめちゃ安印刷所って格安航空会社と似たようなものだと思うんですよね。ご利用は自己責任。


一人目:中学からの同級生T

―友達のギリギリ原稿マンに来ていただきました。 中学からの同級生Tです。

こんにちは、ギリギリ原稿マンです。

―一番やばかった原稿はどんな感じだった? 

えー、いつだろ、どれだろ…。

―複数選べるんだ。

直近だと2、3年前かな。私はコピー本を製本するが嫌いだから、基本的に「印刷所に入稿できないなら本は落とす」主義なんです。

―あの作業をギリギリでやりたくないのはわかる。

でもジャンル初のイベントで印刷所に間に合わなかった時があって、流石に欠席はできないと思ってコピー本を出すしかなくなって。

―最初の参加は既刊がないもんね。机上に何もないのは気が引ける

秋葉原製作所はオンデマ製本までやってくれるんだよね。よくお世話になるんですけど。

※秋葉原製作所は原稿作業もできて印刷もできる、クリエイターを応援するカフェです。
大イベント前だと早朝から開店してて、ゴールデンウィークの営業時間はすごいことになってました。大イベント前は混雑するようです。

秋葉原製作所はポスターも作れるんですよ。早朝4時に原稿ができて、支度をして電車内でiPadでポスターを作りながら向かいました。
ポスターも値札も用意できてなかったので…。

―何も準備できてないじゃないか…。

コミケ前は24時間営業してるんだよね。他のお客さんも結構いた。
で当日できたてほやほやの本をイベントでお出ししました。

2026年現在は24時間営業してないかも。大イベント前は公式サイトを要チェック!

―出てよかった。

去年も普通にイベント2日前や前日に全然終わってなかったり、色々やらかしました。

―大変だったでしょ。

そうだと思う。

―記憶がないから他人事だ。

当時の進捗の画像これ。

恐怖のクリスタマンション

―イベント2日前にこれくらいだと私なら諦めちゃうな…。馬力がすごい。

仕事でデカめのトラブルを抱えながら原稿してたっていう。

―私と違ってちゃんとした社会人だもんね。お疲れ様すぎる。

※投稿者は専業漫画アシ、Tは会社員。

あ、あとちょっと面白かった話もあって。元々入れる予定だった印刷会社の通常〆切が終わっちゃったの。イベント前日か前々日くらい。

―前々日!?

そこを印刷会社Aとします。もっとギリギリのスケジュールもあったんだけど、予約の枠がすぐ埋まっちゃって。
通常で行けるつもりだったから予約してなくて。

―ギリギリの枠は取り合いになるらしいね。

急いでするるで料金表が出てるところから探してたら、
限界の民から「印刷会社Bまだやってるんじゃない?」ってアドバイスもらって

―限界の仲間から限界情報が流れてくるんだ。

印刷会社Bの人に電話して仕様を話したら「行けるよ」って言ってくれたんだけど、
普段どこで頼んでるの?って聞かれたから「印刷会社Aです」って返したら

印刷会社Bの人:
あー、Aさん?あそこだったらまだ刷ってくれるやろ!何だったら俺が電話してあげるよ 
うちは他県にあって航空便になる距離だからビックサイトに直接搬入できない。だから東京近郊の印刷会社に頼んだ方がいい

って言われて。

―なんという冷静で的確な判断力なんだ!!

自分で電話かけたらいつものお姉さんが電話に出てくれて、仕様を話したら保留のち「ちょうどキャンセルが出たので、行けますよ」と言ってくれました。

―よかったよかった。印刷会社同士の横の繋がりも感じるエピソードだなぁ。ていうかいつものお姉さんって何だよ

いつも私が土下座してるお姉さん…。
イベント分は割増で刷って通販分は通常で刷って、お世話になっております。

―分けて増刷、一番お金がかかるやつだ

全部割増で刷るよりマシだから…。
自分を信用できないから、書店に事前申請できない。だって出るかどうかわからないから

―通販ページのURLは早めにほしいよね。告知する用に

でも自分が信頼できないから…。

―最後に他の原稿戦士達に一言お願いします。

自分の限界を知ると「次も行ける」と脳が勘違いするので、負の成功体験は作らない方がいいです。

―実感がこもってる。

行けるって思ったら次もやっちゃうんだよね。うん。よくない。

―よくないとは思いつつ。

前述の通りジャンル最初の本は「絶対出さなきゃ」ってなるので、特に追い詰められてるね。落とせないので。

―最初はキャラも描き慣れてないし資料も集めなきゃいけないし、時間かかるよねー。

あとソシャゲジャンルだと、デイリーとかやらないといけないことがたくさんあって。
ゲームのメインストーリー更新とかもあると、出そうと思ってた本のネーム修正するハメになったり。

―生きたジャンルならではの悩みだ。

あと今回のギリギリ原稿エピソードは何年も前のもので、たまたま噛み合っていけただけなのであんまり参考にしないでください…。

―最近は大イベント前に「もうギリギリの枠ありません!」って印刷会社が告知出してること多いもんね。GW中も見た。
ギリギリ枠は見つからなくて当たり前、受けてもらったらありがとうくらいの心構えじゃないとダメかも。

―ではではありがとうございました、健康に原稿してね…。

二人目:前ジャンルで知り合ったKさん

―2人目のギリギリ原稿マン、前ジャンルで知り合ったKさんです。

こんにちは。ギリギリと聞いて立候補させていただきました。

―一番やばかった原稿はどんな感じでした?

この前です。てかほぼ毎回やばいです。
「前回行けたんだから、今回も行けるやろ」でどんどんギリギリになってしまうんですね…。

―似たようなことをさっき聞きました。

12月31日冬コミ合わせで25日の朝9時〆切だったんですけど、なかなかやる気が出なくて。
一応11月から始めてたのにやる気が出たのが12月15日でした。

―1ヶ月肩あっためてたんだ。

15日にネームが終わって、作画に10日しかかけられないことに気付いて愕然としました。
成人向け28ページを作画1週間くらい。

―28ページの作画を1週間、ぼくにはとてもできない

仕上げは旦那さんに任せて、もう最後の原稿チェックをする時間もなく終わった原稿を朝8時にそのまま入稿しました。

―〆切1時間前入稿!

毎回なんだかんだ原稿ができてしまってるので、こんな感じのまま…。
ネームに2・3週間かかり「〆切やばくね?」と気付いて焦り出し線画1週間。
表紙2・3日で終わるかなーと思ってたら1週間経ってたり。

―私ネタ出しがネームとイコールだからすぐ終わるんだけど、作画が鬼のようにかかるんだよな。人によるんだなぁ。まあ予定通りには行きませんよね。 

やる気ってお尻が見えてこないとなかなか出ないんですよね。
〆切1・2週間前にならないと実感がわかなくて、1ヶ月前とかだと先のことすぎて自分事だと認識できなくて。

―でもそれで終わっちゃうんだからすごいですよね。私だったらその期間でそのページ数無理です。

するるのおかげで選択肢がたくさんあって、つい…。
料金表を見て時は金なりを目の当たりにすると、最後のストッパーになりますね。

―マジのギリギリになると1日違うだけで数万変わってきますもんね。
私が早割できてるのは「安くすませたいから」が大きいです。

するるで朝7時に見た時点でまだ枠があったのに、朝8時に見たらもうなくなってたりとかして。

―ガチで取り合いになるんですね…。ギリギリ姉貴達はするるのお世話になってるイメージあります。

印刷会社はペンタローによくお世話になってます。
自分の出した本の奥付を見返したら、活動始めたての時はコミグラを使ってることが多かったんですが後半ペンタローばっかりでした。ギリギリでもリーズナブルで、神です。

―体調には気を付けてくださいね…。 

私の場合は旦那にトーンとか下塗りを任せられるのでなんとかなってます。
彼は計画性のあるタイプなので。確定申告とかも手伝ってもらったり。
旦那がいなかったら間に合わなくなってしまう可能性が高いです。

―Kさんがどう原稿してるかを旦那さん目線で作ったVlogが見たくなりました。 仲良く二人三脚で頑張ってください!
最後に他の原稿戦士達に一言お願いします。

原稿は計画的にやりましょう。

―言葉が重いですね。

寝不足でイベント会場に行って倒れかけたことがあって、特に夏コミとか暑くてやばかったのでギリギリはやめましょう。

―私も徹夜で朝食抜いて夏コミで売り子してたら熱中症になったことあります。気を付けましょう。

お尻に火が付かないとやる気が出ないから結果的にギリギリになってしまうだけで、本当はそうしない方がいいと思ってはいるんです…。

―Tもそうだったけど、なんでデスゲームの生き残りみたいなこと言ってまたデスゲームに参加してるんや。

三人目:一次創作で知り合ったIさん

―ギリギリ原稿マン3人目、Xで「ギリギリ原稿マン集まれ〜」ってポストしたら出頭してくれたIさんです。

自首します。

―一番やばかった原稿はどんな感じでした?

c103冬コミですかね…前日入稿で6割増しだった記憶があります。確かトム出版でした。

―私も過去一ギリギリだった時はトムのお世話になりました。

ギリギリ原稿マン御用達、トム出版

〆切は朝7時で、4時に半泣きで後書きを書いてました。

―間に合ってよかったですね。

でも直前搬入には間に合わなかったので、当日ビッグサイト近くの東雲ヤマト運輸営業所に本を取りに行きました。

―私も昔友達の付き添いでそのコースやったことあります。

営業所のおじさんが優しくて、タクシーまで重い段ボールを運んでくれたらその時うっかりキャリーカートの紐を営業所に置いてきてしまいまして。

―えー!段ボールを括り付けられない!

ビッグサイトで待ち合わせた友達が段ボールを持ってくれました。

―強肩だ。

ギリギリだと入稿前はもちろん、入稿後も大変なんです。反省。
最近は前日の夜からコピー本の作業を始めることが多く、つくづく反省しております。
毎回「あと1週間あれば…いや3日あれば…いやもう1日だけでもあれば…!」って思います。

―思ってはいるけど。

直したいです。

―手を付けるのが遅くなっちゃう感じですか?

はい。あと負の成功体験がありすぎて、なんとかなるやろ!って思っちゃって。

―他の方も似たようなことを言ってました。
早期入稿派は逆に失敗を強く覚えているから怖がって前倒し作業になるのかもしれませんね。

コーヒー600円は「高っ!」って思うのに、印刷代50000円は「安い!」って思ってしまう。感覚がバグってしまう。
ちょっとの金銭的負担で間に合うならええやろ!みたいな。
負の成功体験と認知の歪み。

―コーヒー600円は高く感じるのに同人誌600円は安く感じる、とかだとなんかわかります。

あと私飽きっぽいんですよ。作業を長時間続けられない。でもたまにゾーンに入るから、それを期待してしまうんです。

―あー、よくないやつ!ゾーン待ち!待ってるとなかなか来ないですよね!

そうです。これもよくない成功体験です。毎回来る訳ではないけど、来た経験を忘れられないからつい待ってしまう。
あとうちは夫も同人やってて、小説を書いてるんですけど彼もギリギリ原稿マンです。お互い尻を叩き合ってます。

―Kさんは旦那さんが手伝ってくれてたけど、夫婦揃ってギリギリだと助けが期待できないですね。

助けになってくれる時もあって、私がどうしてもネームが進まない時は夫にクソネーム叩き台を作ってもらうんです。
で、それに文句言いながら直すといい感じになります。

―全くのノーアイデアより助かるやつ〜!編集さんにクソアイデアを出してもらってそれを直す、みたいな漫画家さんのお話聞いたことあります。素晴らしい旦那さんですね。

ちなみにこれ6/7ティアの新刊のネームです。本文32ページ中、作画は3ページくらい終わってます。

―ええっ!?今5月16日ですけど大丈夫ですか!?

そ、そんなにまずいでしょうか…?みたるさんの焦り具合見てたら危機感出てきました。

―私の筆の速さだと間に合わないです…。いやでもイタコさんならきっと間に合います。
※無事コミティアで本が出てました。

みたるさんの新刊は?

―クリスタ技術書なんですけど、3月から1日1時間作業して5月前半に新刊が届きました。お品書きやポスターも終わってます。

https://fuboemuko.booth.pm/items/8409062

わあ!

―馬力がないので早め早めに…。ところで自発的に落としたことってありますか?

体調が悪くて物理的に原稿が進まない時は潔く落とします。

―正しい判断だと思います。原稿より健康。
では最後に他の原稿戦士たちに一言お願いします。

ご飯を食べて、ちゃんと寝てください。やればできる。やらないとできない。

―間違いない。原稿に限らず大事なことですね。

何か面白いことを言いたかったのですが、普遍の真実は普通のことになってしまいますわね。

―私もいつもそう思います。原稿って結局普通にチマチマやるしかないっていう。

終わりに

以上ギリギリ原稿マンインタビューでした!いかがだったでしょうか?
全員「俺みたいになるな」ということを言うので笑ってしまいました。
インタビューを受けてくれた三人はそれぞれ面識がないのにも関わらず言ってることが似てて、示し合わせてないのに「負の成功体験」というワードが被ってるのがすごい。

最後は財力でなんとかするのが悪い大人ですね。よいこ入稿を目指したいものです。

私は過去一ギリギリで全部売れても赤字、って本が全然売れなくて真っ赤っ赤になったのがトラウマせめてダメージを減らさなきゃって気持ちが強く残ってます。

次は通常入稿マンインタビュー企画やりたいです。周りにいないタイプなので話を聞いてみたい。
我こそは通常入稿!という方の立候補お待ちしております。

6/7コミティア156新刊の通販開始しました!DL版もあります。

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