ひょん
思いがけない、意外な:
「ひょんな」は、予想外の出来事や状況を指す形容詞として使われます。例えば、「ひょんなことから友達に会った」という場合、偶然の出会いを表します. (AI検索)
というか。
10年以上ぶりの人に畑違いの嘘みたいな場所で偶然会った。
20年近くも前の、かなり心が痛んでしまって、アルバイトみたいな仕事をしているときの、しかも隣の部署で仕事上はなんの関わりもない人だったのだけれど、
・・・
ぎりぎり出勤仲間というか、いつも駆け足でエレベーターに乗ると一緒になることが多かったひと。たぶん私よりいくつか若くて、いつも笑顔で「おはようございます」なんて言ってくれる、そんな小さな関わりのひと。
そんなふうに偶然会う人は今までにも何人かいて、たいてい私は覚えてるから声をかけてみるものの、相手には残念ながら忘れられていて、「そんなものなのよね」ってあきらめたり、所詮「ただの通りすがりの人なのよね」ってさみしいけれど、気は楽なのかもって自分を慰めたりしていた。
だから、後ろから彼の名前とその声が聞こえてきたときには、「まさかもう覚えてないでしょう」という気持ちと、わりとしっかりめの研修会であったので、いつものわたしのちゃらついた寄り付きは「やめておけ自分」と自粛し、振り返るのもやめた。
…けど、気になってしょうがなかった、これが。
わらわら。
やっぱ声かけよ、って
帰りにおそるおそる
「覚えてますか。」
目が合うと、
10年以上前と変わらない笑顔で
「覚えてますよ。」
あれ。
その声を聞いた途端に
頭の中で
ぐるぐるぐるぐる、巻き戻しが始まった。
とある秋の昼下がりに、なぜか彼と2人きり、たまたま同じ部屋を共にして仕事をする日があった。たぶんその日に初めて会話を交わしたのだと思う。
その時に、彼が雪深い私の住む町ではなく、
近隣の海辺の町に住んでいることを知った。
ボーダーである私は海辺の町に憧れがある。
「K市って海があるからかな、明るいイメージで私好きなんですよね」
そんな他愛もない私の話に、
彼は何も言わないで
とびきり素敵な笑顔でいてくれたことも思い出した。
彼の笑顔は今も変わらず。
and.
Congratulations on your award! I sincerely congratulate you.
I'm cheering for you as your biggest fan.
Thank you for remembering me.
