なぜ産廃処理場のポンプは壊れやすいのか?
「また交換か…」
「先月替えたばかりなのに、もう漏れてる…」
産業廃棄物の処理現場でポンプを管理されている方なら、こんな経験をされたことがあるかもしれません。
じつは、産廃処理場のポンプがやたらと壊れやすいのには、ちゃんとした理由があります。
今回は、産廃の現場でポンプトラブルが多発する原因とその対策について、分かりやすく解説していきます。
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産業廃棄物の処理って、どんなことをしているの?
ふだんあまり意識することのない「産業廃棄物」。
工場やお店など事業活動から出る廃棄物のことで、法律で20種類にも分類されています。
燃え殻、汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック類など、その種類は本当にさまざま。
こうした廃棄物を安全に処理するために、処理場ではおもに「脱水」と「中和」という工程が行われています。
脱水工程では、汚泥タンクから脱水機へ液体を送ったり、絞り出した分離液を移送したりします。
中和工程では、酸性やアルカリ性の危険な廃液に薬剤を加えて、安全な中性の状態にします。
どちらの工程でも、液体を次の場所へ送るためにポンプが欠かせません。
つまり、ポンプが止まると処理そのものが止まってしまうんです。
ポンプにとっての「二重苦」
では、なぜ産廃処理場のポンプはこんなに壊れやすいのでしょうか?
その答えは、扱っている液体の「厄介さ」にあります。
まず一つ目が「腐食」。
廃酸や廃アルカリといった薬品を含んだ液体は、金属をサビさせてボロボロにしてしまいます。
「ステンレスなら大丈夫だろう」と思いがちですが、液体の種類によってはステンレスでも太刀打ちできないことがあります。
そして二つ目が「摩耗」。
汚泥のように、土砂や固形分が混ざった液体(スラリー)は、ポンプの中を流れるときにヤスリのように内壁を削り取っていきます。
回転するインペラー(羽根車)やケーシング(ポンプのケース)は、日々少しずつ削られ、やがて穴が開いてしまうこともあります。
つまり産廃処理場のポンプは、「腐食」と「摩耗」という2つの攻撃を同時に受け続けているんです。
これが、ポンプがすぐにダメになってしまう一番の原因です。
「どちらか片方」だけ対策しても解決しない
この問題をさらにやっかいにしているのが、「腐食対策」と「摩耗対策」の相性の悪さ。
たとえば、腐食を防ぐために樹脂製のポンプを選んだとします。
薬品には確かに強くなるのですが、樹脂は金属よりも柔らかいので、スラリーの粒子であっという間に削られてしまいます。
逆に、摩耗に強い硬い金属を選んでも、薬品で腐食されてしまうことがあります。
腐食して脆くなったところに摩耗が加わるので、劣化のスピードはさらに速くなってしまいます。
「腐食には勝てたのに摩耗に負けた」
「摩耗対策をしたのに薬品にやられた」
こんなイタチごっこが、多くの現場で起きているのが現実です。
ポンプが壊れると、見えないコストが膨らむ
ポンプが頻繁に壊れると、修理部品のコストがかかるのは当然。
でも、それだけではありません。
修理のためにラインを止めなければならず、その間の処理もストップしてしまいます。
危険な廃液が漏れ出せば、現場の安全も脅かされますし、清掃作業も大変な手間です。
修理の手配、業者の手配、稼働スケジュールの調整…こうした「目に見えないコスト」が、じわじわと積み重なっていきます。
ある現場では、年間の修理費用とライン停止の損失を合計すると、数十万円から百万円以上になっていたケースもあるようです。
「ゴム」という意外な解決策
では、腐食にも摩耗にも同時に対応できる素材はあるのでしょうか?
じつはあります。
それが、「ゴム」なんです。
意外に思われるかもしれませんが、特定のゴム素材は酸やアルカリに対して非常に強い耐性を持っています。
さらに、ゴムには独特の「弾力性」があります。
硬い粒子がぶつかってきても、ゴムがクッションのように衝撃を吸収して跳ね返してしまうんです。
金属のように削れることが少ないので、スラリーに対しても高い耐久性を発揮します。
この「ゴムの力」をポンプの内側に張り巡らせた「ゴムライニング製ポンプ」なら、腐食と摩耗の両方に対応できます。
実際に、ゴムライニング製のポンプに入れ替えたことで、それまで数ヶ月しか持たなかったポンプの寿命が数倍に延びたという現場も少なくありません。
3年以上ノーメンテナンスで動き続けているケースもあります。
ポンプが長持ちするということは、交換の手間も部品代も減るということ。
現場の方にとっても、安心して運転を任せられるのは大きなメリットではないでしょうか?
まずは「材質の見直し」から
産廃処理場でポンプが壊れやすいのは、決して仕方のないことではありません。
液体の成分や条件に合ったポンプを選ぶだけで、トラブルの頻度は大きく変わります。
もし今、「腐食も心配だし、摩耗でもすぐダメになる」というお悩みがあれば、まずはポンプの材質を見直してみることをおすすめします。
それだけで、日々のメンテナンス業務が驚くほど楽になるかもしれません。
みつわポンプ製作所では、まさにこの課題に応えるゴムライニング製スラリーポンプ「クローバーポンプ」を製造しています。
耐腐食性と耐摩耗性を両立した構造で、産廃処理のような過酷な現場でも長く安定して使い続けることができます。
産廃の移送トラブルでお困りの際は、ぜひ一度みつわポンプへご相談ください。
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