風待荘へようこそ/近藤 史恵【読書記録】
子育ても仕事も適度に頑張る医療職ママ
月に5-10冊の本を読んでいます
数年後の自分のために読了後の心の声を綴っています
新作が出るたび読みたくなる
一人の女性の心の機微が表現された優しいお話

★★★☆☆
読み始めから心を鷲掴みされました
結婚して姓が変わった女の気持ち
妻として母としての役割の名前を失った不安な気持ち
そんなん時にかけられる言葉
- 気持ちの整理をするために「たゆたってみませんか」
東山の駅をでた瞬間の山が見える風景
商店街のでの買い物
おばんざいにゼリーポンチ
主人公の手料理
作品全体に景色の移ろいと共に
京都の街のおっとりとした雰囲気が心地よい
夫婦/親子/血縁
経済的自立
居場所
生き方
人それぞれいろいろな生き方があると考えた一冊でした
(Instagramはここまで)

▼ 愛している。言わなくても日々の行動で伝わると思っていた
家族だからすべてさらけだしていいわけではないけれど、しかし大切な気持ちは言葉にしないと伝わらない。
離婚した夫についていく娘に言えなかった言葉
「愛している。寂しい。行かないで欲しい。」
我が家では毎晩布団に入ってから1日の感謝を伝えることにしています。
「今日も一日ありがとう。」「ここにいてくれてありがとう。」「産まれてきてくれてありがとう。」「大好きだよ。」「お母さんの宝物だよ。」「いつでもあなたの味方だよ」(いろいろ組み合わせでその日の気分で)
子どもたちの寝る準備に時間がかかり、イライラしている日もあるけれど、その気持ちをそっと脇に追いやって感謝の気持ちを伝えると、不思議と荒れていた気持ちも落ち着く気がします。
娘たちからも「お母さんのみかただよ」「ぜったいぜったい離れないからね」「お母さんだいすきだよ」「お母さんをまもってあげるからね」「おかあさんが死んじゃってもだいすきだからね」と優しい気持ちを言葉にしてくれます。
▼ 子どものこころと向き合うのにおすすめの本
✴︎3歳からのアドラー式子育て術「パセージ」: ほめない、しからない、勇気づける (実用単行本)/清野 雅子
✴︎叱らない子育て: アドラーが教える親子の関係が子どもを勇気づける!だからやる気が育つ!/岸見一郎
✴︎親と子のアドラー心理学/岩井 俊憲
▼ 経済的に自立できると自己認識できることの重要性
結婚して家庭に入った女性(もちろん男性のこともある)が、離婚を切り出すことができない理由の一つが「経済的自立」だと思っている。
2,30代で仕事をやめて、家事、育児、家計の切り盛り、外で働くパートナーと同じくらい毎日一生懸命働いてもそこに対価は払われない。今から仕事を探してもそうそういい条件で雇ってくれるところもない。
一人で生きていくためのお金を稼ぐ力を持っておくことは、「私は一人でも生きていける(金銭的に)けれど、私の自由意志で選んで家族と生きているのだ」という気持ちをもてる、という意味で大切なのではないかと思う。
(もちろん仕事を続けられない理由がたくさんあるのはわかっている)
「彼女は知ってしまったのだ。キャリアを中断された中年の女が、ひとりで生きていくのが簡単ではないということを。」
限りある時間をどう使うかを考える良書
✴︎限りある時間の使い方/オリバー・バークマン
▼ 近藤史恵 私の【激推し】本
自転車競技(ロードレース)をテーマにしたシリーズ。ロードレースってなに?という人が読んでもめちゃくちゃ面白い本だと思います。
自転車競技ならではの勝負の駆け引き、賞を渇望する気持ち、ミステリー要素も含まれています。胸を雑巾絞りくらいに締め付けられる感動シリーズです。
✴︎サクリファイス (新潮文庫)
✴︎エデン(新潮文庫)
南天の木の植わった坪庭がある、京都の小さなゲストハウス「風待荘」。家族を失い東京からやってきた眞夏は、ここでしばらくオーナーの仕事を手伝うことになった。泣きたい毎日を変えるきっかけをくれたのは、料理。古い台所で作る九条葱と厚揚げの衣笠丼や、すぐきの焼きめし、近所で出会ったふわふわのだし巻き卵のサンド、レトロな喫茶店のゼリーポンチフロート。同居する四人の女性やお客さんと食卓を囲む時間に心を癒やされていくなか、まさかの人物が眞夏を訪ねてやってくる…。


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