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マンガノート④ 読み始めると涙が止まらない 戸部けいこ「光とともに… ~自閉症児を抱えて~」

自閉症は、1000人に1人か2人生まれるとされていますが、この作品は自閉症児をもった親の子育て体験をもとにしたマンガです。

自閉症は先天性の発達障がいの一種で、一昔前まではアスペルガー症候群と呼ばれ治療不能とされていましたが、現在では研究が進み、治ることはなくても周囲の理解と適切な指導によって成長していくことが可能になっています。

第1巻は、誕生・幼児編と保育園編。
我が子が自閉症と診断されてから卒園に至るまでのとまどいや不安、自責の念や葛藤、親族からの理不尽な攻撃や夫の無関心対する怒り、 ママ友たちや近隣から受ける差別や誹謗・中傷、行政の不備や無理解など、子育ての過程で様々な困難に直面していく様子が、母親の視点を通して描かれます。

障がいを題材にした作品は少なくありませんが、この作品は視点人物(母親)の心理描写が非常に優れているのが特徴です。

次々と降りかかってくる困難や諸問題を彼女自身の努力と周囲の理解者や協力者、相談員、教員等の助けを借りて一つひとつ、一歩ずつ着実に解決していきます。その過程における母親の心理が過不足なくしっかり描写されており、読み手は母親の視点に同化して、彼女の悲しみや苦しみ、喜びを準体験しながら読んでいくことができます。

そのため決してお涙頂戴には終わらず、息子と共に母親や父親も少しずつ成長していく様子が、我が事のように共感をもって受け止められるのです。

涙なみだの第1巻ですので、これから読まれる方はティッシュの用意をお忘れなく。

「光とともに」は、2004年に篠原涼子主演でドラマ化されていす。
一部がユーチューブやデイリーモーションにアップされていますが、最終回が見当たらないのが残念です。

「光とともに  自閉症児を抱えて」 第1話




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