《ソードのA》防御魔法ーー真実を選び取る魔法
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風の塔へ向かう朝
魔法学校の中庭には、朝の光とともに、澄んだ風が吹き抜けていた。
ペンタクルの授業を終えたばかりのクロエとソフィアは、それぞれの手に、家から持ち寄った“思い出の品”を抱えて歩いていた。
クロエは、祖母の手帳をリュックにしまいながらつぶやいた。
「ねぇソフィア。わたしたち、ずいぶん遠くまで来た気がしない?」
ソフィアは風に髪を揺らしながら、少し笑ってうなずく。
「うん。最初は、授業についていくだけで精一杯だったのにね。
今は、毎日が少しずつ“自分のもの”になってる感じがするよ」
二人の歩く先には、白い石でできた階段が続いていた。
その先にそびえるのは──風の塔。
今日から始まるのは、《ソード》の授業。
テーマは「防御魔法」、そして「一本の剣」。
ふと、クロエが立ち止まる。
「“剣”って聞くとさ……ちょっと怖い。
間違ったら、ズバッと斬られちゃいそうで」
ソフィアは、ほんの少し間を置いて言った。
「でも、本当の剣って、自分を守るものなんじゃないかな。人を斬るためじゃなくて、“わたしはこう思う”って、ちゃんと自分の声を持つための……」
クロエはソフィアを見て、目を細めた。
「……そっか。“怖がってる”時点で、自分の声を置いてきちゃってるのかもね」
そう言って、小さく深呼吸する。
「よし。剣、もらいに行こう。怖くても、持ってみないと分かんないもんね」
二人は顔を見合わせ、うなずきあう。
風の塔の扉が、ゆっくりと開かれていく。
その先には、《正義》先生の待つ教室──
そして、自分の中に眠っていた“真実の剣”との出会いが待っていた。
ソードのA──それは“真実を手にする剣”

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