あなたは、家族を心から好きだと言えますか。
こんばんは、MiUです。
もしかしたら、この記事のタイトルをみて、
少しドキッとしたかもしれませんね。
すぐに「はい」と答えられた人も、
言葉に詰まってしまった人もいると思います。
かつてのわたしは、
この質問からずっと目を背けてきました。
そして今もまだ、
はっきりとした答えを出せずにいます。
でも本当は、
「好きです。」って言いたい。
でも、それが出来ないのが苦しい。
今日は、そんなわたしの少し複雑な
家族の話を聞いてもらえたら嬉しいです。
"幸せ"とは少し違った、裕福な家庭
わたしの家は、
周りから見れば裕福な家庭だったと思います。
そんな家庭に、わたしは三人姉妹の末っ子
として生まれました。
世間では、
末っ子は「たくさん愛されて育った」とか、
「甘えるのが上手」とか、
そんなイメージがあると思います。
実際、わたしもそう言われることがありました。
でも、わたしの記憶の中にある幼少期は、
少し違います。
父の怒鳴り声に怯え、
機嫌を損ねないように、
いつも顔色を伺っていた毎日。
母の記憶は、正直ほとんどありません。
ただ、朝早くから新聞配達に行く母を、
泣きながら玄関で待ち続けていたことだけ、
なぜか鮮明に覚えています。
思春期になる頃には、
父が嫌いでたまりませんでした。
そして、母もまた、
いつも無理をしていたように思います。
ある日、父の癇癪に耐えきれなくなった母が、
わたしの目の前でガラスのコップを机に叩きつけ、粉々に割った光景は今でも忘れられません。
また、高校生のときに言われた、
「あんたがお腹にいるのがわかったから、離婚するのはやめた。」
この言葉も、私の心に深く突き刺さったままです。
これを聞いてわたしは、
自分の存在そのものについて、
深く考え込むようになりました。
認められたくて、
大嫌いなテニスを続けた日々
私は、小学校から高校までの12年間、
テニスを続けていました。
試合で思うような結果が出ないと、
他の家の子と比べられ、人格まで否定される。
「だからお前はダメなんだ。」
「もう辞めろ。」
そんな言葉を、
数えきれないほど浴びせられてきました。
本当は、ずっと辞めたかった。
でも、それを口にすることが、
父が望む答えではないことは、
子どもながらに分かっていました。
だから、必死で努力しました。
皮肉なことに、少しずつ結果が出て、
周りから結果を認められるようになった頃には、私はテニスが大嫌いになっていました。
それでも続けていた理由は、
たった一つ。
親に、認められたかったからです。
小学生5年生の冬からは、
両親の意向でクラブチームを移籍し、
週6で練習とトレーニングに励む日々。
友達と遊ぶ時間はほとんどなく、
学校が終わるとすぐに練習へ向かい、
帰宅するのは深夜0時前。
「できない子」だと思われるのが許せなくて、
負けず嫌いだった私は、テスト期間中は明け方まで勉強もしました。
そのおかげか、勉強もスポーツも、
それなりに結果を出すことができました。
周りの大人たちから「〇〇ちゃんはなんでもできるんだね」と褒められるたび、両親はいつも自慢げでした。
正直、当時はわたしも悪い気をしなかった。
存在を認められたようで嬉しかったのだと思います。
でも歳を重ねるにつれ、こんな黒い感情が
わたしの心を支配するようになりました。
「結局わたしは親の見栄のための人形なんだ。」
「何もできなかったら価値がないんだ。」
いろんな感情が渦巻きましたが
一番大きかったのは、
「悔しい」という気持ちでした。
もっと、無条件の愛情を感じて育ちたかった。
ただ、わたしが生きているというだけで、
抱きしめてほしかった。
許したい気持ちと、許せない記憶
今は、子供たちが全員家を離れ、
父も母も歳をとり、すっかり丸くなりました。
昔の過ちを反省したのか、忘れたのかはわかりませんが、それなりに仲良くやっています。
でも、わたしの子供の頃の記憶は、
そう簡単には消えてくれません。
どうしても、「許せない」と思ってしまう自分がいます。
一方で、わたしも大人になって、
人を育てることの難しさも
少しは分かるようになりました。
だからここまで育ててくれたことに
感謝している気持ちも、確かにあるんです。
"好き"と"嫌い"
"感謝"と"憎しみ"
そんな相反する気持ちがぐるぐるして
結局、今も答えは出ていません。
昔より少し、優しくなった両親を見ていると、
過去の記憶と、今の現実と、どちらを信じればいいのか分からなくなる時があります。
許したい気持ちも、忘れたくない気持ちも
どちらも本当のわたしの気持ち。
だからわたしはまだ、
「家族が好きです」と
はっきり言うことができません。
でもいつか、
心の底からそう言える日が来たらいいなと、
そう願っています。
ここまで読んでくださり、
ありがとうございました。
最後にもう一度。
「あはたは、家族を心から好きだと言えますか。」
よかったら、あなたの話も聞かせてください。
