今が旬の春の山菜ふきのとうには、知らずに食べると危険な怖い話があった
春の山菜としていち早く楽しめる「ふきのとう」は、小さな子どもでも知っている馴染み深い植物ですよね!
私の住む宮城県では「ばっけ」と呼ばれることの方が多くて、味噌と混ぜる「ばっけみそ」は93歳になる祖母の得意料理でもあります。

薬膳的にも「春は苦みのある食材を食べるといい」と言われるのでピッタリなんですが、実はそんなよく知られた山菜であるふきのとうは、あまり知られていない注意点が3つほどあるんです。
1.ふきのとうには有毒成分(発がん物質)が含まれている

これは知っている方も多いと思いますが、フキノトウには「ペタシテニン(別名:フキノトキシン)」という有毒成分が含まれています。
このペタシテニンは根に多く含まれていて、肝毒性が強く、発がん性があることが分かってます。ただこの成分は水溶性なので、茹でてあく抜きをした後に水にさらしておくことで食べても大丈夫になります。
「有毒成分」「発がん物質」と聞くと怖くなってしまうかもしれませんが、少量であれば食べてもさほど問題がないとも言われているので、心配しすぎる必要はなさそうです。
しかも、面白い話があって、発がん物質があるのに、ふきのとうから「がんの増殖・転移を強く抑制する物質が発見された(※リンク先:岐阜大学)」そうです。
発がん性があるのに、がんの増殖を防ぐっていうのは体に良いのか悪いのかよくわかりませんね。笑
2.ふきのとうの雄花の花粉でアレルギー症状を起こすことがある

人によってはふきのとうの雄花の花粉がアレルギーを引き起こすケースが確認されていて、まれにアナフィラキシーが出ることがあるんです。
ふきのとうアレルギーの主な症状
のどの痛み、顔の腫脹、咽頭部の違和感、全身のそう痒、発疹、腹痛、下痢、嘔吐
ふきのとうが他の山菜と違って特徴的なのが、花粉ごと食べるケースが多い点。
花粉が影響するくらい大きく育ったふきのとうを食べる場合は、天ぷらにするケースが多いようで、厄介なことに天ぷらだと衣に包まれているので、食べてから2~4時間後に症状が遅れて出てくることがあるんです。その場合、本人がふきのとうが原因で体調を崩したことに気づきにくいんですね。
ふきのとうは雌雄異株。キク科フキ属の植物。
ふきのとうのアレルゲンは、熱に耐性のある脂質輸送蛋白質である可能性があるそうで(※参考)、加熱しているからといって安心はできません。
天ぷらにして食べるときにアレルギーが心配な場合は雌株を使うようにすると良いですね。キク科の植物で花粉症の既往がある方は特に注意してください。
3.有毒植物「ハシリドコロ」との誤食
ハシリドコロという植物の若い芽が、ふきのとうによく似ていることから誤食のあったケースとして紹介されています。
大きく育ってしまえば全く違う見た目なのですが、思い込みで採取してしまうと怖いので、一応似た植物があるよ、ということは認識しておくと良いですね。
ふきのとうの薬膳的効能
ふきのとうは春の山菜の代表例で、冬の間に身体に溜まったものを出してくれます。その他にも肺を元気にして、咳を止めたり、痰を取り除いたりする働きもがあります。
まだ寒い時期に雪の下から生えてくる「ふきのとう」は体を温める温性で、少し暖かくなってから生えてくる同じ植物の「ふき」は涼性とされています。
まだ寒い時期には体を温めてくれて、温かくなったら体の熱を冷ましてくれる。不思議だし、すごいなあと思います。
これからの季節は、ふきのとうの爽やかな苦みを感じながら、春の薬膳として様々な山菜料理を作りたいと思っています。

ふきのとうの注意点に気をつけながら、これからの季節を楽しみましょう!
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