冷凍いちごは本当に健康的?“栄養が高い”と言われる理由の落とし穴
みなさんいちごは好きですか?
私が親になってから気づいたことの一つに「子どもがいる家庭のいちご消費量がはんぱない」ってことがあります。
年中スーパーで買えますが、季節性が強くって、ご褒美感のある果物の代表ともいえるいちご。春になるとつい「子どもたち喜ぶかな」と思って手が伸びます。子どもたちがいちごをおいしそうに食べる姿をみるとこちらも嬉しくなります。
うちの近所に、仙台から移住してきていちご農家をやっている方がいて、この時期になると母が「孫たちが好きだから」といつも買いに行ってくれるんです。美味しいいちごが近所で買える幸せ、田舎ならではですが、子育てしていてありがたいことの一つです。

そんな季節がまたやってきたので、いちごについてちょっと薬膳的に見てみましょう!
冷凍いちごの栄養価が高くて健康的って本当?
先日、いちごについて調べていると「冷凍いちごは栄養価が高くて健康に良い」というような記事を見つけました。
たびたび起こる「スムージーブーム」などとあいまって、冷凍フルーツを取り扱うスーパーやコンビニも増えましたよね。氷を入れると味が薄まるので、フルーツ自体を凍らせてスムージーにするというのは確かに理にかなってるしおいしそう。
でも、巷では「冷凍いちごを健康目的で購入する人もいる」ようなんです。
フルーツは冷凍したからと言って栄養価が増えるわけじゃない
いちごやブルーベリーで冷凍するときに栄養価が増えるというような投稿があるのは、「収穫直後から鮮度が下がるので、生で保存するより冷凍したほうが栄養保持率が高い」というのが主な理由だと考えられます。(*¹)
いちごのビタミンやポリフェノール、アントシアニンなどの栄養素は、冷凍保存をすることで長期間保存することができるということが分かっています。収穫して間もないいちごを急速冷凍すると、生で保管していたものよりも栄養素がたくさんあるのは、増えたわけではなくて減りにくくなったから。
冷凍いちごを解凍したときに、細胞壁が壊れて栄養素を吸収しやすくなった可能性もありますが、薬膳師としてはあまり冷凍いちごを習慣的に食べるのはおすすめしません。
いちごは「涼性」でそもそも体を冷やす作用がある
薬膳的にいちごは、
・口渇、消化不良・食欲不振に効果あり
・解暑で、暑気あたりに効果あり
・性質は「涼性」で体を冷やす作用がある
なので、そもそも体を冷やす効果のあるイチゴを、凍らせて冷たいまま食べるのは寒性を強めることになるので、脾胃の負担になります。
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喉の渇きにいちご
— ミウラマリ/薬膳スパイス家庭料理研究家 (@hiratsukaspice) March 28, 2026
いちごは口渇、消化不良、食欲不振に効果あり。ただ、体を冷やす作用があるのでまだ寒い日に食べる時は暖かいお茶と一緒に食べると◎ pic.twitter.com/ymLkoyBOT7
薬膳・中医学に関する基本的な考え方はこちらを読んでいただけると、分かりやすいと思います。
まずはそもそも「脾胃が健康で消化できること」がとても大切で、口の中に入れて冷たく感じるものは胃に負担がかかる温度。
栄養価が冷凍によって保たれていても、胃に負担がかかる温度だとせっかくの栄養素も使ってもらえないので注意が必要なんです。
特に、習慣的に冷凍フルーツを食べる習慣がつくと、胃への負担が蓄積してしまうので、食べ方には十分注意しましょう!
おわりに
中医学を学んでいると「冷凍フルーツが栄養価が高くて健康的」という情報を見たときに、まっさきに「温度」が気になると思います。
栄養を摂っているつもりで、体がその栄養を上手く取り込めていなかったら本末転倒なので、ぜひ食べ方にも注意を払ってみて下さいね。
薬膳や中医学について興味がある方は、薬膳を学べるメンバーシップ「てのひら薬膳手帳」がおすすめです。ぜひ一度見に来てください☺
【参考】
(*¹:Vitamin Retention in Eight Fruits and Vegetables: A Comparison of Refrigerated and Frozen Storage)
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