つい不安で検索してしまう人が、SNSの健康情報に流されないために押さえておきたいポイント4つ
皆さんは、生成AIを使ったりすることはありますか?
最近はAIの進化がすごくって、私も情報をチェックしたり、記事に差し込むイラスト画像を作ったりとお世話になっています。とても便利。
でも、同時にちょっと問題だなと思うこともあって。
特に最近、X(旧Twitter)を見てて思うのが、
このままだと、近い将来「食の健康不安が一気に加速しそう」
っていうこと。
AIが進化して、出してくる情報も正確になったり、分かりやすく図解することもできるようになったのに、なんで不安が加速するの?って思うかもしれませんが、「正確な情報だからこそ厄介なこともある」って思うんです。
正しい事実でも切り取り方で誤解を生むことがある
すごく気になったのが、先日書いた記事でも引用した、「スギ花粉症の人はトマトに注意」っていうYahooニュースについて、Xでたくさんの人が記事を引用していたのを見た時。
あまり薬膳には関係がないように感じるけど、「あ、これは記事にしといたほうがいいな」って思って、あえて記事にしました。
私は仕事柄、健康関連やメディカルなアカウントをフォローしてるのですが、結構な数の、おそらく医療関係ではない非専門家の人が、生成AIで作成したインフォグラフィックス画像を張りつけ、解説してる投稿がたくさんオススメに出てきました。
ここで皆さんにちょっと質問。
下の2つで、健康情報として流れてきたら嫌なのはどちらでしょう?
①どう見ても嘘が混じっていて、明らかに間違っているのが分かる情報
②7~8割は正しい、数字も正確。でも大事な文脈が2割ほど欠落してる情報
明らかに嘘な情報は良くないとは思うけど、私は、②のほうが厄介だなぁと感じるんです。
だって、明らかなウソって見分けやすいですよね?
でも、事実ベースで文脈だけを切り取った、内容は正しい情報って人はなかなか見抜けないんですよ。
例に出した記事で言うと、
「スギ花粉症の人はトマトを食べたときに、口の中でアレルギー反応が起きることがある」。そのアレルギー反応はPFASといって、実在します。スギ花粉症の人は、トマトを食べる時は注意しましょう!
ここまではみんな書いてる。内容も合ってる。何一つ間違ってない。
でも、
PFASの報告例は、キウイやパイナップルの方が圧倒的に多く39%ほど。それに比べ、トマトは約1%ほどと少ない。しかも、食べて症状がない人は気にせずトマトを食べて大丈夫だし、PFASがあっても加熱すれば食べられるケースも多い。
ここまで書いている人は少なかった。
これって、ニュースをもとにしているから数字とか内容は合ってるんです。
ただ、よく調べると
「トマトより、キウイやパイナップルの方がPFASの報告は圧倒的に多い」「今トマトを食べててアレルギー症状がなければ気にせず食べて良い」
「加熱すれば失活して食べられるケースが多い」
というような、「条件」や「程度」などの文脈が欠落している。
すると、
「えっ!?花粉症にトマトって良くないの!?」
って誤認する人が出てくる可能性があるんです。現に、冒頭の私の記事に読者さんから、ニュースを見た花粉症の息子さんに「トマトは出さないで」って言われた、というコメントを頂きました。
私が心配しているのは、「内容はほぼ正しいけど、不安を煽るような構造になっている文章が、SNSにおける"拡散のアルゴリズム"と相性がいいこと」なんです。
誰でも専門家のようにふるまえるようになった
私もAIをよく使うから思うんです。
「こんなに情報が正確だったら、薬膳師の私、要らなくない?」
って。
自分の専門分野じゃなくてもAIは専門家になって教えてくれるから、そのまま使えば誰でも専門家のようにふるまえる時代が来ていますよね。
それっぽい専門的な内容の生成コストがほぼゼロになって、AIさえあれば見た目の信頼度は爆上がり。SNSにおいては、専門家のようにふるまうことは、今やそんなに難しくないんです。
でも、こうやって誰でも専門家のようにふるまえることって、ちょっとよろしくないと思うんですよね。
ここから先は、AIとSNSをめぐる構造の変化が、皆さんの食にどのような影響を与えるかと、それに対する対策についてまとめます。
【この記事がおすすめな人】
・SNSでよく食や健康に関する情報をみている人
・「〇〇は体に良くない」のような情報を見ると不安になる人
・SNSなどを見て、特定の食事を食べない生活をしている人
・情報が増えると何を信じたらいいかわからなくなることが多い人
なぜ、AIを用いて内容がおおよそ正しい情報を発信する非専門家が増えるとよろしくないのか。
その理由は、4つあります。
まず一つ目は、
ここから先は
宜しければ応援お願いします☺いただいたチップは薬膳の活動費に使わせて頂きます。
