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薬膳は何から学ぶ?私がおすすめする最初の一歩

" 薬膳に興味があるんですが、まず何から始めたら良いですか? "


薬膳を日常に取り入れたいと考えたときに、多くの人がもつ「何から始めればいいの?」っていう疑問。

先月、メンバーシップの皆さんに向けてアンケートをとった際に、とっても多かった質問です。

中医学の知識が必要なことは分かるし、食材の効能や組み合わせなど学ばなきゃいけないこともたくさんあるけど、できるだけ早く日常に取り入れるために何から始めたら良いのか知りたい人って多いですよね。

・しっかり薬膳をやりたいから、中医学の基礎から学ぶ
・早めに実践に入りたいから、季節の薬膳を料理に取り入れていきたい

色々な薬膳の学び方がありますが、基本的には目的に合わせて学ぶのが良いと思います。

薬膳を仕事にしたいのか、家族の不調を改善したいのか、健康を考えた食事にしたいのか。目指すゴールによって、どの程度学ぶべきかが違うというのは以前こちらの記事でも書きました。

でも、そういう難しいことは抜きにしても、「とりあえず今日からでもできることってないですか?」と聞きたくなる気持ちも分かります。

そんな方に、私がおすすめできることが一つあります。

それは、今日からでも始められることで、どの順番で薬膳を学ぼうとも必ず大切になってくること。

それは、

「自分(家族)の体をよく観察すること」です。

「観察?なにそれ?薬膳と何が関係あるの?」と拍子抜けかもしれませんが、ものすごーく大切なことなので順を追ってご説明しますね。


どこから始まってもかならず戻ってくるのが「診断学」


中医学には「診断学」と言う分野があります。

診断学には本来、

  • 望診(見る)

  • 聞診(聞く・嗅ぐ)

  • 問診(質問する)

  • 切診(脈やお腹などに触れる)

の四診が含まれます。

私の中医学の恩師がよく言っていたのが「季節の薬膳をやっても、体質の薬膳をやっても、必ず戻ってくるのが診断学だから」という言葉。

なぜなら、体のバランスの崩れているところがどこなのか分からなければ、何を食べたらいいか分かるはずがないからです。

さらに言うと、「自分の不調にはきっとナツメが合っているはず!」と思って積極的にナツメを取り入れたとしても、観察ができてなくて診断学が不十分だと効果があるのかどうかもわからないんですよね。

だから、食材の効能を覚えるのも大事だけど、まずは自分の体がどうなっていて、不調の原因はどこから来ているのかを、しっかり自分で把握することが大切なんです。

ただ、薬膳をはじめたばかりだと専門的な診断学はすぐにはできないので、初心者の方がまず意識したいのが「観察」。

四診の中で言えば「望診」(目で見て体の状態を把握する診察の方法)がそれにあたります。

・自分はどんな季節に体調が悪くなりやすいのかな?
・顔に吹き出物が出た前の日って、どんな食事をしてるだろう?
・本当に春になると筋肉の不調が増えてるだろうか?

こんな感じで、これまでに学んだ中医学や薬膳の知識をもとに観察したり、自分や家族の体の声にもう少し耳を傾けてみてください。


観察を極めると何が起こる?


ちょっと余談ですが、野球好きの夫がよく大谷翔平選手の話をするんですね。なんでも、プロの世界で活躍しているアスリートの中でも、大谷選手のように毎年すごい成績を残している人は「好不調の波が少ない」そうなんです(※夫談)。 

それって、自分の良い時と悪い時の感覚のズレや、ほんの些細な違いを普段から観察しているレベルが高いからこそ、改善できるということなんだと思います。
逆に、好調の時も不調の時も、なんでそういう状態になっているのかを理解できていなければ、再現することも改善することもできない。

これって、普通の人の体調にも言えることだと思うんですよね。

どんな時に自分が抱えている不調が起きやすいのか。
逆に、どんな時は調子がいいと感じるのか。

季節/時間/睡眠時間/天気/気圧/気温/湿度/前の日に食べたもの

さまざまな要素がある中で、どんな時に自分が不調になりやすいのかに気付けるようになると、未然に防げる不調もあるかもしれません。

私の中医学の恩師は、長年の観察から自分が罹りやすい風邪の種類とそれに効く漢方薬を常に持ち歩いていて、普通の人ならゾクッとした悪寒を感じて対処する所を、悪寒がする前の違和感レベルのサインをキャッチしてその時点で漢方薬をグッと飲んでしまうそうです。悪寒すら感じる前の段階で対処してしまうなんて、最強ですよね(笑)。

最強の恩師

どうやって観察をしたらいい?


私が薬膳をはじめる方におすすめしたいのが、「毎日の体の様子を日記のように記録すること」です。スマホのカレンダーアプリでも、100均の手帳でもなんでもOK。

・今日はちょっと胃が重たかった
・今月は生理痛がいつもよりも重かった
・今日は甘いものが食べたくなった
・舌を診たら白い苔がついていた
・靴下のゴムの跡がくっきりと足首に残ってた
・布団に入ってからしばらく眠りにつけなかった

こういう観察の記録を、年間を通してつけてみる。
大切なのは、些細な事でも気付いたことは書いてみること。

そうすることで、

「去年の今頃、全く同じ腰痛が出てる!」
「毎年梅雨の時期に体調を崩してる!湿度が不調につながりやすいのかな」
「揚げ物を食べた翌日の舌は白いことが多い!」

みたいなことに徐々に気付けるようになります。

薬膳で季節による影響をお話しても、皆さん中々ピンとこないのは「1年間通して季節ごとの不調を記録している人は少ないから、そもそも1年前のいつどんな不調が出たかを正確には覚えていない」というのも大きいと思うんです。

でも、カレンダーに記録しておくと、不調が出た時に1年前、2年前の記録と照らし合わせることで「私毎年この時期に同じ不調が出てるな~」なんてことに気付ける。

参考までに、これは私がつけているカレンダーです。
ネット上にある無料のカレンダーをプリントアウトして使っています。

毎日じゃなくてOK 毎日書こうと思うと逆に続かないので、気が付いた時に書く程度の気持ちで

そして、薬膳を少しずつ取り入れたら、実践したことも併せて書き加えてみてください。

・今日はちょっと胃が重たかった ➤ 翌朝はお粥にした
・今月は生理痛がいつもよりも重かった ➤ 冷たい飲み物を控えてみた
・今日は甘いものが食べたくなった ➤ 胃の疲れかも?翌朝お粥にした
・舌を診たら白い苔がついていた ➤ 海藻類を食べて変化を見てみる
・靴下のゴムの跡が足首に残ってた ➤ むくみ解消食材を続けてみる
・布団に入ってからしばらく眠りにつけなかった ➤ なつめを食べてみる

ここで気をつけたいのが、「多くの人がやったらやりっぱなしで、観察を怠ってしまうこと」です。

やったことで満足してしまって、その結果、改善したのか、変化がなかったのか、はたまた悪化したのかまで見ないことが多いんです。

観察をして、季節の薬膳なり、体質の薬膳を通して、食材を考えて作った料理でどうなったのかを見る習慣をつけることは、薬膳を実践に落とし込むうえでとても大事な事なんです。

学びと実践は同時進行で大丈夫!


知識って脳に詰め込んだ時点ではまだ使えるものになっていません。そして、使えるようになるためには「自分で気づくこと」が大事。

" あれ、最近むくみがとれてきたかも!?もしかして、はと麦を食べているからかな?"

って、ちゃんと観察をしていないと気づけませんよね?
気付けるかどうかは、普段から観察しているかどうかによるんです。

薬膳は、薬とは違って即効性のあるものではないから、自分の些細な変化に気が付けるかどうかが本当に大切になってくる。

私のnoteを通して学んだ知識とかも、観察を繰り返していくことで、点と点が線となってつながるときがきっと来ます。

診断学については、これから中医学の学びの記事の「診断学」の中でもっと具体的にお伝えする予定です。ぜひ楽しみにしていてください。

まとめ


薬膳初心者さんがまず最初にできるおすすめの一歩は「よく観察して、記録をとる」という事でした。

薬膳や中医学の知識を学ぶことも大切なんですが、よく観察して診断能力を上げることは、自分が覚えた知識が本当に合っているのかを理解するためにも必要です。

ぜひ、自分の体ノートを1年を通してつけてみて下さい。

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三浦真理  薬膳スパイス家庭料理研究家 宜しければ応援お願いします☺いただいたチップは薬膳の活動費に使わせて頂きます。