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のどにつかえる感じがする|喉の異物感や閉塞感の原因はなに? 

「なんか喉に引っ掛かっているような、ものが詰まっているような気がする」

2年くらい前に、夫が良く訴えていた症状です。

この頃、夫は病院に行ってみても「異常はナシ」と言われて、でもやっぱり喉の閉塞感というか、つっかえてるような感じに悩まされていました。

友人にこの話をすると「自分もちょっと前同じ症状だった!」という人が何人もいて、この「喉のつかえ感」は多くの人がよく経験する症状なんです。

中医学・薬膳的にも説明ができるこの症状について、解説してみますね!


検査で異常がないのに喉に違和感やつかえ感がある症状


中医学では「梅核気(ばいかくき)」と言って、古くは清の時代の医学書(医宗金鑑・金匱要略註)にも、「これが今いうところの梅核気という症状だ」という文があるくらい昔から認知されている症状です。

梅の種くらいのものが喉に引っ掛かっているような感覚なので、梅核気というのも覚えやすいですよね!

実は西洋医学でもこの症状はちゃんと病名としてあって「ヒステリー球(咽喉頭異常感症)」と言います。

ヒステリーというのも、精神的ストレスが原因で喉に球がつまったような感覚だから。そのまんまですね!笑


原因不明の喉のつかえ感「梅核気」を中医学的理解する


中医学・薬膳では、梅核気の原因は「気滞(きたい):ストレス」です。

西洋医学でもヒステリー球の名前の通り、ストレスなどによって自律神経が乱れることが原因の一つとしているので同じですね。

薬膳でできるアプローチとしては、

ストレスの原因を取り除く(可能であれば)
気を巡らせる食材(陳皮、ジャスミン茶、パクチー、かんきつ類、玉ねぎ、キャベツ、ピーマンなど)を積極的に食べる
軽い運動をする

等が、シンプルですがおすすめの方法です。

ストレスによって気滞の症状を引き起こすので、香りのいいもので気を巡らせてみましょう!

この症状は更年期の女性に多く見られる症状でもあるので、心と身体のバランスが崩れてしまったときにも表れやすいと言われています。


私もイライラした時は、オレンジの香りでリラックスするようにしています。
このアロマとディフューザー良きです☺



夫の梅核気は別の要因も重なっていたっぽい!?


これは我が家の夫のケースですが、梅核気症状がでる半年くらい前に胃カメラの検査を受けて「軽度の逆流性食道炎」の診断を受けていました。

調べてみると、梅核気の症状のある患者さんの23%~68%に逆流性食道炎(もしくは咽頭逆流)が関与していることが報告されていて、胃からの逆流刺激が梅核気症状の引き金になっているかもしれないそうです。

食道に酸を注入されたときに、梅核気の症状を訴えた人も多いという実験もあって、ストレス以外の要因として胃食道逆流が起きている可能性も考えられます。

夫の場合は毎日4~5杯は飲んでいたコーヒーを一日1,2杯程度に減らすことで、胃食道逆流とともに梅核気症状も消えました。

もし、コーヒーやエナジードリンクなどカフェインを多く含む飲料を習慣的にたくさん飲んでいる方は、それを少なくすることでも症状が改善するかもしれません。


梅核気と漢方


梅核気には、よく処方される代表的な漢方「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」があります。

これは病院を受診した時にも処方されることが多い漢方なんですが、冒頭で紹介した中国の清の時代の医学書にも、「婦人咽中如有炙臠,半夏厚朴湯主之。(ご婦人が喉に炙った肉の切れ端があるように感じる症状には、半夏厚朴湯を主とする)」と書いてあるんです!

『金匱要略』は西暦200年頃の書物で、そこにも梅核気が記されていて、なんと1800年以上も前から、喉の異物感には半夏厚朴湯を処方されていたということに!

あと「婦人咽中如有炙臠」とあるように、この梅核気は婦人特有の病気として紹介されています。古来から梅核気は女性に多い病とされていたんですね。



半夏厚朴湯ってどんな漢方?

  • 半夏(はんげ)   :余分な水分や痰の除去、異物感軽減

  • 厚朴(こうぼく)  :気の巡りを良くする、上がった気を降ろす

  • 茯苓(ぶくりょう) :余分な水分や痰の除去、異物感軽減

  • 生姜(しょうきょう):吐き気止め

  • 紫蘇葉(しそよう) :気の巡りを良くする、上がった気を降ろす

この5つが入っている漢方です。

胃って、本来は食べたものを「下に送る(降ろす)」場所ですよね?
でも、ストレスなどで胃の気が上逆してしまうと、梅核気のような症状が出てしまいやすいんです。

上に上がってくるものを、下に降ろすという効果が強いので、この半夏厚朴湯は「梅核気」にも「逆流性食道炎」にも処方されることが多い漢方なんですよ!


まとめ

梅核気は、中医学でも西洋医学でもストレスなどによって引き起こされる症状で、古来から女性に多い疾患で、半夏厚朴湯が処方されてきたという歴史のある症状でした。

ただ、梅核気だと思っていたけど、実は咽頭部に炎症があるなど他の病気が隠れている可能性があるので、最初から梅核気と決めつけず、耳鼻咽喉科や内科を受診して異常がないか確認するようにしてくださいね!


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