川上良樹さんから学ぶ、エンタメ業界で未経験から取材ライターとして活躍するコツ
未経験からWebライターになり、エンタメビジネスライターとして活躍している川上良樹さん。現在、イベントレポートや取材記事を手がけ、エンタメ業界の最前線で活躍しています。
川上良樹さんがどのようにしてライターの道を切り拓き、エンタメ業界に足を踏み入れたのか、インタビューさせていただきました。
未経験からWebライターへのキャリアチェンジ
ーー現在は、どのような仕事を受けていらっしゃるのでしょうか。
基本的には取材が中心で、取材対象はアイドルやお笑い芸人さんなど「エンタメを軸に活動している方」が中心です。
最近は、ライブのイベントレポートの依頼が多いですね。例えば、複数のアーティストが出演する対バンライブに行って写真を撮影し、その様子を記事にまとめています。
ライブが終わった後は楽屋に入らせてもらい、出演者に直接インタビューし、記事にすることもあります。普段は入れない「ライブの舞台裏」が見れることは、取材ライターの特権ですね。
ーーライターになろうと思ったきっかけは何でしょうか。
ライターになる前は、警備会社で営業の仕事を約10年やっていました。そのときに「目の病気」になってしまって、日光に当たると目が痛くて真っ赤になってしまうようになったんです。
この病気のせいで、外出がメインの営業職を続けるのが難しくなりました。「これから先どうしよう」って考えたときに、副業でやっていたWebライターの仕事なら在宅でできるし、本気でやろうと決意しました。
当時は、Webライターとしては月1万円程度の稼ぎでしたが「外に出るよりマシだ」と思って、死ぬ気でやろうと思ってチャレンジしたのがきっかけです。
エンタメライターとしてのキャリアを歩み始める
ーーフリーランスのWebライターになって、どのように仕事を広げていったのですか?
最初は「SEOライティング」と呼ばれる、Google検索の上位表示を狙った記事を書く仕事が中心でした。ただ、ずっと家にいるのが性に合わなくて、やっぱり外に出るのが好きだから取材の仕事にも挑戦しようと思いました。
そこで、Xで「相互インタビューしませんか?」と募集をかけてみたところ、2人の方から連絡をいただきました。相互インタビューの記事をポートフォリオに載せると、なんと1ヶ月以内に企業から問い合わせが来たんです。
「取材の経験もあるようなので、この取材をやってみませんか」って。そこで受けたインタビュー記事も実績にして、少しずつ階段を上っていったイメージです。
ーー最初のインタビューは緊張しませんでしたか?
確かにすごく緊張しました。でも事前にインタビュー相手のことを念入りに勉強して、気持ちを整えて行ったので、なんとか乗り切れました。
あとは、実践の中で取材のスキルを身に着けた感じですね。そこから1年半かけて、取材を100件以上はやりました。
ーーエンタメ業界専門のライターになるきっかけは何だったんですか?
根本的には、ただただ「エンタメが好き」という気持ちがあります。
きっかけで言うと、一時期、人生の中で一番つらかった時期があったんです。本当に辛くて、その時はもう「何もかも投げだしたい」という気持ちになり、人生を終わらせようとまで思いました。
そんな時に、ふと「どうせ人生を終わらせるなら、今まで貯金してきたお金を残すのももったいないし、全部使ってしまおう」と思ったんですよね。
「何に使おうかな」って考えた時に、気になっていたけど買うまでに至らなかった漫画を買おうと思いました。その勢いで、とある漫画を全巻大人買いしたんです。その漫画は、登場人物が異能力(特殊能力や超能力)を持っていて、主人公が仲間たちと協力して戦いながら冒険する物語でした。
読み進めていくと、物語がすごく面白くて、私は漫画を読むことに夢中になっていたんです。漫画を読み進めている時間が楽しくて「この主人公たちの活躍を最後まで見届けよう」って思ったんですよね。
その漫画は今年完結したんですが、私はまだ生きています。漫画もエンタメの一つですよね。エンタメには「人の心を救い、生きる気力を与えてくれる力」があると確信しました。
私は自分で漫画を描く能力もないし、舞台に立つ能力もありません。だからこそ「エンタメで活躍している人をバックアップできたらうれしい」と思ったんですよね。
その時に「取材ライター」として、エンタメ業界を盛り上げていこうと決めました。
ーーエンタメ業界の仕事はどうやって増やしていったんですか?
最初は無我夢中でしたね。とにかく検索して「取材ライター募集」という文字を見つけては応募していました。前職は警備会社で働いていた経験があったので、最初の案件は「防犯」に関する取材でした。
この記事を「記名記事」として、記事に「執筆者:川上良樹」という感じで私の名前を入れて公開してもらい、ポートフォリオに載せました。この影響は大きかったですね。
その後も積極的に取材ライターを募集しているところに応募し続けていると、エンタメ系のメディアの仕事を受注することができ、本の著者を取材するチャンスを掴み取ったんですよ。
エンタメ業界で活躍されている方の熱量や、その裏にあった努力の話を聞けて、ものすごく刺激を受けました。「やっとエンタメ業界に足を踏み入れることができた」という実感もありましたね。
この記事も、記名記事にしてポートフォリオに載せた結果、エンタメの仕事がどんどん増えていきました。「エンタメが好き」という気持ちと、取材が楽しい気持ちが重なり、ますますこの仕事にのめり込んでいきましたね。
ーーエンタメ業界の仕事を取るコツは何ですか?
エンタメ系の仕事を取るための第一歩は「エンタメ系のメディアと提携すること」ですね。そのためにやることは、ライターを募集しているエンタメメディアへの応募です。
もし、エンタメの中でも好きなジャンルがあったら、その分野に特化したメディアに絞っていいと思います。まずはメディアと提携し、実績を作ることが大事ですね。
実績ができたら、ただ案件を待つだけじゃなく、自分から企画を提案することも大切です。企画を出すのは無料なので、他のライターさんと差をつけるチャンスですよね。出した企画が通って、自分の記名記事になれば、それがまたひとつの実績となりますからね。
自分で企画を出して、実現した取材は面白いですよ。私はアイドルが写真集を出版するタイミングで企画を出すことが多いのですが、取材して書いた記事が、その人のプロモーションのひとつになっていることがうれしいですね。
安定した収入を得るポイント
ーーフリーランスの取材ライターになってから収入が安定するまでどれくらいかかりましたか?
独立してから約1年半、今から半年前ですね。
それまでは社会人の収入の半分くらいのレベルの稼ぎで、貯金を切り崩しながらの生活でした。取材の実績を積み重ねていくうちに、問い合わせが急増し、一気に仕事が舞い込むようになりました。
今のペースだったら、社会人の収入を超える勢いになってきたのが半年前です。
ーー半年前に何があったんですか?
半年前に、取材ライターとしての一つの「ターニングポイント」を迎えたように感じています。
それまでに、100件以上取材をやったので、積み上げた実績が自信に変わりました。そのタイミングで、問い合わせもたくさん来るようになったんですよね。依頼される仕事の単価も上がり、1件5万円以上の仕事もあります。
さらに、継続で依頼を受けている仕事もあり、私自身も営業活動を行っています。常に仕事の依頼があるので、取材ライターとして「波に乗っている」ような感覚です。
今の状態は、1年前の自分からはまったく想像できなかったですね。
ーーライターとして生きていく中で、不安になったことはありましたか?
正直に言うと、ライターを続けていくことに不安を感じない日はありません。
周りの友人が社会人として着実にキャリアを積み重ねている中で、私はライターとしてゼロからのスタートを切った身なので。その差は歴然としていて、常に「本当にこの道でいいのか」と考えることがあります。
それでもなぜライターとして生きる道をやめられなかったかというと、不安を遥かに超える楽しさが、この仕事にあったからですね。
例えば仮に、今の年収の2倍もらえる他の仕事への誘いを受けても、迷わず断ります。なぜかというと、まだ取材したことがないアーティストに「ステージに立つ熱い想い」を聞きに出かける日々が、私は大好きなので。
今後の展望とエンタメライターを目指す方へメッセージ
ーー今後の目標はありますか?
今後の目標は、自分のWebメディアを立ち上げることです。
今は企画が通らないこともありますが、自分のメディアであれば、自分がいいと思った企画を形にすることができますからね。
埋もれている才能ある人たちを発掘して、自分のメディアを通して、世に送り出して行きたいです。彼らにとってもプラスで、私自身も心から楽しめるような取材記事を書いて、メディアを大きくしていきたいですね。
ーーエンタメライターを目指す人にメッセージをお願いします。
エンタメライターの醍醐味は、取材した人のサポートをできることです。
取材した人のSNSのフォロワーが「8000人から9000人」や「15万人から16万人」という感じで、だいたい10パーセントくらい増えるんです。目に見えて貢献できたときのうれしさは、お金に変えられないですよね。
あと「エンタメライターの仕事はたくさんありますよ」ということをお伝えしたいです。私自身、案件を断ることも多いので、仕事は溢れています。
一緒にエンタメ業界を盛り上げてくれる、取材ライターさんが増えるのは大歓迎ですね。
まとめ
未経験からエンタメライターへと転身し、取材実績を重ねながら成長してきた川上良樹さん。
エンタメ業界の人をバックアップする仕事にやりがいを感じ、仕事を楽しんでいる様子が印象的でした。
成功のノウハウを余すことなく教えてくれる、優しさにあふれた人柄も、仕事が舞い込んでくる秘訣なんだと思います。
今後の活躍にも注目していきたいと思います。
この記事を書いた人:
三浦まさひろ。職業は、Webライター。
1987年生まれ、岡山県出身、東京在住。
20代は俳優として舞台を中心に6年間活動後、挫折。転職を繰り返し、フリーランスへ転身。
現在はステップファミリーという形で、パートナーと息子と犬と猫と暮らす。
2021年から書き始めたnoteは1万フォロワー、累計ビュー数は30万を超える。
