リノベで後悔しない設計|はじめに♯1
リノベーションは、暮らしを整えるためのもの
リノベーションのご相談を受けていると、
いつも感じることがあります。
それは、
「もっと早く知っていれば…」という後悔が、
意外と多いということです。
間取りも整っていて、
見た目もきれいに仕上がっている。
それでも、実際に暮らしてみると
「なんとなく使いづらい」
「思ったより快適じゃない」
そんな声を聞くことがあります。
その原因をたどっていくと、
多くの場合、
「優先順位のズレ」に行き着きます。
本当は先に考えるべきことがあるのに、
デザインや設備選びが先に進んでしまう。
その結果、
暮らしに直結する部分が後回しになり、
住み始めてからストレスとして現れてしまう。
リノベーションというと、
古くなった家をきれいに直すこと、と思われがちです。
もちろん、それも間違いではありません。
でも、私がリノベ設計で本当に大切だと思っているのは、
見た目を整えることではなく、
その家での暮らし方を整えることです。
新築の設計に長く携わり、
その後リノベーション設計にも向き合う中で感じてきたのは、
同じ広さ、同じ予算でも、
設計の考え方ひとつで暮らしやすさは大きく変わる、ということでした。
収納が足りないのではなく、
しまう場所が合っていない(動線、位置の問題)だけかもしれない。
動きづらいのは、
部屋が狭いからではなく、配置が暮らしに合っていないだけかもしれない。
暗いのは、
窓が少ないからではなく、光の通し方、照明の計画に工夫の余地があるのかもしれない。
私はこれまで、
新築設計を25年以上
リノベーション設計を約10年続けてきました。
その中で強く感じているのは、
同じ予算でも、
「どこに優先的に手をかけるか」で
暮らしやすさは大きく変わる、ということです。
逆に言うと、
順番を間違えてしまうと、
せっかくお金をかけても、
「なんとなく不便な家」になってしまうこともある。
これは設計する側の問題でもありますが、
同時に、
知っていれば防げることでもあると思っています。
だからこそこのブログでは、
リノベーションで後悔しないために
・先にやるべきこと
・やらなくていいこと
・優先順位の考え方
を、できるだけわかりやすくお伝えしていきます。
リノベーションは、
ただ新しくすることではなく、
これからの暮らしを整えるための設計です。
このブログが、
これからリノベーションを考える方にとって
少しでも後悔の少ない選択につながれば、
うれしく思います。
関 美和|一級建築士
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