龍神さまの忘れ傘
⇩⇩⇩こちらの企画に参加させていただいてます⇩⇩⇩
みかんさん お世話になります。
よろしくお願いします。
第48回 3つのお題(日本むかし話)
お題①:「月を拾ったねこ」
お題②:「ほたる橋の約束」
お題③:「龍神さまの忘れ傘」
お題④:イラストから空想した世界を書いて下さい。
「おい龍神、世間は日照りで困ってるぜ」
「何だぁ、日照りだと」
「雨が降らねぇってんで大騒ぎさ」
「仕方ねぇなぁあいつらは。俺が傘を差しゃ…………」
「どうした?」
「オメエ俺の傘知らねえか?」
「ねえのかよ?」
「見当たんねぇ」
「どっかに忘れて来たんじゃねえの?」
「え~っと~、あっ、きっとあそこだな」
「やっぱ忘れたのかよ」
「この前、あんまり暑いんで山ん中の滝へダイブしに行ったんだよ」
「そん時、雨降ってたのかよ?」
「いいや」
「晴れてんのに傘持ってか?」
「たまたまな」
「ほんで忘れて帰ってくるとかあり得ねぇな」
「そうだよなぁ」
「んでどうすんだ?」
「取りに行ってくるわ」
「ちゃんと雨降らせよ」
「まだ傘があったらな」
「おいおい」
「たぶん大丈夫だろうよ」
「相変わらず適当なヤツだぜまったく」
「だよな。悪ぃことしたから大雨でも降らそうか?」
「それはそれでどうなのよ」
「冗談に決まってんだろ」
「おまえなぁ」
「アハハ」
「じゃあ頼んだぜ」
「まかせろ」
「じゃあな」
「あっ、ちょっと待てよ。お前この前、月を拾ったんだって」
「よく知ってんな」
「詳しく聞かせろよ」
「また今度な」
「最近夜が暗いのはお前のせいじゃねぇのか?」
「それも含めて次に会った時に話すわ」
「わかった。楽しみにしてるぜ」

傘を取り戻した龍神は、空高く飛び上がり傘を一振りしました。
すると晴れた空が一気に曇り、雷が鳴りだしたのです。
しばらくするとポツポツと雨が降りだし、やがて本降りになったのです。
完全に乾ききった大地は潤いを取り戻し、大勢の人や動物や草花が息を吹き返したのでした。
それからのちの世では、龍神が傘を振り回すと雨になると噂されるようになったのです。
めでたしめでたし。
ダウン・タウン・ブギウギ・バンド / ほいでもってブンブン
