雨の夜|虹色創作部
雨の夜っていろんなライトが輝いてキレイだから好きなんだよね。
だって一人でも淋しくないからさ。

この窓から見える景色は学生の頃、よく通った喫茶店からの風景によく似ているよ。
表通りに面した部分が一階から二階まで全面ガラス張りの喫茶店でさ、雨が降ると窓を伝って落ちてくる水滴がとってもキラキラしてるんだ。
トワって名前だったけどいつの間にかなくなってたな。
永遠もいつかは終わるんだなって思ったのを思い出したんだけど、フランス語の「あなた」だったかも知れないね。
想い出?
う〜ん、特にないなぁ。
当時の彼女と雨粒を眺めながらなんか話してたなってくらいかな。
どんな話をしてたかなんて覚えてないよ。
彼女の顔?
そりゃもちろん、たぶんあの子だよ。
間違いないと思うよ。
そんなにたくさん彼女がいたわけじゃないからさ。
今まで何人くらい彼女がいたかって?
そんなこと聞いてどうすんのさ?
興味があるって?
他人のプライバシーに関心があるっていいことなのかな?
君はそうなんだ。
じゃあ教えよう。一人とか二人じゃないけど、それは数えないことにしてるんだ。
どうしてって?
もし忘れられてる彼女がいたら可哀想だろ?
ちなみに今が一番モテてない感じかな。
彼女もいないしさ。
でもここからの夜の雨を飽きずに眺めてるから淋しくないよ。
まぁ、隣に誰かいてくれてもいいけどね。
うん、邪魔にはならないよ。
むしろ歓迎しちゃうかもね。
ここの景色はホントにキレイだか……あっ……。
不意打ちでキスなんてしちゃダメだよ、意識しちゃうからね。
それでもいいって?
じゃあついでだからもう一回しちゃう?
虹色創作部さま 参加させていただきます。
よろしくお願いします。
やなぎなぎ / 夏の住処
