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嘘から始まる人生

⇩⇩⇩こちらの企画に参加させていただきます⇩⇩⇩

みかんさん お世話になります。
よろしくお願いします。

第55回 3つのお題(昭和ノスタルジー)
  お題①:「返せなかった本」
  お題②:「小さな噓」
  お題③:「卒業写真の片隅」
  お題④:イラストから空想した世界を書いて下さい。

創作のルール(いつものゆるルール)
  
3つすべて使ってもOK、気に入った1つだけでもOK
  詩、童話、掌編、ヘンテコ物語、なんでもござれ
  自由に、即興でも、のびのびと🍀
  今回のお題は難易度高めですが、チャレンジお待ちしています。

参加について(自由参加・ゆるっと歓迎)
  
このお題を使って、自由に表現してみてください。
  投稿の際には、ハッシュタグ#3つのお題に空想のひらめきを
このページを貼り付けて下さい。

私の人生は嘘から始まる。
クラスメートに嫌われないように、仲の良いクラスメートの間に波風が立たないようにと、常に笑顔で、常に気を遣い、嘘をつき続ける。
「楽しい?」と聞かれれば「楽しいよ」とか「もちろん」の返事しかない。
「もう少し話したかったな」と言われれば「私も」の返事を返す。
そこに私はいない。相手の機嫌を取る誰かがいるだけ。

ホントはひとりでいたい。
ほかの誰でもない、私は私であり続けたいと思うようになった。だから少しずつ距離を取るようになった。

卒業式の日も、私はポツンとひとりだった。クラスメートが寄せ書きを書いたり、手紙の交換をする中、ポツンとひとりだった。
それが苦にならなかったし、ようやく解き放たれるって想いの方が強かったんだと思う。

唯一の心残りは、当時仲の良かったはずのひとりの子に借りた本がそのままなこと。
「面白いから読んでみな」って渡された本。
「うん、ありがと」って預かった。
本なんてほとんど読まなかった私だけど、ホントに面白かった。だからなのか、何となく返しそびれた。

あれから大学に行き、就職もしたし、出会いがあって結婚し、子供もいるけど、この本の存在を忘れたことはない。
一度連絡を取ろうとしたこともあったんだけど、引っ越しちゃってて行方は分からずじまい。ごめんね。もう少し子供が大きくなったら、読んでもらいたいと思ってるよ。それでいいよね。ありがと。

私の人生は嘘で始まったけれど、今は真実の中で生きている。

YOASOBI  /  HEART BEAT

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