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3つのお題 日本むかし話篇

⇩⇩⇩こちらの企画に参加させていただきます⇩⇩⇩

みかんさん お世話になります。
よろしくお願いします。

第57回 3つのお題(日本むかし話)
  お題①:「月を拾った子ども」
  お題②:「虹のかかる峠」
  お題③:「雨を呼ぶ小鳥」
  お題④:イラストから空想した世界を書いて下さい。

創作のルール(いつものゆるルール)
  
3つすべて使ってもOK、気に入った1つだけでもOK
  詩、童話、掌編、ヘンテコ物語、なんでもござれ
  自由に、即興でも、のびのびと🍀
  今回のお題は難易度高めですが、チャレンジお待ちしています。

参加について(自由参加・ゆるっと歓迎)
  
このお題を使って、自由に表現してみてください。
  投稿の際には、ハッシュタグ #3つのお題に空想のひらめきを
  このページを貼り付けて下さい。

その年の夏、日照りが続いていた。
池の水は干上がり、いつもは音を立てて流れる川もまるで年寄りのしょん・・・・のようにちょろちょろと流れるばかり。
このままでは人も枯れてしまうぞと村の長老が言った。
わずかに村に残ってる若い者たちは相手にしなかったが、年寄りはこぞって雨乞いの準備をし始めた。
「これで雨が降ればわしらは助かるな」
「なんのなんの、雨が降らねばお陀仏かもしれんがな」
「きっと龍神様が助けてくださるわい」
「じゃが誰が祈祷を上げるんじゃ?」
「とうとう神主もおらんようになったしなぁ」
「見様見真似でわしがやるしかねえべ」

そして雨乞い当日。

迫力はあるが、見様見真似は見様見真似でしかない。
黒雲が現れるわけでもなく、もちろん龍神などは欠片すらも感じられない。
甲高い声で鳴きながら飛んできたのは一羽の小鳥だけだった。
村人たちは雨乞いの失敗にがっかりしたが、最長老のお婆だけは違った。
「あの小鳥を連れてきておくれ」
孫か曾孫か、それとも単なる付添者か、後ろに控える若者にそう告げた。

若者に連れてこられた小鳥は言った。
「お婆、私に何か用でもあるのか?」
「小さき鳥は龍神さまのお使いと聞いております。どうかこの干乾びそうな婆に免じて、雨を降らせてくださいませぬか」
「少々の雨なら降らせてやれぬこともないが、お婆の干乾びそうな面を治すことなどできぬぞ」
「村が少しでも潤えば、婆のことなど」

お婆の願い通り村に雨が降った。
たくさんの雨ではなかったが、村が潤う程度の雨が降った。雨が降ったあとには、お決まりの虹が架かる。

雨が降ることで、干乾びそうなお婆の肌に変化はなかったが、お婆の心は潤っていた。

Nulbarich  /  NEW ERA

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