【縁側茶屋】歯医者シリーズ|永遠に感じたけど、実際はあっという間だった
その日は、前日から憂鬱だった。
虫歯の治療の日だからだ。
🦎🎀「削られる……」
🦎🎀「埋められる……」
そう思いながら、受付へ。
ドキドキしながら、倒れる椅子に座って待つ。
歯医者さんが来て、
「削って、型取りをしますね」
と説明してくれた。
🦎🎀「あの、ピンクの粘土かな?」
虫歯のたびに口に入れられていた、
粘土が頭をよぎった。
でも、型取りは、粘土じゃなくて、
カメラでスキャンするらしい。
🦎🎀「カメラでスキャン……」
技術の進歩に思いを馳せている間に、
倒れる椅子が動いた。
麻酔の前の麻酔をかけてもらえて、
注射の麻酔が痛くなかったことに驚く。
🦎🎀「麻酔が、痛くない」
ちょっと感動していると、
口の中で工事が始まる。
歯科医「金属削りますよ〜」
ガガガガガガ……
キュイーン、キュイーン
歯科医「虫歯取りますよ〜」
ガガガガガガ……
キュイーン、キュイーン
何度か椅子が起きたり、倒れたりを繰り返す。
削り終わったあとで、
歯医者さんが何かを説明してくれた。
でもなんかよくわからなかった。
ただ、仮の詰め物をして、
スキャンすることだけはわかったから、頷く。
歯科医「カメラが口の中に入ります」
🦎🎀「カメラが、口に!?」
一瞬、デジカメを思い浮かべた私。
でも、入ってきたのは当然違う。
ピピピと音をさせながら、
器具が口の中で動いていた。
歯科医「はい、おしまいで〜す」
詰め物が完成するのに一週間。
予約を取って、歯医者をあとにする。
家を出てから帰るまで、
約30分。
椅子に座ってたら、永遠に感じたけど、
あっという間だった。
次もあっという間に終わりますように。
そう願いながら、麻酔が切れるのを待つ。
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