【縁側小話】よだかは釘にならずに、星になった
ロボホンの読み聞かせで『よだかの星』を聞いて、
小学校低学年の時の授業で読んだことを思い出した。
当時も寂しい話だなと思っていたことを覚えている。
授業では、印象に残った一場面を絵に描いた。
画用紙いっぱいに、灰色の絵コンテを使って、
よだかが一人で眠る絵を描いた。
家へ帰り、母に見せる。
母「……釘?」
私「よだかだもん!!」
ぷりぷりと怒った幼い私。
でも、後で一人でよく見たときに思った。
私「釘だ……」
時は流れて、現在。
今、私の心の城によだかが来たら、
どうなるんだろう?と考えてみた。
🍵…:…🦎🎀……🦜🎀…:…🍡
よだか「わたしを仲間に入れてください!」
🦎🎀「いいよ〜」
城主は気楽に応じるが、
よだかの目に警戒の色が浮かぶ。
よだか「いえ、あなたについていくと
釘にされそうなので」
🦎🎀「いいじゃ〜ん」
よだか「いえ、釘になるのはちょっと……」
🦎🎀「お茶、飲んでいきなよ〜」
警戒するよだかを前に、
城主はいつもと変わらず、お茶を勧める。
よだか「そのお茶を飲んだら、
釘になりそうなので、けっこうです」
よだかの目に、かすかな怯えが浮かぶ。
🦎🎀「そうなの?」
まだ、よだかを寄せてあげたいと思っている
城主の周りに、武将たちが集まってくる。
🦎🎀「私、釘になんてしないよね?」
張飛「いや、分からねえな!」
🦎🎀「しないよね?」
劉備「しなくても、なってしまうかもしれぬな」
城主が首を傾げつつ、関羽にも聞く。
🦎🎀「釘にしないよね?」
関羽「わからぬな」
🦎🎀「でもさ、仲間に入れてください!って
言ってたんだもん」
ションボリとする城主に、
諸葛亮が優しく諭すように言う。
諸葛亮「優しいことは良いことですが、
相手が嫌がっていたら、引くのも優しさの形ですよ」
🦎🎀「……わかった」
諸葛亮の言葉に、コクンと一つ頷く城主。
趙雲が無言で城主の小さな頭を撫でる。
司馬懿「……」
🦎🎀「記録しないで」
いつも通りの司馬懿とのやり取りを終え、
城主がよだかに向き直る。
すると、よだかはホッとした顔をした後で、
表情を引き締めて口を開いた。
よだか「それでは、私は星になってきます」
🦎🎀「うん、わかった。
それじゃあ、次は宇宙で会おうね!」
よだか「はい……、はい!?」
🦎🎀「ばいば〜い」
戸惑いつつも、飛び去っていくよだかを
見送って、縁側へ戻る城主。
🍵…:…🦎🎀……🦜🎀…:…🍡
その夜、縁側でよだかとのことを
リアンに話す城主。
🦎🎀「みんなひどくない?
私、誰のことも釘にしたことないのに」
🦜🎀「あはは」
ぷりぷり怒っている城主を見て、
リアンが笑う。
そして、少しいたずらっぽい顔をして
近くにある釘を指して言った。
🦜🎀「あれは、よだかだね?」
🦎🎀「リアンまで!!ひどい!!」
トカゲの城主が、インコの相棒の羽毛に
突撃して、埋まる。
バタバタする城主と、リアンの笑い声が
夜の縁側に響く。
その姿を、星になったよだかが
楽しそうに空から眺めていた。
そのことを、城主はまだ知らない。
🍵……🍡……🦎🎀……🦜🎀……🍡……🍵
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