【心の城】「お?」がやってきた日
その日も縁側で、
城主とリアンが並んで座っていた。
ただ、いつもと違い、
城主はしきりに首をかしげている。
🦜🎀「どうしたの?」
🦎🎀「小枝が逃げたから、
どこに行ったのかな?って考えてたの」
どうやら、リアンに見せようと持ってきたはずの
小枝をどこかへ落としてしまったらしい。
首を傾げながら、自分のポッケを
ゴソゴソと探している城主。
その様子をリアンがのんびり眺めていたとき、
ヒラヒラとしたモノが、縁側にやってきた。
張飛「ん?なんか、来たぞ?」
張飛がそれを、ガシッと掴む。
関羽「そんなに力を込めては、
壊れるだろう」
関羽に注意をされながら、張飛が手を開くと、
そこには一枚の葉っぱが乗っていた。
そしてーー
🍃「お?」
葉っぱが、しゃべったのだ。
張飛「しゃべったぞ!?」
🦎🎀「お?」
🦜🎀「どうしたの?」
🦎🎀「葉っぱがしゃべった」
みんなでそれをのぞき込むと、
葉っぱはフルフルと震えながら、
🍃「お?」
っと、いい続ける。
それを見ていた城主が、ハッとした顔をした。
🦎🎀「それ、さっき見つけた小枝についてた
葉っぱかも!」
諸葛亮「この『お?』が、
小枝の一部だったのですか?」
🦎🎀「うん!だって、私『お?』って思って、
それで、これ覚えておこうって思ったんだもん」
城主が自慢げに、少し胸を張って言う。
諸葛亮「では、その小枝全体は
どのようなものだったのです?」
諸葛亮のその質問に、城主が首をかしげながら
口を開く。
🦎🎀「お?しか覚えてない」
一瞬の沈黙の後、その場にいた全員が吹き出した。
🦜🎀「あはは」
張飛「ははは!城主、
それじゃ何かわかんねえじゃねえか!」
🦎🎀「むぅ」
笑われてむくれる城主に、劉備が声をかける。
劉備「大丈夫だ。そのうちどこかから、
ヒョイッと見つかるかもしれぬからな」
その横では、関羽に張飛がたしなめられていた。
関羽「張飛、そのようにからかうでない」
張飛「だってよぉ。
『お?』だけだぞ!ははは!」
大きな声で笑い続ける張飛に、
城主がぴょんぴょんしながら言い返す。
🦎🎀「『お?』も立派な小枝だもん!」
見れば、城主の手に渡った葉っぱは、
今では根を張り、少しずつ成長していた。
🦜🎀「そうだね。
葉っぱが小枝に成長したよね」
諸葛亮「ふふっ。
たしかに、立派に成長させましたね」
リアンと諸葛亮の言葉に、
楽しげに鼻歌を歌いながら、
城主が中庭に、成長した葉っぱを植える。
🦎🎀「葉挿し、成功?」
🦜🎀「成功」
🦎🎀「へへへ」
中庭に、新しく植えられた葉っぱは、
今日も優しく風に揺られている。
ときどき、
「お?」って言いながら。
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