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【蔵書No.30】捨てようと思ったのに、捨てられなかったもの


●こんなに増えていた


「わぁーこれかわいい!」

と、お買い物ついでに立ち寄った場所で、
私は引き寄せられるように、
その商品棚をのぞき込んでいました。

ここは、
チョコレートの香りに包まれた、
2月のデパ地下です。
そこには、
私が大好きなお菓子の缶がたくさんありました。

捨てようと思ったのに、捨てられなかったもの。
みなさんにも、ありませんか?

私の場合は、それがお菓子の缶でした。

以前、
いただいたお菓子の缶があまりにもかわいくて、捨てられずに部屋に飾っていました。

いつしかそれは、私のお菓子の缶集めとなり、
ココロオドル趣味になりました。
出かけた先でお気に入りに出会うと、
1つ、いや2つと買い集めていました。

それが今、
大変なことになっていたのです。

●捨てられなかった理由



私の集めた缶は大きさも形もさまざまです。
物を入れるのに使っているのは、
鳩サブレの大缶くらいです。
あとは飾って楽しんでいました。

だんだん増えた缶は、かなり数がありました。
かさばるので飾る場所もなくなり、
ガラス扉の書棚に、本ではなく缶を無造作に入れてありました。

部屋の片付けのとき、掃除機がぶつかって扉が開きました。
中から缶がガラガラと滝のように崩れ落ちてきたのです。

床はあっと言う間に缶だらけになりました。
その缶を拾いながら、私の独り言は、

「もう缶集めはやめよう、これ以上増えても置く場所さえないもの。」

自分でもこのありさまに、
少しうんざりしました。
でも、すぐに頭をよぎったのが、

「片付けることは、捨てることになるのかなぁ。」でした。

床に散らばった缶の山を見ながら、
「これは捨てられない。」と思いました。





片付けながら、
ふと考えました。
「私がいなくなったら、この缶はどうなる?」

夫から見れば、ただのガラクタかもしれない。
ゴミに出されるかもしれない。
子どもならメルカリで売るかもしれない。

「それはやめて〜。」
と、私は空から叫ぶでしょう。

そして、
そんなことを考えたら、
なんだかしんみりしてしまいました。


●缶に詰まっていた思い出


散らばった缶をひとつずつ書棚に戻していると、
そのときの思い出がよみがえってきました。

「これは、バレンタインフェアで買った、
クリー厶ソーダの絵柄が素敵な今年の限定缶。」

「これは、東京駅で買ったかわいいネコ型の缶。」

「これは、ママが缶が好きだからと、息子のお嫁さんからのプレゼント。」

一つひとつに思い出がありました。

他の人にはただの缶でも、
私には大事な思い出の入った缶なのです。

それと、
私にとってのこのお菓子の缶は、好きで集めているのはもちろんですが、大事な「夢のかたまり」みたいに思っています。

他の人から見たら、お菓子の食べ終わった缶です。
その後は、なにかちょうど良い物入れとして使うと思います。

だけど私は、缶の形や色合い、中のお菓子に合ったイラストやデザインがとても魅力的なんです。

それでどんどん増えてしまいました。

●好きなものを残す方法



片付け終わった書棚を見ていたら、この缶の行く末を考えるようになりました。

「今のうちに、自分で片づけよう。」
と思うようになったのです。

しばらく考えて、こんなことが思いつきました。

まずは、
ひとつずつ缶の写真を撮ってまとめよう。

「私の好きなもの図鑑」を作ろう。






私はこの缶を形を変えて残すことにしました。

缶の写真を1缶ずつ撮る。
名前と買った場所を書く。
何が好きなのかを書く。

スクラップブックみたいなものですが、
それをnoteに残します。

ここまで考えただけで、ワクワクしてきました。

これってnoteの楽しみが広がった感じです。
同じ趣味の人が見てくれるかもしれない。
「私もこれ好き」
と気持ちを共有できるかもしれない。

自分だけの思い出 が、
誰かと共有できることに変わります。

これなら、
好きだった気持ちを手放さずに保存できます。

いつか缶を手放すときが来たら、
自分でフリマに出してみようと思います。

誰かに持っていてもらえたらそれで良い。
でも、
写真と思い出はnoteに残ります。






私は、缶を捨てる方法を考えていたはずなのに、
いつの間にか
「私の好きなものを残す方法」を考えていました。

そう考えると、少し不思議です。
私が長い間、集めてきたのは缶だけではありません。

好きだったもの。
作ってきたもの。
続けてきたこと。
失敗したこと。
誰かに喜んでもらえたこと。

そういうものも、気づかないうちに、
他にも持っているのかもしれません。

その中で好きで続けてきたことは、いくつかnoteの記事として書いてきました。

じゃあ、缶以外に、
私の人生には他にもまだ何があるんだろう。
そんなことを、少し考えてみたくなりました。


最後まで
読んでいただき
ありがとうございます

追記

●私の大好きな缶の写真を、
涼しくなったら撮ろうと思います。
「私の好きなもの図鑑」
完成したらぜひご覧ください。














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