「学校に行きたくなってきた」小2長男に見え始めた小さな変化【不登校記録】|子育ての悩み|HSC|ひといちばい敏感な子ども
長男の不登校、進行形の記録。
小学校2年生の長男が、
1年生の3学期後半から完全に学校へ行けなくなった。
これは、そんな日々を過ごす我が家の記録です。
ただ、私の心の内を吐き出しているだけの文章だけれど、
誰かひとりにでも届いたらうれしいです。
実は先週、長男からこんな言葉があった。
「なんだか、学校に行きたくなってきた。」
その言葉を聞いた瞬間、
心の中では、
「おおおおお……!!」
となった。
でも私は、できるだけ冷静を装って、
「そっか。行きたくなってきたんだね。」
とだけ返した。
最近ようやく、
「行きたい気持ち」と、
「実際に行けること」は別物
なのだと、私自身も理解できるようになってきたから。
その流れは、こんな感じだった。
学校へ行けなくなってからも、
「いつか急に動き出すかもしれない」
と思って、学童には在籍したままだった。
でも結局、3か月近く行っていなかった。
そんな中、学童の指導員の友人から、
「休所届を出せるよ」
と提案をもらい、手続きをすることになった。
そのとき、長男の友人の様子を聞いた。
「長男くんと仲良しだった子が、やっぱり一番寂しそうにしてるかな。」
その話を、長男に伝えてみた。
もちろん、かなりタイミングを見計らって。
その日は、夕方に3兄弟を公園で遊ばせていた。
弟たちは、最後に再度トランポリンで遊んでいて、
長男は少し疲れて、帰りたそうな空気を出していた。
私と二人きりで、
なんとなく落ち着いた空気が流れていて、
「今なら話せるかも。」
そう感じた瞬間に、会話を切り出した。
すると、長男がぽつりと言った。
「なんだか、学校に行きたくなってきた。」
そのあと、さらに驚いたことがあった。
長男が、
「前髪切りたい。」
と言い出したのだ。
以前から、
「前髪、目に入りそうだから切ろうよ〜」
とは声をかけていた。
でもなかなか実行できずにいた。
そんな長男が、この日は自分から言った。
しかも、どこか「決意した」ような感じで。
帰宅後、気持ちが変わらないうちに、
私はすぐ散髪の準備を始めた。
長男と三男の髪は、今も私が切っている。
次男は、
「バリカンの音が嫌だから、ハサミだけにして!」
と言うようになり、
お互いストレスになってきたので、先月ついに理容室デビューした。
すると意外と楽しかったようで、
あっという間に、「母の散髪」を卒業してしまった。
少し寂しい(笑)。
長男には、
「ママが切る?」
「お店にする?」
と選んでもらうと、
「ママがいい。」
とのことだったので、まだ私が担当している。
バリカンとハサミでチョキチョキしていると、
突然長男が言った。
「ねぇ、切りすぎてない!?」
…ドキッとした。
実はその瞬間、私も少し
「あ、ちょっと切りすぎたかも?!」
と思っていたからだ(汗)。
「どうかなぁ……」
と返すと、長男が続けた。
「あんまり切りすぎたら、また学校行きたくなくなるんだけど。」
…なんというプレッシャー。
人にどう見られているか、をすごく気にする長男にとっては、
前髪の長さも一大事なのだ。
でも、既に切ってしまった髪は戻らない(笑)。
恐る恐る長男に鏡を持たせて見せると、
「切りすぎだよ!!」
と言われるかと思いきや、
「……うん、大丈夫。」
との返答。
心の中で、全力で安堵した(笑)。
翌日、結局学校へは行かなかった。
朝、声はかけた。
でも動かなかったので、それ以上は求めなかった。
起きてくるまで、いつも通りそっとしておいた。
でも。
散髪はできた。
それだけで、なんだか十分に感じた。
思い返せば、登校渋りが強かった頃の長男は、
お風呂に入ることすら大変だった。
でも最近は、普通に入浴している。
私はそれを見ながら、毎日、
「すごいなぁ。」
と思っている。
「お風呂なんて普通じゃない?」
そう思う人もいるかもしれない。
でも、あの頃の長男は、
学校へ行くだけで精一杯だった。
夜には、動けなくなるほどエネルギーを消耗していたのだ。
あとから教育センターやスクールカウンセラーの先生にも、
「あのときに”休む”選択ができた長男くんは、すごいですよ。」
と言われた。
学校へ行けなくなる子どもは、
「生きるエネルギーがなくなるほど消耗している状態」
なのだそうだ。
だから今は、
「あの時、休ませることができて本当に良かった」
と思っている。
むしろ最近は、
「もっと早く気づいて、休ませてあげられていたら……」
そんな後悔すら浮かぶことがある。
でも、過去は変えられない。
その思考に飲み込まれると、
自分自身が苦しくなるだけだから。
なるべく考えすぎないようにしている。
今の長男は、確実に元気になってきている。
笑うことも増えた。
ちょっとした外出もしやすくなった。
そして最近は、
ゲームやYouTubeを見ながら、
なぜか一日中バランスボールに乗っている(笑)。
たまにバランスを崩して壁にぶつかっているけれど、
それでもやめない。
かなり運動量があるのだろう。
すぐに、
「お腹すいた〜!」
と言う。
食べ物の準備は、ある意味かなり大変だ。
でも、食欲があるだけで安心する。
今はもう、
「栄養バランスがどうこう」より、
「何か食べてくれること」が大事。
そんな気持ちだ。
長男が不登校になってから、
私は子どもたちを本当によく観察するようになった。
3兄弟とも、一つ一つの表情に、
明らかに成長を感じられる。
もちろん、ずっと一緒にいるのは大変だ。
イライラだってするし、毎日疲れてしまう。
でも、こんなふうに濃く一緒に過ごせる時間も、
きっと今だけなのだと思う。
いつかは大人になって、
親から離れていくのだから。
そう思うと、
この時間も案外、尊いものなのかもしれない。
極論だけれど。
いつか自分が死ぬ時、
「子どものために時間を使いすぎた」
と後悔することは、きっと、いや、絶対にないと思う。
そんなことを考えながら、
今日も私は、
不登校長男の「空腹対策」に追われ、
長男につられ気味な次男の
「早く迎えに来て!」に応えながら、一日を過ごしている。
きっと、不登校の回復って、
「急に学校へ行けるようになること」ではなくて、
こうやって、
・髪を切ろうと思えたこと
・お風呂に入れるようになったこと
・笑う時間が増えたこと
・「行きたいかも」と口にできたこと
そんな「小さな回復」の積み重ねなのかもしれない。
親はどうしても、
「学校へ行けるかどうか」に目を向けてしまう。
でも本当は、
その手前にある小さな変化こそ、大切なのだろうなと思う。
「学校へ行く」
という事を手放すのは、とっても大変だけれど。
今、不登校で悩んでいる方は、
どんな「小さな変化」を感じていますか?
もしよかったら、ぜひ教えてください。
