人生で初めてファンレターを書いた水曜の夜
昨日、自分の大好きな漫画の最終話が完結された。
中学生の時に出会って、初めて読んだ時に脳が揺さぶられるほどとてつもない衝撃を受けたあの時のことは今でも忘れられない。それくらい当時の思春期の自分にとって影響をもたらした作品だった。
メディア化の成功も相まって一世を風靡したこの作品は、一方で当時作者にとんでもないプレッシャーと過労を与えたことだろう。実際その後休載も多くなり、多感な年頃だった私はそのほかの漫画や学生生活に夢中になって、気がついたら連載を追うのを諦めていた。
そんな時代を過ごして10年が経った今、アニメ化を機に懐かしくなって原作を見返してみる。すると中学生当時では掴みきれなかった作品の深いテーマ性や人間関係に圧倒されるばかりだった。(まじで半分魂があの世に行きかけるくらいの衝動を受けた…。)
中学生の時では理解できなかった人間ドラマの数々と一貫した作品のテーマ性。「人を信じること」がこの作品のテーマなのだが、他作品との同時連載やメディア化の波もある中で、きっともがき苦しみながらも一貫としてこの軸をぶらさずに作品を完結させた原作者の信念に、何よりも心を揺さぶられた。
もともと『週刊少年ジャンプ』を小3から購読してる身としてはどうしても「作品読み」してしまうのだが、今回この作品に込められたメッセージ性やそれを綴るまでの過程を想像すればするほど「作者読み」になる。
これが歳を重ねると言うことかと思いながら、10年越しに大好きだった作品の続編終了をリアルタイム見届けられるのはとても貴重なことだし、なにより作品と読者と自分の信念を信じ続けて、ペンを折らずに描き続けてくれた原作者にありがとうの気持ちでいっぱいになった。
曲がりなりにも今ライター・採用広報として文章を武器に人の心を振るわせる仕事をしているけれど、やっぱりその道は平坦ではないし、継続する中で諦めそうになることは何度だってある。それでも、自分の信念を曲げずに描き続けた先にこんなにも素晴らしい作品が生まれて、それが自然と人々の心を照らすと信じているから、未来を、読者を信じて描き続けようと思える。
そんな作品に人生で出会えたことに心から感謝し、その作品からもらった勇気を胸にこれからどんなことがあっても書くことをやめずに、自分の思いを、信条を描き続けたい。そう思えた水曜だった。
