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恋愛の打席

皆さんは、中学生とか高校生、ティーンエイジャーのころ
「付き合ってください」
って言われたことありますか?
告白ってやつですよ。
告白されたこと、ありますか?

中学生のころ、流行ったりしませんでしたか?
わたしの周りは流行ってました。

最近、アイドルのラジオ番組を聞いていたら、リスナーさんから届いた
「好きな女の子に告白しようと思っているんだけど、勇気が出ません。どうしたら勇気が出ますか」
というお悩み相談のお便りが読み上げられました。

恋愛禁止が暗黙のご了解” なアイドルに相談するって、なんやねん。
そのアイドルが恋愛指南するってどういうこと?
なんて半笑いしながら、いろいろと思い出しました。

中学2年生の時にクラスの同級生の女子から告白されました。
「いいよ」って答えて、付き合うことになりました。
でも、「付き合う」の意味が分かりませんでした。

小学生の頃は女の子を含めたみんなと一緒になって普通に遊んでたし、その延長線上の意識だったんだと思います。

まわりの奴らが冷やかすんですよ。訳が分かりません。
他のカップルは、部活終わりに彼女を送ってあげているぞ、お前もやれよ、なんて言われて、まねしてみたり。
交換日記をやってみたり。
携帯電話とかメールとか、そんな便利なものはない時代の、ノートに書いて交換してました。

周りから冷やかされる。
交換日記で何を書こうか迷い、苦しむ。
彼女の部活仲間たちの視線を感じながら彼女と並んで下校するのがめちゃくちゃ恥ずかしい。
付き合うのがしんどくてしょうがない。

「付き合う」ってなんだったんだろう?
アイドルのアドバイスを聞きながら、いろいろと思い出してきました。

中学校の卒業式が終わった後、普段、結構楽しくおしゃべりとかしてた同級生の女子の、そのお友達から自宅に電話があり、同級生女子の気持ちがわからないのかこの鈍感、みたいな説教を食らって「付き合ってあげなよ」と言われたこと。
なじみの薄い、ほとんど知らないそのお友達からなんで説教されなきゃいけないんだ?電話で。
付き合ってあげなよ、って何それ。
わたしは何と返していいのかわからなかった。

高校に入学して何か月か経ったら、小学校時代に同級生だった女の子から自宅に電話がかかってきて、
「あの、私のこと覚えてる?今、付き合ってる女の子とかいるの?もしよかったら、あ、無理にとは言わないんだけど、気を使ったりしなくても全然かまわないんだけど、私とお付き合いしてくれませんか?」って一気にまくしたてられて訳が分からなくなって。
いやいや、付き合うって、何?


思い出しが止まらなくなってきました。

高校3年生のバレンタインデーから何日か経ったころ。
大学受験が一通り終わり、わたしの浪人が決まったころ。
1年生の時に同級生だった女子から自宅に電話があり、明日の朝、高校の最寄り駅で待ち合わせできないかな相談したいことがあるんだ、と。
そのころの私は精神的にもだいぶ大人になっていたのでピンときた。
電話の会話から察するに、これは卒業前に一年生の頃のクラスで集まろう、って相談だな。
翌朝、駅で合流したら、バレンタインだったからとチョコレートを渡された。精神的にだいぶ大人になっていた当時の私はピンときた。義理チョコだろう。
そのあと駅から学校まで、二人並んで楽しくおしゃべりしながら登校した。

これって、「付き合って」とは言われないまでも、そういうことだったんですかね?


大学2年生の冬頃、高校3年生の時に同級生だった女子にばったりと会った。女子は会社の同僚だという女友達と一緒だった。
ばったりと会った後に何したか思い出せない。わたしとその女子とは高校の卒業アルバム制作委員会に所属していて一緒に文集づくりなんかをやったので、その思い出話をしたんだろう。
その数か月後、バレンタインデーの頃、その女子から自宅に電話があった。電話の理由は忘れてしまったけれど、「君(つまり、わたし)の最寄り駅で会えないか」と。
待ち合わせ当日、駅に行くと、ばったり会ったときに一緒にいた同僚の女友達さんがいた。その女友達から、
「チョコレート受け取ってください」
一回しかあったことがない、直接話すことがほとんどなかった女友達からのバレンタインチョコレート。
精神的にだいぶ大人になっていた当時の私はピンときた。義理チョコだ。
駅前でたわいもない話をしてその場は終わった。

あれは、「付き合ってください」って意味だったんでしょうか?


ああ、当時のわたし、いったいナニしてんだ?
どこまで鈍感なんだ。
おまえ、謹慎しろ!

と、思い出しながら、後悔というか、恥ずかしいというか、憤懣やるかたないというか、顔が赤くなるというか、複雑な気持ちになってきました。
当時は、恥ずかしい思いをしたくないって、気持ちが強かったのかもしれません。
でも、それを今思い出してとても恥ずかしい。

今なら、当時の自分がどう振る舞うのべきだったのか、言える。
タイムマシンに乗って当時の自分にアドバイスしてやりたい。

「海にあそびに行こうよ」って誘っとけ。
いい思い出になるから。
「付き合うってどういうこと?」とか考えるな。

「隣町のイオンにホットケーキ食べに行こうよ」って誘え。
一緒にどこかに行くのが「付き合う」ってことだと思っても間違いじゃないから。

「卒業記念にユニバにこうよ」って誘っとけ。
何勘違いしてんのって思われてもかまやしない。
一か月後には同じ学校でなくなるんだぞ。同窓会でも会わないぞ。

「お返しに、何かごちそうさせてよ。中華街でラーメンとか、いかが」って誘っとけ。
「きもちわるい奴だな」って思われて断られてもいいじゃん、どうせその後、少なくとも2025年までは再会することなんてないからさ。

そして、アイドルに相談してた人に言いたい。告白するんじゃなくて、遊びに誘え。告白しても次につながらなかったら意味がない。


こう振り返ってみると、わたしは若いころ、恋愛の打席で見逃しの三振ばかりしてきたようです。

恋愛の公式戦で打席に立たなかった。
バットを振ろうとしなかった。

恋愛の公式戦のメンバーには誰だってなれる。
だから、もっと、空振りしてもチップしてもキャッチャーファールでもいいから、打席に立つべきだった。
そう思うのです。




後記

読んでいただきありがとうございます。

はずかしい。
昔のこと、思い出して恥ずかしくなりました。

で、10代で「付き合った」のは2回だけ。
わたしって、標準的にどうなんですかね。
モテてたんですかね?

とまあ、恥ずかしいことを思い出して、書こうか迷って、結局書く。っていうね。
恋愛の打席に立つのを躊躇して、結果として後々大きな失敗につながってしまったなと思ったのでした(離婚のことね)。

過去を思い出してあらためて凹んでるの、なんなのって感じ。

もしあれでしたら「スキ♥」してください。

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武内徳ぞう / 定年 マツダ ロードスターをマイカーにして全国を旅行するのが夢です! いただいたチップは購入資金にしたいです

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